
QSCのサウンドと高いコストパフォーマンスに感銘を受けた。そのサウンドはさらに良くなっていく。
スケートボーダーやミュージシャンにとってVansは単なる履き物を超えた存在です。このブランドは創造性や都会の熱気、独立心などの象徴と言えます。Vans Warped Tourは25年続いていて有名ですが、より規模の小さいHouse of Vansイベントでは、バンド、DJ、ビジュアル・アーティスト、スケーターが集まり、ワークショップ、アート展示などがシカゴ、ロンドンの会場で行われています。さらにデトロイトや香港では、ポップアップイベント(期間限定イベント)も行われています。Vansの北米ライフスタイル・イベント・マネージャーであるChuck Radue氏は、QSCのライブサウンド機材に強いこだわりを持っていて、特にTouchMix-30 Proデジタルミキサー、KW153とK12.2スピーカー、KW181サブウーファーがお気に入りです。
フットワークが求められるイベントの場合、Radue氏が最初に上げた重要なポイントは、iOSやAndroidデバイスからリモートコントロールできる機能です。「TouchMix-30 Proが持つこの機能は、便利です。Sessionsというイベントをシカゴで行っていますが、そこでは、オープン・スケーティング、ライブ・ストリートアート展示、ローカルバンド演奏などが行われています。観衆は音楽に合わせて自身がスケートボードを楽しんでいるような感覚を味わえます。その状況では、ミキサーを観衆の真ん中に置くことはできません。そのため、ミキサーをステージ横など最適とは言えない場所に設置することもあります。このような条件でも、サウンドエンジニアはiPadを持って歩きながらサウンドを操作できるのです。」
TouchMixの持つマルチトラック・レコーディング機能は2つの異なるタイプのイベント、Share the StageとSide stripe Sessionsシリーズで使用されています。「Share the Stageでは、観客の中に入って、TouchMixを使用して全トラックを録音し、ビデオへ取り込み、ゲストアーティストやプロデューサーが評価。優秀なバンドはHouse of Vansのショーでゲストアーティストの前座として演奏を披露します。また、Side stripe Sessionsシリーズという音楽チャンネルは、YouTubeのVansチャンネルで観ることができます。全てのトラックはTouchMixから録音され、収録したハードドライブをビデオ部門に渡すだけです。
カリフォルニア州コスタメサにあるVansの本社において、「shoebox」と呼ばれる狭い部屋が社員のためのジャムセッションルームとして解放されています。Vansは音楽好きが集まる会社です。アートを楽しむことによって幸せを感じる会社なのです。その音楽空間を作るのに、VansはRadue氏の豊富な音楽経験を活用しています。彼はVansの仕事をする前、17年間、Raptureというバンドでツアーを行ってきました。長い間、機材のことを学び、たくさんの音楽を聴いてきました。その経歴を通してQSCのファンになっていたのです。Vans社内では、オーディオ通として知られていて、ジェネラルマネージャーがChuckにPAが必要と言うと、すぐにQSC製品が導入されます。
shoeboxではK12.2はモニターとして使用されています。このクリーンなサウンドを持つクラスDアンプはわずか18kgのエンクロージャーから2000Wを出力。House of Vansのポップアップイベント(期間限定イベント)の多くではメインスピーカーとして設置されています。「カバレージとクリアなサウンドはとても素晴らしいです」。K.2シリーズに搭載されたEQプリセットはとても優秀で、EQやコンプレッションをミキサーで細かく設定する必要はなく、スピーカーの背面パネルにあるメニューによって状況に最適なサウンドを簡単に作れます。
我々が深く関わり、サウンドが最も素晴らしかったイベントはアーティストのMatthew Dear氏と共にデトロイトで行ったシンセサイザー・ワークショップでしょう。K12.2をスピーカースタンドに取り付けて単独で使用しました。その後、ブルックリンにおいて2回目のイベントを行い、シンセサイザーのミキシングにTouchMix-8を使用。私自身も個人的にTouchMix-8を持っていて、いろいろな用途に使用しています。
TouchMixのインターフェースは、素速く設定ができて、素晴らしいサウンドが得られます。イベントでは、4,5組のバンドがそれぞれ4,5曲演奏する場合があり、その場でサウンドチェックを行い、メインミックスとモニターミックスを素早く調整できるのは本当に助かります。
最後に重要な点ですが、Radue氏はshoeboxより大きな会場での、KW中心のシステムも賞賛しています。昨年、世界中からアーティストが集まり、600人以上が参加した屋外パーティーが開催されました。会場にはKW153とKW181サブを設置し、野外でも問題無くステージを移行できました。
Radue氏には、深く根付いたQSCへの信頼があります。パワードスピーカーがまだ登場したての頃、予算内で提示されたQSCの音質と製品品質に感銘を受けました。50ポンド以下の価格で実現した、1,000Wの出力に驚かされ、その後、QSCは、ますます品質を上げています。
この記事はQSCによるQSC rockt „House of Vans“の翻訳です。