
こんにちは! 作曲家のKaoruです!
今回は、「5弦ベース」についてお話していきたいと思います。 一昔前は4弦ベースが主流でしたが、最近は多弦のベースを愛用する方がとても多いですよね。
しかし、初心者の方だと
「なぜ、5弦ベースが流行っているのか」「なぜ必要なのか」などさまざまな疑問があると思います。
そこで今回は、5弦ベースと4弦ベースでは何が違うのか・メリット・デメリットをご紹介していきます!
購入する際の参考にしてみてください!
■ 弦ベースの歴史
エレキベースという楽器が誕生した当時は、4弦ベースが主流でした。 これにより一般的に認知されているのは「4弦ベース」だと思います。
1980年代のロック全盛期は、BOØWYのベーシストとして有名な松井常松やX Japanでベースを担当していたTaijiなど、日本の伝説的ロックバンドのベーシストは4弦ベースを愛用していました。 このようにカリスマ的ベーシストが愛用していたこともあり、それに影響された方が多いのではないでしょうか。
当時から5弦/6弦ベースが存在したもののあまり使用しているプレーヤーが少なかったようです。
しかし、その後の1990年代にはL'Arc~en~Cielのtetsuyaなど5弦ベースを愛用するプレーヤーが徐々に増加していき、少しずつ「多弦」という概念が浸透していきました。
2000年代には当時若手ベーシストとして注目されていたIKUOやBOHなどのミュージシャンにも愛用されてきたことでさらに認知されていき、さまざまなアーティストモデルが販売されてきました。
また、音楽ジャンル自体も多様性を増し、複雑になってきていることからベースの役割自体も変化していったのだと思います。
昔はベース=地味なイメージでしたが、近年の音楽シーンではスラップ/タッピングなどメロディアスなベースラインもとても目立ちます。
これらにより5弦ベースなどの需要が増加していき、さまざまメーカーが販売を始めました。 安価なモデルもたくさん誕生しているので、初心者でも多弦から始める方が多いそうです。
■ メリット
○ ドロップ系の楽曲にもレギュラーチューニングで対応可能
4弦ベースでは最低音がEであるため、それより低い音を出したい場合は、エフェクターを駆使したり、ドロップDや半音下げチューニングなどをして工夫して弾く手段しかありませんでした。
しかし、ライブ中にチューニングを変えるのはとても面倒ですよね。
しかし、5弦ベースは最低音がさらに低いB音になり、低音の音域が広がったことでこれらのチューニングが必要なくなります。
○ 優秀なプリアンプを積んでいるものが多い
5弦ベースはプリアンプを搭載したモデルが多いです。 つまりアクティブ仕様のものということ。
これらは5弦ベースのパワフルサウンドを活かすことだけでなくLOW-Bの音がぼやけやすいので、これらを調整し、サウンドメイクの幅を広げるためなのです。
また多弦ベースを愛用するプレーヤーはスラップやタッピングなどの多彩な奏法を扱う方が多いのでそれらに対応できるベースが多いようです。
○ 半音下げ/ドロップDなどが推奨されている楽曲のカバーが楽
楽譜を楽器店や書店で購入した際に、楽譜にはドロップDなどセッティングが記載されているものがあります。
それらの楽譜を4弦で弾くことも可能ではありますが、コードや音を確認し、さらにそれを変換しないといけないので初心者にはなかなかハードルの高いものですよね。
特にメタルやハードコアなどの重くて激しいジャンルの楽曲を演奏したいと考えている方は、5弦をオススメします!
○ ライブなどのパフォーマンスの場面で持ち替える必要がない
さまざまなジャンルをライブで演奏する方はベースを複数用意する方も少なくないと思います。 ベースが複数あると持ち替える時間や、運ばないといけなかったりと何かと不便なことが多いです。
これらはパフォーマンスを妨げる原因になるのでできるだけ簡潔に済ませたいものですよね。
5弦ベースであればさまざまジャンルに対応できるため持ち替える必要がなくなるシーンが多いです。 ライブパフォーマンスにも集中できるので一石二鳥ですね。
■ デメリット
○ 重い
5弦ベースとなると、使用する木材や金属パーツが増えます。 それに従って重量も増えます。 大体の目安が5~6kgらいでしょうか。 特に小柄な女性にはかなり厳しいですよね。
ライブとなると、5kg以上のベースを30分以上背負うことになるので身体への負担はかなりあります。
また、持ち運びも疲れます!
対策として、クッション性に優れたストラップを使用するなど工夫すると良いでしょう。
○ 維持費が高い
ただでさえ高いベース弦、、4弦でも2000円~3500円くらいします。 しかし、5弦となると更に高くなります。
指板潤滑剤を使用したり、工夫することで弦を長持ちさせると良いでしょう!
サウンドハウスで取り扱っているオススメの製品をご紹介していきたいと思います。
YAMAHA ( ヤマハ ) / BB235 RBR 5弦エレキベース
ヤマハの人気シリーズ「BB」の5弦ベース。
前モデルのBBに比べ薄いネック形状に変更されており、高い演奏性を提供してくれます。 テーパーもスリムになり、ハイポジションでの快適な演奏が可能。
クリーンで芯のあるパワフルなサウンドがが特長。 ノイズも少ないセラミックマグネットを採用しています。
プレシジョンベースとジャズベースの中間のようなイメージになります!
豊富なカラーバリエーションが用意されているので、デザインにこだわりたい方にもオススメ。
またコチラ↓の上位モデルもありますので、チェックしてみてください!
YAMAHA ( ヤマハ ) / BB435 TB 5弦エレキベース
以上、「5弦ベース」についてお話してみました。
現代の音楽シーンにマッチする5弦ベースは、今後も更に盛り上がりを見せてくれるでしょう!
是非、チャレンジしてみてください!
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら