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ハマ・オカモトモデルで感じるプレベの魅力

2021-10-25

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

みなさん、こんにちは。関西でベースを弾いている「けん@ベース弾き」です。

本日は、ベーシスト、ハマ・オカモトさんのシグネチャーモデルにフォーカスを当てて、お届けしたいと思います。

■ ハマ・オカモトさんといえば…

まず、ハマ・オカモトさんといえば、このサイトをご覧になっているような方であれば既にご存じかとは思いますが、OKAMOTO’Sのベーシストであり、星野源さんをはじめさまざまな著名アーティストのサポートベースを努めるなど、第一線で活躍するベーシストです。また、ダウンタウンの浜田雅功さんのお子さんというトピックスがあることも相まって、今やベーシストや音楽好きのみならず、広く一般にその存在が知れ渡っているベーシストだということができるでしょう。

ハマ・オカモトさんといえば、ベーシスト的にはやはりプレシジョンベース、プレベのイメージが強いところ。彼も、実はここ数年フェンダー・カスタムショップのジャズベースや、時にはフェンダーのアメリカン・プロフェッショナルシリーズのジャズベを使っていたりもするのですが、やはり彼を象徴するのは、1968製のプレシジョンベース。

プレベ独特の、あの「いなたい」音を、絶妙のグルーヴ感のもとで奏でるあのセンスは、唯一無二のものだと思いますし、世の中的にジャズベースが「一般的なベースの音」と認知されている中プレベのサウンドを、一般に知られる多くのヒット曲に乗せ、多くの人に聞いてもらえているということは、、非常に大きいのではないかと考えています。

■ 初代ハマ・オカモトモデル

そのように、ベーシストとして多くの魅力を持つハマ・オカモトさんのサウンドを、身近に感じられるようにということで世に送り出されたのが、初代のハマ・オカモトモデル。商品名としては「Fender HAMA OKAMOTO PRECISION BASS “#4”」です。

FENDER ( フェンダー ) / #4 Hama Okamoto Precision Bass 3-Color Sunburst

このベースは、日本製フェンダーのラインナップに位置付けられており、価格も10万円前後程度と、比較的お手頃。一見すると、3トーンサンバーストの、どこにでもある普通のプレベにも見えるのですが、この初代ハマ・オカモトモデルには、「普通のプレベ」にはない、さまざまな個性が盛り込まれています。

まず、最大の特徴は、ジャズベースの細いネックが採用されていること。通常、プレベのネックは太く、初心者の方にとっては少し厳しいかも…と思わされることもあるのですが、このハマ・オカモトモデルに関しては、それがなく、非常にプレイアビリティが高くなっています。

また、ルックス面では、彼のこだわりでもある「パドルベグ(いわゆる丸ペグ)」や「ブリッジカバー」が採用されているなど、細かなところではありますが、実はよく見ると普通のプレベにはない個性が見えて来るところも、このベースの魅力。

なお、ボディにはバスウッドが採用されています。ここだけをみると「廉価版か?」と思ってしまう向きもありますが、その分軽量で取り回しが良く、これが自宅練習・ライブともに扱いやすさとなって感じられる面もあるので、個人的にはこれはこれでアリだと思っています。

また、このベース、ピックアップについては特筆すべきものが搭載されていないので、例えばフェンダー・カスタムショップやセイモア・ダンカンのピックアップに換装してみるのも、アレンジとして面白いと思います。(サウンドハウス内にも、たくさんのプレベピックアップが紹介されています)

実際に弾いてみると、しっかりプレベのサウンドがするのですが、一方で細めのネックとバスウッドボディの影響か、普通のプレベよりも少し音が高いというか明るいというか、とにかく抜けてくる印象があります。また、細めのネックのおかげで、通常のプレベであればあまり弾かないようなフレーズが自然に出てくるのも面白いところ。

このベース、当初は3トーンサンバーストのみでリリースされましたが、その後にオリンピックホワイトのモデルが増え、色を選択できる喜びも広がりました。ハマ・オカモトさん自身も、ライブで白いプレベを使用する機会も増えており、ファン心理的にもくすぐられるカラバリ展開だったと思います。

初心者の方にはもちろんのこと、ある程度キャリアのある方…特に、これまでジャズベ系のベースを中心に弾いてこられた方にも、積極的におススメできる一本です。

■ 新しいハマ・オカモトモデル「KATANA」

そして、2021年夏、全く新しいハマ・オカモトさんのシグネチャーモデル「KATANA」がリリースされました。

FENDER ( フェンダー ) / Hama Okamoto Fender Katana Bass Black

これは、ハマ・オカモトさんが使用しているスクワイヤーブランドの「KATANA」を再現し、非対称のV字ボディにミディアムスケールを採用した個性派のベースです。初代モデルが非常にオーソドックスなベースだったことを思うと、今回のモデルはかなりぶっ飛んだ仕様になっていますね。

また、今回、初代モデルでは特段の個性がなかったピックアップに、フェンダーの「Pure Vintage ’63 Precision Bass」を使用しています。楽器好きにとって、ピックアップはどうしてもこだわりの入るポイントになってきますが、そこにフェンダーが自社の高品質なピックアップを載せてきてくれるというのは、非常に好印象です。

そしてこのベース、実際に弾いてみると…変形ボディであるが故に、どうしても立ちながらの演奏になってしまうのですが、そこさえ理解していれば、とにかく弾きやすいんです。一般的なフェンダーのベースでお馴染みのロングスケールに慣れていると、ミディアムスケールの弾きやすさ、運指のしやすさには驚くばかり。

一方で、フェンダーの「Pure Vintage ’63 Precision Bass」ピックアップが効いているのか、サウンドにそれほど腰高な印象は感じず、思いのほかしっかりとしたプレベ系のベースサウンドを奏でることができます。

フェンダーらしさを残しつつ、フェンダーらしからぬ個性を放つこのKATANA。これもまた、ハマ・オカモトさんモデルでありつつ、単なるシグネチャーモデルには終わらない可能性を感じるベースだと言えるでしょう。

■ まとめ

初代モデル、2代目のKATANA、ともにハマ・オカモトさんのファンのみならず、初心者の方から中〜上級者のベース弾きの方まで、幅広くおすすめできる1本です。

どうしてもジャズベ系のベースに多くの注目が集まる中、プレベの面白さを、自身の演奏で、そしてシグネチャーモデルのリリースで、多くの人に伝えるベーシスト、ハマ・オカモトさん。これからの活躍も、引き続き注目ですし、私もそのシグネチャーモデルを手にしながら、一緒に応援して行きたいと思っています。

最後までお読みいただきまして、まことにありがとうございました。

  

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けん@ベース弾き

プロフィール:新型コロナ対策にかかわるベース弾き。SagoのOveとヤマハのBBP34を愛用。関西→東京→関西。ギターやピアノも少々。元新聞記者。音楽はロック、ゲーム音楽、クラシック等を指向。最近はDTMにも関心。好きなもの→写真、ドラクエ、ドラえもん。秘書検定2級、簿記2級。スバリスト。記事はすべて私見。
Twitter https://twitter.com/ken_bass_sc

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¥117,800(税込)

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FENDER / Hama Okamoto Fender Katana Bass Black

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