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ムービングヘッド メンテナンス編①

2021-08-02

テーマ:実録 ! サービスマン日記

パーライトやムービングヘッド、日々さまざまな照明機器の修理を行っていますが、 修理依頼品の検査をしているとある共通点が見られました。

それは、とても汚いということです。ホコリの蓄積やスモークマシンから出たフォグの付着、煙草のヤニ汚れ、舞台演出用の紙吹雪が混入など、使用環境によって汚れ方はさまざまです。

汚れは基盤やパーツにダメージを与え、電源部のショートに繋がり最悪の場合火災になるということも考えられます。機材を長持ちさせ安全に使用するには定期的なクリーニングが必要です。

今回はムービングヘッドのクリーニング例をご紹介します。

今回預かった機種はEK PRO E3SPOT。
一見キレイに見えますが…

冷却用ファンの取り付け部分にホコリが見えます。

中を開けてみると…

ベース側とヘッド側の吸気口周辺それぞれにホコリが溜まっています。
この箇所は冷却用ファンの風の通り道になっているため、ホコリが溜まりやすくなっています。
こういった汚れが動作不良の要因になったりもします。

では早速クリーニングしていきましょう!
掃除機、エアーダスター、ブラシでホコリ除去すると…

きれいになりましたね!
これでこのムービングの寿命も延びたはず!

ムービングヘッドに限らず、クリーニングは各種機材のメンテナンスの基本と言えるでしょう。
物によっては分解してしまうとメーカー保証が受けられない物もあるので、分解せずに可能な範囲でクリーニングをおすすめします。
吸気口が付いている個体だと、その口から掃除機でホコリを吸うだけでも結構きれいになります。
綿棒、ブラシ、エアーダスター等のクリーニンググッズは、ホームセンターや100均で簡単に揃うので、この機会にお手持ちの機材メンテナンスはいかがでしょうか?

技術サポート / 黒巣 翔太

ESPミュージカルアカデミーでギター・エフェクター・アンプ製作の技術と知識を学び、卒業後はライブハウスでPA・照明を担当。ステージ上の全ての機材をメンテナンスするようになり現在の修理業務のベースが完成。照明のムービングヘッドやフォグマシンをメインに修理を行っていますが、ジャンルにとらわれず修理業務に従事しています。最近はアナログレコードの面白さを覚え、レコード屋を巡っています。

 
 
 
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