みなさま、こんにちは。サウンドハウスの石田です。
アツがナツい時期にさしかかりましたね。
ちなみに、「アツがナツい」という表現は松本大洋著『ピンポン』の主人公ペコがよく使うフレーズです。
前置きはさておき!
今回は雨がテーマのクラシック名曲集です。
梅雨の時期にぴったりですね!
・・・と言いたいのですが、雨がつくのはタイトルだけかも??
ではではいってみましょう!
※今回は長いのでご紹介するのは2曲だけです※
そのいち
ショパン/雨だれ
ショパンの名曲のひとつ。旅先のショパンが肺結核を患ったときに作った曲です。一緒に来ていた恋人サンドは病床のショパンを残し、雨の中、街へ出かけます。ショパンは雨の音を聴きながら、自らの生死を危ぶみつつも、サンドに早く会いたいという彼女への思慕や、帰りの遅い彼女が果たして無事に帰ってくるのだろうかという不安を描いている、と言われています。
雨が静かに降る中、ベッドの上でひとり、思いに耽っているショパンの様子を想像しながら聴くと胸がきゅぅーんとなりますね。
ちなみにこの曲は『謎の転校生』というドラマで用いられています。
本郷奏多演ずる転校生、山沢典夫(やまさわのりお)が音楽室のピアノで「雨だれ」を弾いていました。そこに同じクラスの香川みどりがやって来ます。
※私は、とあるイベントで本郷奏多と握手した際、好きな男性に告白するよりも緊張して、失神しかけました。だってかっこよかったんだもん。
以下うろ覚え
香川「この曲はなんていうの?」
山沢「ショパンの『雨だれ』っていうんだ」
香川「ショパン?知らないなあ、モーツアルトとかバッハじゃないの」
あとで分かるのですが、山沢典夫は香川みどりが住む世界とは異なる世界からやって来たのです。いわゆる「パラレル・ワールド」です。香川みどりの住む世界には、モーツアルトやバッハは存在するものの、ショパンはいないのです。
ショパンが歴史上存在しなかったら、音楽文化はどのようになっていたのでしょう。私はあんなにきれいな曲たちを聴けないのは、ちょっと寂しいです。
あと、ご紹介した音源のピアニスト、フジ子・へミングさんは先日『やすおのそれ、座布団1枚!』でも取り上げられていました!彼女のかっこいい生き様が描かれています。ぜひ、どうぞご一読ください!
そのに
ブラームス/雨の歌
ブラームスはなかなかむずかしい性格だったんだろうな、と思います。彼の曲はとにかく緻密で、弾いていても、楽譜を見ても、こんな細かい作りをしているんだ!と発見するたび身体が思わず震えてしまうほどです。そんな曲を描く人って大体めんどうくさそうじゃないですか。(暴言)
そんなブラ―ムスの「雨の歌」は彼が生涯で最も愛した女性、クララ・シューマンに捧げたと言われています。
シューマン??聞いたことある名前だな・・・と思う方も多いはず!そう、音楽室でいうところのブラームスの左隣りあたりに写真が貼られているロベルト・シューマンの妻なのです!
ブラームスはピアニストでもあるシューマンの奥さんにガチ恋していました。
2人は手紙のやりとりを重ね、互いの想いを高めていきましたが、関係がそれ以上深まることはなかったのだとか。
シューマンが亡くなったあとも、クララとその子供たちをブラームスが献身的に支えていたと言われています。
そんな愛するクララのために描かれた「雨の歌」の由来は3楽章のメロディーに潜んでいます。(音源の19分あたりから3楽章です。)クララがブラームスの歌曲で最も愛していた曲名が、な、なんと「雨の歌」!その曲をとても好んでいたクララのために描きあげたヴァイオリンソナタと言われています。
これを聴いたクララは大変喜び「天国へ持っていきたい!」と語ったそうです。
関係が発展せずとも、ブラームスがどれほどまでにクララを愛していたかわかりますね!
いや〜思わずナツく語ってしまいました。ごめんなさい。
「雨」に寄せられた作曲家それぞれの想いが感じられました!背景を知ると、また聴き方、感じ方も変わるから音楽っておもしろいです。
そういえば雨の日って長靴は欠かせないですよね。特にこれからフェスシーズンが始まるのでなおのこと。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、サウンドハウスでは長靴などのフェスグッズも取り扱っています。ぜひご検討いただきたいなあ~。(チラッチラッ)
愛する楽器ちゃんにはケース用レインカバーとか。
他にも「梅雨対策グッズ」と調べればもっといろんな商品があるので要チェケラです!
次回は変奏曲の魅力に迫ります。きらきら星変奏曲も出てくるよ!(謎のアピール)ぜひ、期待して待っててね(^ω^)