仕事柄、ありがたいことに、さまざまなギターを見たり、手に取る機会が多いです。新品のギターはもちろんのこと、修理やカスタマイズのために長年使いこまれたギターもあります。ちなみに、この会社で修理した一番古いものは…1960年製だったっけな。
数えきれないほどの持ちこまれるギター達。見ていて、たまにふと思う事があります。
「なんでこんなに汚れてるのか??」と。
けっこう楽器のケアに無頓着な人っているんだな~という感じですね。なお、本体の状態によって(必要になる作業等は変わってくることはありますが)、手を抜いたりという事はもちろんありませんから、ご安心下さい。
実はちょっとした一手間とアイテムで、新品と見違えるような仕上がりにする事ができるんです。用意する物はたった2つ。ギターを拭くためのクロスとポリッシュ。それだけです。
クロスは楽器用のクロスでも良いですし、ウェスやなんなら使い古しのTシャツでも良く、柔らかい布であればなんでも構いません。(なお、楽器用のクロスが一番安全で確実です!!) 後はギター用のポリッシュを少量ボディに付けてクロスで拭きあげるだけ。これだけです。簡単でしょ?(目立たないところで試してから全体に使うようにしましょう。塗膜との相性によっては、使えない場合もありますから)
ポリッシュなんて使わなくても、空拭きだけで十分きれいになるし大丈夫。という意見もあるでしょうが…、製品として売られているだけのことはあり、仕上がりが段違いです。びっくりするくらいピカピカになりますし、気分も上がります。音楽は主観的な要素も強いですから、きれいになったギターで演奏すると、プレイの質や弾きだす音も断然良くなります!これ、絶対。
ポリッシュもたくさんあるし…どれを買っていいのかわからない…という方のために、実際に使っているポリッシュを紹介しておきましょう。次の2種類です。
KEN SMITH (ケンスミス) / PRO FORMULA POLISH 楽器用ポリッシュ
GHS ( ジーエイチエス ) / Guitar Glos
はい、何のひねりもなく、定番中の定番です。どちらかというと個人的にはGHSの方を使う事が多いですね。家にも常備していますし、お勧めです。未だかつて塗装との相性やトラブルに引っ掛かった事もありませんしね。
日頃からちょっとずつメンテナンスと言いますか、楽器を労わる気持ち。そうすると、きっと楽器の方も応えてくれて、もっと楽器が好きになると思いますよ。