
2025年4月に発売開始したばかりのPLAYTECHよりバイオリンカーボン弓「PCV100」。さっそく実際に試してみましたので、使用感などを交えてご紹介します。購入検討中のかたはぜひ参考にしていただけますと幸いです。
PLAYTECH ( プレイテック ) / PCV100 バイオリン弓 カーボンファイバー 4/4
そもそもカーボン製品って何?

カーボンとは炭素「C」を示す言葉で、フランス語で木炭を意味する「carbon」が語源と言われています。炭素は主に軽くて丈夫な特性を持っているため、部品などのパーツによく利用されています。またカーボンはあくまで元素を示す言葉で、実際は炭素繊維(カーボンファイバー)や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)として加工され、利用されています。見た目は格子状の紋様が特徴で、カラーは基本的にはブラックとなっています。
弦楽器だと主にケースや弓の分野で活躍
弦楽器の分野だと、特にカーボン製の楽器ケースが有名です。楽器用のケースはとにかく軽くて丈夫なことを重視する人が多く、まさにこの用途にぴったりな素材がカーボンファイバーだったというわけです。ケースメーカーで言うと、BAMというフランスのメーカーが有名で、ヨーロッパではとても人気のあるブランドです。ただし、高級ケースという位置づけのケースメーカーのため、値段が結構お高めなところが痛い所です…。
bam ( バム ) / バイオリンケース 2002XL C HIGHTECH Carbon Black
bam ( バム ) / バイオリンケース 2002XL SC HIGHTECH Silver Carbon
bam ( バム ) / バイオリンケース 2001XL C HIGHTECH Oblong Carbon Black
バイオリンのカーボン弓はどんなメリットがある?
カーボン素材は軽量化を目的に使用されることが多いという特徴を挙げました。では、バイオリンのカーボン弓はどんな特徴やメリットがあるのかご紹介します。
まず重量に関して。PCV100を軽量したところ約59.6~60.9gでした。参考までにPLAYTECHの別の弓、PVB300 の実重量は約61.5~62.5 g。数字で見ても他の弓と比較して軽量なのが分かります。

そのほかにも、弓で一番折れやすいヘッドの部分もカーボン製でできているため、スティックの折れの心配もだいぶ軽減できるかと思います。

表面やスライドの装飾品も綺麗なつくりでした
そのほかの部分もアップで撮りましたが、表面はカーボン特有の格子模様、スライド部分も綺麗な貝の模様がしっかりと出ており、上品な仕上がりだと言えます。


扱いやすく、まとまったバイオリン弓
実際にこの弓を使って演奏してみましたが、まず移弦がし易いことに気が付きました。これはカーボン製だからとは言い切れませんが、重心にムラがないためだと思います。あと重量に関しては上記に記載のとおり、とても軽いつくりのため、通常の弓と持ち比べも行ってみましたが、明らかに違いが分かりました。軽量な弓をお探しの方にはとくにおすすめです。



いかがでしたでしょうか。今回は新発売されたPLAYTECH PCV100 バイオリンのカーボン弓をご紹介しました。今までカーボン弓を触ってこなかった人にもぜひ一度お試しいただきたい商品となっていますので、気になった方はぜひご検討ください!