こんにちは
最近、人からいただいて一番うれしかったものは、ガチャガチャのジョンソンヴィルのミニチュアチャームだった者です。
歳をとるとガチャガチャはほとんどやらなくなるものですが、新ためて調べてみると最近はだいぶ幅の広い商品ラインナップになっているんですね。
仮面ライダーやプリキュアみたいな子供の喜びそうなものから、車の鍵やCDジャケットのミニチュアなどピンポイントでターゲットを絞っている商品など、さまざまで見ているだけで楽しくなってしました。
個人的にはmaxellのMDのミニチュアを見つけたときはなんとも言えない高揚感に駆られました。
個人的にガチャガチャと言えば何やらよくわかんないくっつく手や裏っ返すと跳ねる半球のおもちゃのイメージだったのですが、ガチャガチャも時代の流れに合わせて進化しているのですね。
さて、前回 はギターのボリュームについての内容でしたので、今回はトーンについて説明させていただきます。
トーンポットを見てみるとあまり見慣れないパーツなんかが付いていたりしてちょっと難しそうな感じもしますが、仕組みはとても単純です。これを機におぼえていただければ幸いです。
◯ コンデンサについて
トーン回路を理解するために、まず知っておかなければいけないのがコンデンサです。

写真のポットの背中に付いているパーツ、これがコンデンサとなります。
コンデンサは電気を貯めて一定のところに達すると放電する、直流を遮断し交流を通すといった特性からさまざまな電気回路に使用されているパーツです。
というより、抵抗同様になくてはならない存在なのです。
コンデンサにはさまざまな種類があるのですが、エレキギターでは主にセラミックコンデンサ、フィルムコンデンサ、オイルコンデンサといった種類のものが使われています。
『同じコンデンサなのになんでこんなに種類がたくさんあるのか』と疑問に思われる方もおられると思いますが、この事についてのお話はだいぶ長くなるので割愛いたします。
今回はとりあえず特性についてご理解いただくことを目標にします。
◯ トーン回路の仕組みについて
さて、ここからが今回の本題。トーン回路の仕組みについてです。
まずはトーン回路がどのようにつながっているのか見てみましょう。

PUから出ている線がVoポットの3番端子に繋がりそこからトーンの1番端子に繋がっていて、2番端子とコンデンサがつながってグランドに落ちていますね。
もう少しわかりやすいように図に起こしてみましょう。

ギザギザが抵抗(ポット)、四角がコンデンサを表しています。
図を見てみるとトーンポットを通過した後にコンデンサを通り信号がグランドに落ちるのがよりわかりやすくなりますね。
この、抵抗→コンデンサ→グランドという流れで1つの回路が形成されており、この回路のことをRC回路と呼びます。
RC回路は信号や電圧の入出力時の調整、フィルターとしての役割など様々な回路で用いられています。エレキギターにおいては、ローパスフィルター(ハイカット)としての役割を担っています。もう少し具体的に説明いたしますと、抵抗によって電流の制御を行い(どのくらいの信号をグランドに落とすのかを決める)その後のコンデンサで電気(信号)を貯めます。そしてコンデンサの中で一定以上の電気が貯まり放電されたものがグランドに落ちるといった仕組みです。
一応、図に文字を付け加えるとこんな感じです。

エレキギターでは抵抗の部分が可変抵抗になっているので、ノブを回すことによってどのくらいの電流をコンデンサに送るかを調節できます。それにより音色の細かなセッティングができますよといった感じです。
コンデンサも値(静電容量)や種類を変えると蓄電や放電の過程で変化が現れるので、音色も変化するといった具合になっています。
トーン回路についてはこんな感じですね。
いかがでしたでしょうか?今回のブログで一応は「配線前の基礎知識」は一通り説明できたかと思います。次回から実際に配線やってみよう編に入っていきたいなと思っております。
また、トーン回路の具体的な数値についてはカットオフ周波数の話などいろいろありまして、1つのブログに収まりきらなくなってしまいます。またどこかのタイミングでブログを書かせていただきたいと思います。
あと、エレキギター界隈ではいにしえよりコンデンサの種類を変えて音が変わる変わらない論争が行われていますが、個人的には音は変わる派です。
理由としてはモノを変えたのだから音も変わるでしょという単純な考えですけどね。
ただそれが良い方向に変化するか、耳で聴いて判別できる程度なのか、機械で数値として表すことができるレベルなのかは別のお話ですが、パーツを変えればどこかしらは変わっていると思います。
というよりは、モノを変えたのだから全く同じなハズがないというニュアンスのほうがしっくりくる感じもしますが……
まぁなによりコンデンサを変えるとテンションが上がるのでそれが一番大切だと思います。
心が弾むと自ずと音色も晴れやかで元気になると思いますので、皆様にはいろいろと交換してみてお気に入りのコンデンサを探していただきたいと思います。
それではまたサウンドハウススタッフブログで会いましょう。
さようなら。