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BEHRINGER / POWERPLAY P2 L側しか音が出ないときの対応方法

2025-03-07

テーマ:実録 ! サービスマン日記, PA

BEHRINGER / POWERPLAY P2

BEHRINGER / POWERPLAY P2

時々ユーザーの方から、「L側しか音がでないのですが?」とお問い合わせをいただきます。
入力信号は問題ないし、他の機器では左右両方出るのだけども。『故障かもしれない!?』と不安になるかもしれませんが、その前に一度確認いただきたいことがあります。

本機器は、内部にMONO / STEREOの切り替えスイッチがあります。隠れているので分かりにくいという声もありそうですので、今回こちらの記事をご覧いただければ幸いです。

本題の前に MONO信号STEREO信号 の違いについては分かりますでしょうか。
日本語に訳しても、モノラルとステレオ、ということで結局わかりづらいのです。
説明をするにあたって、ステレオから理解する方が手っ取り早いです。人間には右と左に耳がついています。つまり左右の音が聞き分けられるのです。この原理にしたがって、ステレオという音響技術が生まれました。より臨場感を出すためには実際にステージの中央客席で左右から聞こえる音をそれぞれ右の音は右耳に聞こえるように、左の音は左耳に聞こえるようにしたのがステレオです。
またミキサーなどではL側をMONO(モノラル)として使用します。そのためMONO(モノラル)の信号をSTEREOで受けて聞くとL側しか聞こえないという現象が生まれてしまいます。今回の表題の症状の原因は、MONO信号を入力しているのに、本機器の内蔵スイッチがSTEREO設定のままのため、L側しか聞こえないということになってしまいます。

では本題に入ります。
スイッチ切り替えの手順をご紹介していきます。
まずはXLR入力端子の留めネジ2箇所外します。

※外すネジの場所

※外していきます

※外すとこのような感じになります↑

今度は筐体カバーから中の本体を取り出します。
筐体カバーを外す際は真ん中のボタンを押してスライドして本体を取り出します。

※真ん中のボタンを押します

※外した筐体カバーと本体がこちら

※スイッチは側面にあります

※STEREOに切り替えの場合

※MONOに切り替えの場合

このように入力端子にMONO/STEREOどちらの信号を送るかによって、内蔵スイッチを適切に選択する必要があります。
MONO信号を入力しているのに、内蔵スイッチがSTEREOだとL側しか聞こえないので、必ずMONOに切り替えてご使用ください。

クイックスタートガイドにも掲載されています。

※実際の取説の記載箇所

小さく表示されていてわかりづらいかもしれませんが、今回の記事で少しでもユーザーの皆様のお役に立てば幸いです。お読みいただきありがとうございました。

技術サポート / 堀江 司

社会人経験を経て、ESPギタークラフトアカデミー卒業後、楽器音響業界へ。音響機器修理エンジニア就いて10年。PA音響機器の修理を中心に数多く携わってきました。年々修理分野の幅を広げ、現場で培ってきた知識・経験・技術を土台に、時代とともに変化する新しい技術や製品へ対応すべく歩み続けています。主にJBL、QSC、BEHRINGER、SUMMITAUDIOを中心とした音響機器の修理に従事。電源機器の修理サポートも行っています。第2種電気工事士資格保有。

BEHRINGER / POWERPLAY P2 インイヤー・モニターアンプ

BEHRINGER

POWERPLAY P2 インイヤー・モニターアンプ

¥5,980(税込)

インイヤー・モニターアンプ、3.5mmステレオミニ、XLR/TRSコンボジャック、単4電池2本駆動

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