
Fも押さえられるようになりマイナーとメジャーのコードは全部オッケー!
簡単なソロもなんとか弾けるようになった!
でもなんだか何を弾いてもヘタクソなんだけどどうしたらいいかわからない。
こんな感じでつまずいてしまう初心者ギタリストは多いですよね。
身もフタもない言い方をするなら「慣れだからもっと練習してくださいね」ということになってしまいますが、それではここでこのコラムが終わってしまいます。
そこで今回は、ある程度のことができるようになったギタリストが脱初心者に向けて練習するべき内容を紹介していきます。
■ メトロノームは友達
ロックやポップスなどで一般的に使われる楽器の中で、一番メトロノームを使った練習をしていないのがギタリストではないでしょうか?
メトロノームは音楽家ならパートに限らず絶対に毎日の練習に使って欲しいアイテムです。
サッカー選手がボールは友達というのと同じように、音楽家はメトロノームが友達であるべきです。
メトロノームとなかなか友達になれない理由はおおよそわかります。
CD音源などに合わせて弾くと楽しいんですよね。
特にライブ音源に合わせてノリノリで弾いた時なんかは、自分がそのアーティストになったかのように最高の気分を味わえます。
その練習方法を今すぐ辞めるべきとは言いませんし、むしろ楽しいことは続けてください。
でもそれだけでは本当の力は身に付きません。
なぜならプロの音源に合わせて弾けばリズムはその音源に頼りきりになりますし、ちょっとくらい間違っても気分よく弾けてしまいます。
しかし、楽しみたい気持ちをグッとこらえてメトロノームでの練習もしましょう。
メトロノームのテンポに合わせつつ曲のノリを出せるように、何度も繰り返し練習していきます。
弾けないフレーズはただゆっくり弾くのでなく、メトロノームを使ってゆっくり練習してください。
慣れてきたら裏拍で鳴らして弾くのも効果的ですね。
最近はスマホのアプリでもダウンロードできるメトロノームがありますが、それとは別に購入することをおすすめします。
アプリが動いている時になにかしらの通知が来ると途切れてしまいますし、電池残量が厳しい時には使うことができません。
1台は絶対に持っておきたいアイテムですね。
■ アンプを有効利用する
住宅事情、ジャックに差すのが面倒くさい等の理由でアンプを使わずにエレキギターの練習をしていませんか?
また、アンプを通して練習する時に必要以上にギンギンに歪んでいませんか?
練習する時は必ずアンプを利用し、なおかつ正しい使い方をしましょう。
○ アンプを使わずに練習すると
アンプを使わないと、当然音が小さいので聞かせたくない雑音も小さくなるため気にしなくなってしまいます。
そのまま練習を続けるとアンプを通した時に雑音だらけで聞くに堪えないプレイをしてしまうでしょう。
ここで言う雑音とは機材が原因のノイズのことではなく、プレイががさつなために発生する不要な音のことです。
鳴らしたい音以外の弦はミュートしないといけないのですが、アンプ慣れしていないと弦をミュートする習慣がつかないので雑音だらけになってしまいます。
○ 音作りが学べない
ギタリストにとってアンプやエフェクターでの音作りも技術のうちです。
「スタジオとかライブじゃ使うアンプが違うから関係ないよ」
と、思う人もいるかもしれませんが、家庭用アンプでの音作りもできない人がスタジオやライブハウスで即座に音作りができますか?
実際に現場で使う音を作るのではなく、どんな現場であってもすぐに自分の音作りができるように普段から音作りの練習をしておく必要があります。
ちなみにアンプを通さなければエフェクターも使えませんが、エフェクターは創作活動においても役立ちます。
エフェクターをいじって遊んでいたらいいフレーズが思いついたとかよくある話です。
普段使う音作りもいいですが、エフェクターやアンプを色々いじって遊んでいるだけで何か新しいものが生まれる可能性が広がります。
○ 住宅事情的に厳しい場合は
BOSS ( ボス ) / WAZA-AIR ワイヤレス・ヘッドホンギターアンプ
家族と住んでいて夜中も練習したいという人は低出力の家庭用アンプですら難しいこともあるでしょう。
そんな時はWAZA-AIR ワイヤレス・ヘッドホンギターアンプを検討してみてください。
ヘッドホンそのものにアンプシミュレーターや50種類以上のエフェクターが内蔵されているので、深夜でも本格的なサウンドで練習ができます。
少し価格は高いですが、純粋にワイヤレスヘッドホンとしても高品質です。 極上サウンドの練習用アンプとヘッドホンを購入したと思えば、そう高いお買い物ではありません。
■ 音が無駄に途切れないように
ギターはちょっと油断すると音が途切れてしまう楽器でもあります。
コード弾き、単音弾きに関わらず音符の長さ通り伸ばすことを意識しましょう。
初心者が特に最初に注意するべきはコードチェンジです。
ギターはその構造上、コードを変える時になんのコードでもない瞬間があります。
次のコードを弾くまでの間、いかにギリギリまで今のコードを鳴らし続けていられるかがカギとなります。
つまり左手をどれだけ素早くコードチェンジできるかということですね。
ありがちなのは次のコードに行く準備をするために今弾いているコードの最後のストロークがスタッカートになってしまい、次のコードまでの間が無音になってしまう状態です。
これを頻繁に繰り返すと曲自体が聞きづらくなります。
■ おまけ 胸を張る
指板を凝視してしまい強烈な猫背でギターを弾いていませんか?
別によく見たからといってうまく弾けるわけではありません。
このクセがなかなか抜けずにある程度弾けるようになっても猫背プレイヤーは意外と多いです。
首や肩も痛くなるので胸を張って練習しましょう。 それだけでも外見上の初心者っぽさは抜けます。
■ まとめ
最初にも書いた通り、初心者を脱するためには練習あるのみです。
ですが、やはりいち早く上達するためには効率は大切ですし、間違った練習方法で変なクセがついてしまうのは避ける必要があります。
今一度、自分の練習方法で間違っていることがないか確認してみてください。
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
投稿についての詳細はこちら