皆様こんにちは、こんばんは。
太陽の光がつらい時期になりましたね。私は普段、日の光を浴びない人間なので、日光はとても刺さります。もはや痛いです。そんな今日この頃。
さて、今回はズーム機能の調子が悪いという症状で運ばれてきたELATION / FUZEPARZ120IPを修理していきます。
ELATION ( イレーション ) / FUZE PAR Z120IP 防水 LEDパーライト
堅牢な筐体と防滴機能を備えたLEDパーライト。室内から屋外まで幅広くお使いいただけます。120WのRGBW LEDとパワフルながら、ズーム機能も搭載しており、スポットライトやウォッシュライトなど、さまざまなところで活躍できます。
どういった具合でしょうか。さっそく見ていきます。
ズーム機能の確認のため、まずは起動させたいところですが…。
ディスプレイの表示が「Zoom Reset…」から一向に遷移しません。
何かしらが原因で、ズームレンズを初期位置にセットできない状況のようです。それどころか、ガコッガコッという異音を立てています。
おそらくモーターに何かしらの不具合が発生していて、モーターやシャフトが破損しているか、内部で何かに当たっているのか、というところでしょうか。
一旦、電源を切って中を見ていくことにします。
(ぱかッ)
これがズームレンズです。
モーターに繋がっている、らせん状のシャフトが回転することでレンズを昇降させる仕組みになっています。
左右2つのモーターを同時に回転させるので、どちらか片方だけでも機能停止すると昇降できなくなります。
ここまで不良個所はモーターだと思い込んでいたのですが、どうやら固着もなく、正常なようです。
回転しているのであればモーターが原因とは考えにくい……
ズームレンズを初期位置にセットできない……
起動しない……
では、原因はなんだろうか。
そう、最初に筐体を開けたときにもう答えはありました。
あ!ソケットが抜けかけている!!!
おそらくここで間違いない…この違和感は激アツです。
ではこれを挿しこみます。
運命の一挿し。
3…
2…
1…
ペカッ!!
起動しました。
まさか、これだけのことで起動しないとは。
何はともあれ、配線を挿しこむことで症状が改善して一安心です。
ちなみにこれは何かというと、磁気センサーのようです。
レンズ側にはマグネットがついており、レンズが昇降してセンサーと重なるタイミングで制御基板へ信号が送られます。
これが初期位置となり、どのくらいモーターを回せばこのくらい昇降する、というプログラムと合致するようになるのです。
今回はセンサー基板の配線が抜けかけていたことによりレンズの位置を感知できない状態だったようで、幸いにも他の部分に異常はありませんでした。
これにて修理自体は完了です。
(大きな故障もなく、強いFUZEPARZ120IPでいてくれてありがとう、のサムズアップ)
夏なので会場移動が盛んになり、移動中の振動でソケットが抜けてしまったのかもしれませんね。
モーターの故障だと思い込んで身構えていたのですが、無事に症状が改善してよかったです。
以上、修理日記でした。また次回もよろしくお願い致します。