
こんにちは!作曲家のKaoruです!
今回は、エフェクターの基礎知識まとめの「フェイザー」のエフェクターについてお話ししていきたいと思います。
このエフェクターは、「モジュレーション系」というカテゴリーに分類されています。
基本的にはカッティングなどのリズムプレイで使われることが多く、このうねるような効果がファンクやジャズなどにピッタリ合います。
他にも、アルペジオ・ソロ・リードプレイなどさまざまなシーン/奏法で使えるので意外と汎用性の高いエフェクターだと言えます。
■ フェイザーとは?
位相のずれた音を原音にミックスすることでシュワシュワとしたうねるようなサウンドを作り出すといった効果が得られます。
とてもフランジャーに似ている印象がありますが、「フェイザーが位相のずれを利用する」のに対して、「フランジャーは原音の遅延を利用する」といった違いがあります。
伝説的なギタリストである「エドワード・ヴァン・ヘイレン」も「MXR/PHASE 90」というモデルを愛用していました。
シグネチャーモデルも販売されているほどで、フェイザー人気に火をつけた1人といっても過言ではありません。
ちなみにペダルボードに組み込む場合、歪み系の後に設置するのが一般的です。
■ フェイザーの歴史
フェイザーの元となったのは、1940年代に開発されたレスリー・スピーカー(ロータリースピーカー)です。
レスリー・スピーカーとは、ビブラートやトレモロの効果を得ることを目的とした回転機構を備えたスピーカーでオルガンで使用されることが多いものでした。
しかし、このレスリー・スピーカーはかなり大きなサイズで持ち運びに向いていなかったため、それらの弱点を解消するためにペダルタイプが開発されたそうです。
■ 各ツマミの役割
フェイザーエフェクターに搭載されている場合が多い「RATE、SPEED」「DEPTH」「FEEDBACK」「MIX」の解説をしていきます。
サウンドメイクや機材選びにとても重要なものですので参考にしてください!
RATE、SPEED:エフェクト音のウネりをコントロール
DEPTH:エフェクト音の深さをコントロール
FEEDBACK:エフェクト音の変化をコントロール
MIX:原音にエフェクト音を混ぜる量のコントロール
などが基本となります。
モデルによっては他にもさまざまなツマミを備えたものがあります。
それではサウンドハウスで取り扱っているオススメ製品をご紹介していきましょう!
MXR ( エムエックスアール ) / M101 Phase90
フェイザーペダルの定番的存在。
オレンジ色のボディとSPEEDのツマミのみの超シンプルな仕様。
つまり、うねるスピードを調整することしかできません。
しかし、初心者でも簡単に直感的なセッティングが行えるのでとても分かりやすいです。
ギタリストだけでなく、キーボードプレーヤーにも愛用者が多い製品。
かなり昔から販売されており、今でも不動の人気があります。
信頼のおけるアイテムだとわかりますね!
お値段も約9,000円と、お手頃価格です!
M101の自由度を更に広げたコチラのモデルもあります。↓
MXR ( エムエックスアール ) / M107 Phase100
4ポジションで効果の掛かり方を選べるIntensityコントロールを搭載したモデルです。
隠し味のような使い方や強烈な飛び道具的な使い方などさまざまなシーンで活躍します。
特に、カッティングを多用するギタリストならM107を選ぶことをオススメします。
空間系の最高峰strymonによるロータリーシミュレーターペダル。
ドップラー効果を利用し、トレモロ/ビブラートを発生させることができます。
深めにセッティングすることで、まるで水中で鳴らしているかのようなサウンドを鳴らすことができるので空間の演出に最適です。
セッティング次第では高品質なコーラスエフェクターのような音色も作れます。
4つツマミのシンプルな仕様でありながらも、驚くほど自由度の高いエフェクターといえます!
価格は約40,000円なので、決して安いものではありませんが機能性/音質ともに抜群なのでワンランク上のサウンドを求めている方にピッタリ!
MAD PROFESSOR ( マッドプロフェッサー ) / Tiny Orange Phaser
通常のSPEEDコントロールの他に、
- Resonance:トーンをコントロール
- Rotatingスイッチ:揺れ方を変える
- 2種類のフェイザーの切り替え
- MIX:かかり具合のコントロール
ができる高品位フェイザーです。
音色自体も、嫌なクセが無くスッキリとしているのでとても扱いやすいという印象があります。
デザインもカッコいいので足元が映えます!
以上、「フェイザー」の解説とオススメの製品をご紹介していきました!
数あるエフェクトの中でも、なかなか使いどころが難しいと思われがちなフェイザーですが「意外と使いやすそう!」と思った方も多いのではないでしょうか。
使い込むほど面白い発見があるエフェクターだと思いますので、使ったことがないという方に是非試していただきたいです!
コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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