
ギター用ワイヤレスXV-U2、マイク用ワイヤレスXV-U3、XV-U3Cが好評のXviveより、ついにインイヤーモニター用ワイヤレスシステムXV-U4が12月15日に発売されました。今回はU4の魅力を皆さんにお伝えしたいと思います。
XV-U4は既にXviveワイヤレスシリーズを使っている方(使用制限数はあります)はもちろんのこと、B帯ワイヤレスマイクや楽器用ワイヤレスシステムを使用している方も安心して使用可能な、待ちに待った2.4GHz帯のワイヤレスインイヤーモニターです。
1種類の音をモニターするなら、トランスミッター1台に対してレシーバーを複数台追加購入するだけ。理論上の追加数は無制限なので、バンド以外の用途も工夫次第で色々考えられます。 イヤホンはついていないため、自分の耳にあったお気に入りのものを用意してください。
パッケージの中身はこの通り

パッケージを開けるとレシーバー、トランスミッター、充電用ケーブル、変換コネクター、専用ソフトケースが入っていました。ケースが付いているのは嬉しい!!
まずはトランスミッター。プラスチック成形とキャストメタルによる作りで、重量は90g。

電源スイッチ、チャンネル選択ボタン、Inputレベル切り替えスイッチだけのシンプルな作り。
インプット部はXLRバランス入力になっていますが、付属の変換コネクターを使用すれば、フォン端子にも入力可能です。接続先の機器を選ばずに使えるのは良いですね。


Line/Auxの切り替えによりミキサーや音源のレベルを調整し、SN比を最大化させます。(Line:+4dB、Aux:-10dB)
次にレシーバー。ボリューム、チャンネル選択ボタン、電源スイッチ、イヤホン入力と必要最低限のシンプルな作りでわかりやすい!!コンパクトながら、堅牢なメタル製で頼もしい作りになっていて手で持つとずっしりとした印象。ベルトクリップのホールド力は強いので、装着時の激しいアクションにも安心です。
電池残量表示と接続状態が一目でわかるLEDも搭載。冒頭に紹介した通り、トランスミッター1台に対し、受信機は無制限で追加できます。バンドメンバー全員で使うもよし、広い部屋での会議に使うもよし、1つの音を複数人でモニターするには、もってこいですよ。




接続は簡単です。それぞれの電源を入れてチャンネルを合わせるだけ。既にXvive製品を使っている方はご存知かと思いますが、本当に簡単。

チャンネルスイッチは、15秒放置するとロックされるので、間違ってさわってもチャンネルが勝手に変わってしまう心配がありません。(変更する場合には、チャンネルボタンをダブルクリックします。)
充電は、付属のケーブルで行います。USBの充電アダプターまたはUSB充電器は自分で用意する必要があります。Yケーブルになっているので、トランスミッター、レシーバーを同時に充電可能。電池を用意しなくていいのは利点ですね。
ドラムの練習用に、インスト音源をモニターしてみました。
設定は簡単で、使用開始まで時間はほとんどかからず。ミキサー卓から8mほど離れて接続。トランスミッターと受信機の間にバンドメンバーが立っていましたが、特に接続に問題はなし。
音の遅れは全く感じられず、モニター音はデジタルならではのクリアさ。個人的には有線でのモニターと遜色ないと思いました。
受信機は、重厚な作りのため、大きさの割に存在感のある重さですが、ベルトクリップのホルダー力は強いので、演奏中に受信機がずれたり外れたりする様なことは全くありませんでした。青く光るLEDもスタイリッシュで、バンドメンバーからも羨望の声が・・・(笑)
2.4GHz帯ですので、設置環境にWiFiルーター等がある場合には、注意が必要ですが、従来なかった2.4GHz帯のインイヤーモニターはB帯ワイヤレスとの併用時に重宝されると思います。既にXviveシリーズをお持ちの方も同時使用数に気を付ければ、併用して使用が可能です。
ワイヤレスは同時使用数が一番小さな個体が優先されます。因みにXviveのワイヤレスシリーズの最大使用数は以下の通りです。
XV-U2 ・・・最大使用数4
XV-U3、XV-U3C・・・最大使用数6
XV-U4・・・最大使用数6
安全な使い方としては、最大使用数の一番小さなXV-U2に合わせることです。
例えばXV-U2を2つ、XV-U3を1つ使っている場合には、XV-U4を1セット追加可能です。
メーカー曰く、XV-U2/U3/U3C/U4の最大使用数に関わらず、6セット使うと電波は脆弱になりますが、使用環境に気を付ければ繋ぐことができるそうです。ただ、ライブなど不特定多数の電波が飛び交っている厳しい環境下では接続が切れてしまう恐れもあるため、おすすめはしません。
また、2.4GHz帯の機器が多く使われている環境下での使用は、混信の恐れがありますので、推奨しません。そういう場合にはB帯のワイヤレスやインイヤーモニターとの併用をオススメします。
~最後に~
Xviveの新製品、いかがでしたか?ここまでの低価格ではなかなかなかった2.4GHz帯のインイヤーモニターがあれば、今までB帯ワイヤレスを使用していて、インイヤーモニターを導入できなかったあなたも、手軽にワイヤレスでモニターができますよ。2.4GHzのインイヤーモニターの登場によって、併用できるワイヤレスの選択肢も増えることになります。プレイヤーにとっては、嬉しい限りです!