
光沢のある黒のデザインがカッコイイ

高級感の溢れるデザインで、箱を開けた瞬間からすでに筆者の気持ちは高ぶっていました。マイク本体には入力レベルの調整用ノブとヘッドホン調整用のノブなど基本的な機能がついている他、大きな音を録る際に役立つパッドスイッチ、無駄な低域を抑えるローカット用のスイッチを搭載しています。右側の画像のようにショックマウントとスタンド、ウィンドスクリーンも付属しており、レコーディングに必要なセットが初めから揃っています。
接続はPCにUSBで繋ぐだけ!

パソコンへの接続は付属のUSBケーブルを挿し込むだけなのでとても簡単です。

PC側の設定はマニュアルに沿ってアプリケーションをインストールし、アプリ上でマイクをアクティベートすることで使用できるようになります。ここまでで準備は完了です。
驚きの機能が満載のコントロールパネル

ここからが筆者のもっとも語りたいポイントです! Axinoを使用してみて何よりも驚いたのが、このアプリケーションによって多様なレコーディングに対応しているところ。 デフォルトでも10種類のエフェクトを搭載しており、EQ、リバーブ、コンプレッサーなどで入力音声を細かく調整することができます。他にもオンラインショップからエフェクトを拡張させていくことも可能です。


Axinoを買うだけで、これほどのエフェクトが付属します。

開発者によるカスタムプリセットを使うことができる他、エフェクト内の各パラメーターを自分好みに調節したり、複数のエフェクトを組み合わせることも可能です。 筆者が試した中ではコンプレッサーのOpto2Aのナチュラルな質感が非常に好みでボーカルなどの収録に適していると感じました。後でも書きますが、コントロールパネルのミキサーをセッティングすればエフェクトのかかった音とドライの状態の音を同時に録音できるのも非常に便利です。
18種類のマイクエミュレーション


Axinoは18種類のクラシックマイクをモデリングしており、用途にあわせて使用するマイクのモードを変えることができます。

コントロールパネルで作りこんだ設定は保存しておくことができ、後から簡単にロードできるので、都度同じ設定を作る必要がありません。
ルーティング自在なミキサーセクション

コントロールパネルのミキサーセクションでは、各チャンネルのリバーブ量を調整でき、FXをかけた時の音声とバイパスした時の音声を素早く切り替えることができます。ch1/2およびch3/4をDAW上で設定することで、エフェクトを適用していないドライのマイク音とエフェクトの掛かったウェットな状態の両方の音声を同時録音することができるのでアレンジやミックスをするのに大変便利です。

上の画面は筆者が実際にCubaseで使用してみた画面。Axinoは入力だけでなくDAW上のマスターフェーダーを通った後の音声をAxinoのヘッドホン端子から出力して聞くことができます。
また、エフェクトを適応した状態の音声でZoomなどの配信系アプリケーションに音声を送る事もできます。

実際にZoomに繋いで、エミュレートするマイクを変えたり、エフェクトの掛け具合を変更してみたところ、相手側にも音質の変化を伝えることができました。
あとがき
初めはただただ高音質なUSBマイクかと思っていましたが、ループバック機能付きのオーディオインターフェイスでしかできないようなことができたり、高品質なエフェクトが使用できたりと、マイク一本でここまでできる商品だとは思いもよりませんでした。楽曲制作用としてはもちろん、弾き語りやポッドキャストなどのライブ配信でも大活躍間違いなしのアイテムだと感じました。 皆さんもぜひこの体験を味わってみてください。