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通販で楽器を買うメリットと選び方

2021-10-25

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

あまり楽器の購入経験がない人は購入の際に誰かに相談することもあるかと思いますが、「絶対に楽器はお店で買うべきだ」とアドバイスを受けるかもしれません。

確かに実物を手に取り、弾いてから購入できる楽器店は魅力的です。
通販は確かに届くまで現物がわかりませんが、それでも通販にもいいところはたくさんあります。

今回は通販で楽器を購入する際のメリットや選び方を書いていきます。

■ メリットその1

関東なら御茶ノ水、関西なら梅田など楽器店が多い地域に足を運べる人はたくさんの楽器からお気に入りの1品を選ぶことができますが遠方の人はそうはいきません。 通販は場所を選ばないのでどこに住んでいても選択肢が広がるというのは大きなメリットです。

また、地方の小さな楽器店では数量限定のアーティストモデルなどが配分されないということもあります。
実際に私も某アーティストモデルのギターを購入する時、いきつけの楽器店には入荷できないと言われ通販で抽選を受けました。(落ちましたが…)

■ メリットその2

ほとんどの楽器や音楽系の機材は通販の方が安く購入できます。
これは楽器に限った事ではありませんが、店舗の維持費や人件費が抑えられるため商品の価格が下がります。
日用品や食品は逆に高くつく場合もありますが楽器のように高価なものは安くなるのが普通です。

特にサウンドハウスのアウトレットは品数も豊富で、お目当ての商品がかなり安く買えることがあります。
取扱商品が多いぶん、アウトレット品も多くなるのですね。
箱潰れや微細な傷などは音に全く影響しないにも関わらず3~4割ほども安くなっている商品があります。
アウトレット品、ワケアリ品は一期一会なのでこまめにチェックしていると掘り出し物が見つかるかもしれません。

⇒ サウンドハウスアウトレット市(https://www.soundhouse.co.jp/outlet/index)

■ メリットその3

ギターやベースなどの場合は展示品を買わなくていいというメリットがあります。
楽器店は試奏ができますが、それは店頭にある楽器はすでに誰かが弾いた楽器ということになります。
ヘタをしたら何十人という人が弾いたギターかもしれません。

中古楽器でも全く気にしないという人には大した問題ではないかもしれませんが、絶対に新品がいいと考えている人からしたらあまり気分的にはよくありませんよね。

● 海外メーカーのギターは買うべきじゃない?

通販否定派が多いのはギタリストではないかと思います。
ギター(ベースも含む)は個体差がある楽器で、同じ型番のものでも差がでてくるものです。
特に海外の楽器メーカーは個体差が多いとされ、通販でのギター購入を避ける傾向にあります。

私自身もギターが一番得意な楽器であるためこの説にはある程度納得できますが、その個体差がどれほどのものかというのは疑問に思っています。
例えば20万円のフェンダーストラトキャスターを店頭で5本並べて弾いたら違いには気付くでしょう。
しかし、並べて弾かなければ20万円を超えるようなギターはどれもいわゆるいい音がします。
多くの人が気になるような大きな差ではありませんし、ディストーションやディレイを強めにかければその差はどんどんわからなくなっていきます。
あまり神経質に気にするところではないのでは、というのが持論です。

ただし、これは新品のギターに限った話です。
楽器店の通販やオークションサイトでは中古も販売されていますが、そういったギターの個体差はどんな使われ方をしてきたかで無視できない個体差が生まれます。
ものによっては音や耐久性に関係してくる重大な傷が隠れている場合もあります。
安価なものやジャンク品を買う時はいいですが、ヴィンテージものなどの高価なものを購入する時は店頭での購入をおすすめします。

● 通販で購入するオススメの楽器

それでは通販で購入するにあたってデメリットの少ない楽器を紹介していきます。

○ 国内ブランドのギター、ベース

国内ブランドの楽器は丁寧に作られていて、通販で購入してもハズレがあまりありません。
中でも有名なのがヤマハのパシフィカシリーズです。
当コラムの別記事でも書かれていますが、安価ながらコスパに優れ個体差も少ないので通販で購入されることが多いギターです。 安定感がありクセのないサウンドや弾きやすさからビギナー向けとされることもありますし、上級者がセカンドギターとして購入することもあります。

また、通販で売れているのは安価なモデルだけではありません。
ミドルクラスならFUJIGEN、ハイエンドクラスならFreedomといった国内ブランドも通販で売れています。

○ 電子楽器全般

シンセサイザー、電子ピアノ、MIDI鍵盤、電子ドラムなどの電子楽器には個体差がありません。 YouTubeのレビュー動画、メーカーサイトなどを見て試奏の必要なしと判断したら通販で購入するほうが安く購入できることが多いでしょう。

○ その他、楽器以外の機材

マイク、ケーブル、オーディオインターフェイス、レコーダー、などなど電子楽器と同じ理由により通販で購入することにデメリットはありません。
特にオーディオインターフェイスやレコーダーといった店舗でも購入前に実物を触ることができないものは、店舗で購入するメリットがないので通販確定ですね。

■ まとめ

通販で楽器の購入に慣れている人は最寄りの楽器店で試奏し、気に入ったら通販で購入するという買い方をしています。 国産ギターやシンセサイザーなどの電子楽器の場合はコスト的にこれが一番賢い買い方だと思います。 楽器店からしたらちょっと迷惑な話ですが…

あまり楽器店に嫌われないように小物を購入したり併設されているスタジオを利用したり、できる限り売り上げにも貢献してあげてください。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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キョウ

TUBEのギタリスト、春畑道哉先生を敬愛するおっさんギタリストです。 息子たちも楽器を嗜むので子育て的な観点での記事も書いていきたいと思います。
YOUTUBE https://www.youtube.com/channel/UCnOf2xDJqVutdV59aA83t5wo

 
 
 
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