やっと夏の猛暑から解放され、食事も趣味も気持ちよくできる季節、秋がやっと顔を覗かせ始めましたね。そろそろ日帰りドライブとか行きたいです。筆者は最近ポケモンエメラルドを久しぶりにやってみたところ、めっちゃ楽しくてドはまりしたりしていましたが、皆さんお元気でしょうか?
今回は買ってからずっと(おそらく2年以上)放置していたギターの修理に着手したいと思います。
ひとまずこのフレットをご覧ください。

すごく減っています。ひどいもんですよね。
ボディをご覧ください。

中途半端にパーツがありません。ひどいもんですよね。何を隠そう、こんな中途半端な状態で放置した犯人は2年ちょっと前の筆者です。
今回からこのギターをちょっとずつリペアしていこうかなと思います。
先ほどの写真の通り、あのフレットにはもう戦闘力は残されていません。というわけで、今回はフレットを交換したよ、という記録です。
※フレット交換とそれに付随する作業は必要な作業や注意点を自分で判断し実行できる程度の経験と技量を必要とする、通常はリペアショップに頼む作業です。自分でやる際は「十分な知識を付ける」「絶対に自己責任」を厳守してください!筆者との約束ですよ!
さっそくフレットを抜いていくと……

フレットの下には汚れがぎっしり詰まっていました。長年の汚れの蓄積が、このギターの歴史を物語ります。
この後、指板調整、つまりフレットを打つ前に指板の木材をヤスリがけしてきれいに整える作業を行います。その作業にはこういった


「サンディングブロック」と呼ばれる道具を使用します。あらかじめ指板のアールに合わせた曲面に加工されており、これに紙やすりをあてがって指板面を整形するわけです。
指板調整を済ませた後はフレットを打っていくのですが、今回は画像の通りバインディングが巻いてあるモデル。そういった場合は

画像のように、フレットを打ち込んだ際にバインディングと干渉しないよう「オーバーバインディング」加工をしてあげる必要があります。でないとバインディングを破壊しながら打ち込むことになります。
また、フレット溝の清掃も必須。
ちなみに今回は予めオーバーバインディング加工がされているこのフレット( SCUD / HFS-M2-P24 )を使用してみました。加工は不要にはなりませんでしたが、最小限で済みました。
フレットを打ち込んだ後は軽くバリ取りを兼ねてカドを丸めると……

しゃっきりしました!あとはすり合わせをすればフレット打ちは終了です。ステンレスフレットなので削るのが本当にしんどかったです。2度とやりたくありません。
扱いやすさという点では従来通りニッケルシルバーのフレットが圧倒的ですが、ステンレスフレットは一度打ち換えてしまえばその後のフレット交換とはほぼ無縁になると言われるほどの圧倒的な耐久性。音質の差もよく言われるところですが、そんなの気にし始めちゃうとキリがなくなってしまうので、筆者はあまり気にしていません。
ちなみにこのギター、どこのブランドのものかわかりますか?タイトルにある通りジャパンヴィンテージ、国産の古いギターです。シリアルの読み方を筆者が間違っていなければ1989年製です。

分かった方はぜひ教えてくださいね。
次回以降でナット製作やPU等の組み込みを順々に消化していきます、頑張って続けますのでよろしければお付き合いください、それでは!