オルタナ邦ロックの伝説、ナンバーガール、bloodthirsty butchersのメンバーであり、現在進行形でさまざまなバンドにて活躍中のギタリスト田渕ひさ子。私は彼女の姿・音にあこがれてギターを始めました。
ギターをやるからには、もちろん目指すのは彼女のサウンドです。その道のりは簡単なものではありません。私はまず彼女の足元から研究することとしました。以前のブログではその道のりの一部を共有させていただきました!
そこで今回は前回の続きとして、彼女の足元にある空間系ペダルをいろいろとみていこうと思います。参考とさせていただくのは彼女のSNSにて公開されている、PEDRO、toddle、ナンバーガールでのステージで実際に使用されたエフェクターボードです。では、田渕ひさ子サウンド探求の旅へ、出発しましょう!
BOSS ( ボス ) / RV-6 リバーブ
まずはリバーブペダルを一つ紹介します。これはナンバーガールやPEDROで使用されたエフェクターボードに入っていることが多いですね。安心のBOSS、定番ペダルですので、あの轟音を支えている1台として適任かもしれませんね。これ1台で、ある程度作りたいサウンドを作り出すことができますので、初心者の方にとっては、リバーブエフェクターがなんたるかというのを学ぶのにも最適です。
名曲U-REIのギターソロにて、荘厳なリバーブ感を楽しむことができます。
■ U-Rei
TC ELECTRONIC ( ティーシーエレクトロニック ) / Hall of Fame 2 Reverb
リバーブペダルをもう1台紹介します!こちらのリバーブも比較的高頻度で登場しています。toddleのエフェクターボードに搭載されていることが多い印象です。優しい曲調が多いバンドですので、そういうサウンドのキャラクターみたいなところでRV-6とすみわけされているのかもしれません。TC ELECTRONICは特に空間系やデジタル系の評判が良いブランドでもあり、ひさ子さんもそのクオリティを認めていらっしゃるのかなと妄想しています。
フットスイッチの踏み込み具合によってパラメーターがコントロールされるMASH機構や、プロギタリストのサウンド設定をダウンロードできるTonePrint機能など、1歩上を行く高機能なリバーブペダルと言えますね。
toddleでのリバーブの利いた、魂のこもったギターソロを体感してください!
■ toddle "Disillusion" live (2024.7.1 下北沢SHELTER)
EARTHQUAKER DEVICES ( アースクエイカーデバイセス ) / Dispatch Master
続いてディレイペダルのご紹介です。ユニークかつハイクオリティなペダルをリリースし、ギタリスト・ベーシストからの支持を集めるEARTHQUAKER DEVICES。ひさ子さんは主にtoddleにてこちらのブランドのペダルを使っていることが多いようです。今回取り上げたDispatch Masterはディレイでもありながら、同時にリバーブ機能も搭載した優れもの。この1台で手軽に空間系サウンドを作りだすことができます。サウンドのクオリティも申し分ありません。ユニークなラインナップをそろえるEARTHQUAKER DEVICESの中では、比較的にシンプルで使いやすく、本ブランドの代表作の一つとなっております。
Dispatch Masterもばっちり使用されている、EQDセッションをお楽しみください!
■ Toddle EarthQuaker Sessions- "Illuminate" & "Vacantly"
BOSS ( ボス ) / CE-2W
こちらはコーラスペダルです。ナンバーガールでのエフェクターボードに搭載されておりました。ちなみにひさ子さんは元モデルのCE-2もお持ちでして、再結成前のナンバーガール時代では基本的にそちらを使用されていました。ただ最近はCE-2Wを使用することの方が多いようです。
本機はそのCE-2のサウンドを再現したスタンダードモードに加えて、コーラスビブラートのこちらも伝説的名機CE-1を再現したCE-1 Chorus、CE-1 Vibratoモードの合計3モードを搭載。ノブが2つというデザインですので直観的にサウンドを詰めていくことができる点も魅力かなと思います。これぞコーラス!という安心のサウンドからちょっと癖のあるビブラートサウンドまで、高いクオリティで堪能できる、頼れるコーラスペダルですね。
ひさ子流コーラスサウンドを堪能できる1曲をどうぞ!
■ NUMBER GIRL - TATTOOあり @ “THE MATSURI SESSION”
ELECTRO-HARMONIX ( エレクトロハーモニックス ) / MICRO POG
こちらはやや番外編となりますが、定番エフェクターブランドであるELECTRO-HARMONIX、通称エレハモの名機POGシリーズの1台です。ポリフォニック・オクターブ・ジェネレーターということで、オクターブ上とオクターブ下の音を原音に重ねることができるエフェクターです。オルガンサウンドや12弦ギターサウンドなど、アイデア次第でさまざまな用途で使用できることのできる1台ですね!こちらはPEDROでのエフェクターボードに搭載されていることを確認しました。飛び道具的な形で使用されているようです。実際のサウンドは動画でチェックしてみてください!
■ Electro-Harmonix Micro POG Polyphonic Octave Generator (EHX Pedal Demo by Dave Weiner)
以上、田渕ひさ子さんの足元を空間系に注目して探ってみました。皆さんの新たなエフェクター探しの一助になれば幸いです!