
こんにちは! 作曲家のKaoruです!
今回は、ギター/ベースの「ネック」についてお話していきたいと思います。
ネックは、木材・ジョイント方法・形状(シェイプ)など、さまざまな注目ポイントがあります。
これらは、サウンドや弾き心地が大きく変わってきますのでチェックしておきましょう!
まずは初心者でも理解できるように簡単に説明していきます。
■ ネックとは?
ネックは、ギターのボディとネックを繋いだ部分で弦の振動をギター全体に伝える役割を担っています。
簡単に言うと左手で握る部分で、フィンガーボードを支えているところですね!
弦の振動を伝達させるという役割なのでサウンドにかなり影響します。
しかし、どれも似たような見た目なので違いが分かりづらいと思います。
購入する際にチェックすべきポイントを解説していきます!
■ 材質による特徴
ネックに使われる木材は、【強度】がとても重要です。
なぜなら、ネックは弦を張った時のテンションに耐え続けなければならないからです。 もし弱い木材を使用した場合には、すぐに反ってしまうでしょう。
ネック材として最もポピュラーなのは「メイプル」と「マホガニー」でしょう。
他には、複数の木材を貼り合わせているものもあります。
○ メイプル
メイプルはネック材だけでなくボディ材などでも使用されることが多い木材。
他にも、さまざまな楽器で使用されており、楽器と関係の深いものとなっています。 白っぽい見た目なので、分かりやすいです。
ちなみにネック材として使われることが多いのは「ハードメイプル」という【強度】に優れた木材です。 エレキギターでは、フェンダー系のギターやアコースティックギターに使われることが多いですね!
透明感があり、粒立ちの良いサウンドになります。
メイプルの一番の魅力は、「変化」する木材だという点です。
経年劣化によって、白色から茶色へ変化していくのでとても愛着が湧きます。 実際にヴィンテージギターは、とても味のある色味をしていますよね!
近年では、熱処理によって余分な水分を取り除いた「カーボナイズド・メイプル」が注目を集めています。
プレイテックでも販売されていますね!↓
PLAYTECH ( プレイテック ) / TL280 Metallic Red 【カーボナイズド・メイプルネック】
カーボナイズドの特徴としては
- ヴィンテージサウンド
- 焼けたヴィンテージっぽいルックス
- 反り等に強い安定した木材
でしょう!
いろんな方のレビューを見ていても、かなり好評なのでとても気になっています!
○ マホガニー
マホガニーもメイプルと同様に、とてもポピュラーな木材。 茶褐色で暗めの見た目です。
エレキギターでは、ギブソン系のギターで使用されることが多いです。
中音域の豊かな温かみのあるサウンドで、ハムバッカーピックアップと相性バッチリ。
メイプルに比べて加工しやすい特徴がありますが、強度が劣っているので慎重に扱う必要があります。
ギターを倒した際に折れてしまうこともあるそう、、。
■ 形状による特徴
ネックには形状があります。 見た目では分かりづらいのですが、握った時には違いが分かります。
演奏性にとても影響するので、購入する際は必ずチェックしましょう!
○ Cシェイプ
最もポピュラーな形状で、コード弾きにも単音弾きにも優れたオールラウンダ―だといえます。
特にストラトキャスターをはじめとする現在のフェンダーギターの多くに採用されています。
○ Vシェイプ
丸みが強めの「ソフトV」と鋭角な「ハードV」の2種類があります。
こちらは、かなり好みが分かれるので実際に触ってみることをオススメします!
○ Uシェイプ
ネックがかなり盛り上がるような感じの形状をしています。
その分、太くなります。 手が大きく、親指をネックの後ろまたは横に添えて弾くスタイルのプレーヤーにオススメ!
他にもメーカー・製造時期・モデルによって特殊なシェイプがあります。 演奏スタイルに合わせて選択すると良いでしょう!
■ ジョイント方法による違い
○ ボルトオン
その名の通り、ネジ留めによってボディとネックを繋ぎます。 アタック感が強調されるサウンドになります。
また、ネックを取り換えることができるので修理やメンテナンスが容易なのも嬉しいポイント!
○ セットネック
ボディとネックをニカワなどで接着する昔ながらの方法。 木材が一体化しているので、弦振動がギター全体に伝わりやすいのが最大の特徴でしょう。
ネック交換は、不可能ではありませんがかなりのコストと時間がかかります。
それではサウンドハウスで取り扱っているオススメの製品をピックアップしていきましょう。
ARIA ( アリア ) / ギター用ネックアイロン XA0002MC 1C2U
ギター用ネック調整機。 ネックの反りやねじれの修理にかなり便利なアイテムです。
クランプで挟み、ネックをまっすぐに調整した状態で熱を加えることで、指板と棹の間の接着剤をいったん柔らかくし、木材の張り合わせた位置を調整することにより矯正が可能となります。
高価なアイテムですが、長期間使用できますので価格以上の価値があります!
※修理の際は、木材の特徴や楽器の構造を理解した上で行うようにしてくださいね!
MUSIC NOMAD ( ミュージックノマド ) / MN207 Premium Work Station Neck Support and Work Mat
ギターのメンテナンスに重宝するマットとネックピロー。
大事な楽器を保護してくれるので、効率の良いメンテナンスができます。
他にも弦交換の際にも活躍してくれます。
以上「ネック材」についてお話していきました!
ギター/ベースの購入を検討されている方は、一度チェックしておきましょうね!
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