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リトミックとピアノって何が違うの?

2021-10-26

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

音楽系の習い事と言えば今も昔も超定番のピアノですが、同じ音楽系でもリトミックというのを聞いたことがありますか?

リトミックとは音楽の学習に特化したものではなく、音楽を学ぶための土台作りをしていくのが目的です。
幼稚園や保育園で遊ぶ延長のような感じなので、幼児でも楽しく学ぶことができます。

ではピアノとリトミック、それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのかご紹介していきます。

■ ピアノを習うメリット

音楽を経験してきた親御さんならリトミックよりもピアノを選択する人が多いかもしれません。
確かに早い段階でピアノに触れると、音感やリズム感などその後の成長にも大きく影響します。

○ 音楽の授業で困ることが少なくなる

小学校へ入学すると音楽の授業がはじまりますが、幼少期からピアノを習っていると楽譜を見慣れているため、音楽の授業で困ることが少なくなります。

また、発表会などでピアノ伴奏という重要なポジションを担えるかもしれません。

○ 脳が活性化する

近年では、ピアノを習っている子供はHQ(人間性知能)という数値が高まるということが知られています。
両手の指を使って演奏することが脳全体の活性化になっているようですね。

このHQの数値は学習塾やスポーツなどの習い事をしている子供より、ピアノがダントツで高くなります。

○ 音感(おんかん)が身に付く

音感とは、音に対する人間の感覚を指します。
音の高さや低さ、音色や強弱などを聞き分ける能力です。

特に想定音感とは違い、絶対音感は幼少期の頃にしか身に付かないと言われています。
その精度には個人差があるものの、幼少期にピアノをそれなりに頑張った人はほとんどがある程度の音を当てることができるようになります。

○ 大人になっても趣味として楽しむことができる

子どものうちからある程度ピアノが弾けると、一度辞めたとしても再開がスムーズにできます。

逆に大人になってからピアノを初めて学ぼうとするとかなりの時間がかかります。 時間の少ない社会人にはちょっと難しいですよね。

○ 発表会など人前で演奏することで度胸がつく

発表会のある教室だと、ステージに立ちピアノを演奏することができます。
なかなか1人でステージに上がることや人から注目される機会は少ないので、緊張に打ち勝ち、集中力を高めるための貴重な経験になります。

■ ピアノを習うデメリット

いいことばかりのようですが、デメリットもそれなりにあります。
ピアノは習ったことがある人が多いので、以下のようなデメリットに納得の人も多いはずです。

○ 練習時間をとらなくてはいけない

当然ですが、ピアノは練習をしないと上手くはなりません。
はじめのうちは物珍しさで楽しく弾いていても、だんだんと練習が負担になり、ストレスを感じてしまうこともあります。

特に子供はゲームやテレビ、友達と遊ぶなどピアノ以外にも楽しいことがたくさんです。

ピアノが嫌いじゃなくてもそれ以外に楽しいことがたくさんで辞めてしまうというパターンも珍しくありません。

○ お金がかかる

ピアノを習うなら、家で練習するためのピアノか電子ピアノが必要です。
さらに、楽譜代や発表会に出るための参加費、衣装代なども必要になるためお金がかかります。

習い事の中でもピアノは特にお金がかかりやすく、子供が本気で打ち込めば打ち込むほど出費はかさんでいきます。

■ リトミックを習うメリット

ピアノほどメジャーな習い事ではありませんが、リトミックにはメリットがたくさんあります。
特に小さいお子さんをお持ちの親御さんはピアノだけではなくリトミックも合わせて検討してみてください。

○ 親子で参加することでコミュニケーションができる

リトミックは親子参加型のものが多く、子供とのコミュニケーションがとれます。
ピアノは月に数回しか顔を合わせない先生になかなか馴染めないということがよくありますが、親御さんも参加することで先生とも仲良くなりやすいです。

○ リズム感や音感が身につく

本格的なピアノレッスンは行わないものの、絶対音感に重点を置くリトミック教室も多いです。
楽しく遊んでいたらリズム感も音感も気づいたら自然に身に付いてしまうので、子供にもストレスがありません。

○ 運動する能力が鍛えられる

リトミックは、音に合わせて体を動かし、音楽を表現する動作が多いです。
フラフープやボールなどの道具を使って、歩いたり走ったりジャンプをしたりすることもあるため、リズム感や音感が身に付くだけでなく、基礎的な運動能力も鍛えることができます。

○ 集中力が身につく

リトミックは音に合わせて動いたり止まったりするため、音を聴いて判断する力が養われます。
音に意識を向けて体を動かすことで、集中力を身につけることができるのです。

■ リトミックを習うデメリット

いいこと尽くしのようですが、やはりピアノとは違う習い事です。
デメリットというほど大袈裟なものではありませんが、ピアノと比べたら身に付かないものはあるので注意してください。

○ 短期的な効果を感じにくい

リトミックは習い始めてすぐに上達するということではなく、時間をかけて取り組むことで、子どもの身体能力、判断力、集中力、創造性などのさまざまな能力を育てていきます。 そのため、短期的には効果を感じにくいので長い目で見てあげる必要があります。

○ 楽器の演奏能力は高くならない

リズム遊びやピアノを弾くことはあっても、リトミックの目的は演奏能力の向上ではありません。

特に最近の子供たちの演奏能力(特にピアノとドラム)は高い傾向にありますが、そういったスーパー幼児プレイヤーに育て上げたい場合は早めにピアノ教室にシフトしていく必要があります。

■ リトミックとピアノ、どちらから始めるべきか?

ピアノを習い始めるにしても、リトミックを習い始めるにしても、何歳ぐらいから始めたらいいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ピアノは教室にもよりますが、親御さんが付き添いながらだと早くて2歳半ぐらいの時期から始めることができます。

子供の脳の発達は、3歳までに約80%が完成されると言われており、音楽や運動の能力の発達は3〜5歳が最も発達する時期になりますので、この時期に、少しずつピアノや音に触れることで、音楽の楽しさを学んでいくとともに、音感も養うことができるのです。

また、リトミックは、親御さんと一緒に0歳から始めることができます。
リトミックの場合、音楽を通して子どもの身体能力、判断力、集中力、創造性など、さまざまな能力を育てていくのが目的です。
子供が早い時期から音楽に触れる環境にあることで、リズム感や音感、集中力を鍛えることができます。

リトミックからはじめてみて、ピアノに興味を持つようになったら、そのタイミングでピアノを習うとピアノの上達も早くなる傾向にあります。

■ まとめ

ピアノとリトミック、どちらにしても、先生との相性や雰囲気が分かるのでまずは体験レッスンに参加してみましょう。

どちらを始めるにしても大切なのは子供の興味とやる気です。
特に子供は【面白そう】と思わなければなんの成果も出ないので、体験レッスンをうまく活用して子供に合った方を選んでください。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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キョウ

TUBEのギタリスト、春畑道哉先生を敬愛するおっさんギタリストです。 息子たちも楽器を嗜むので子育て的な観点での記事も書いていきたいと思います。
YOUTUBE https://www.youtube.com/channel/UCnOf2xDJqVutdV59aA83t5wo

 
 
 
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