パーライトやムービングヘッド、日々さまざまな照明機器の修理を行っていますが、 修理依頼品の検査をしているとある共通点が見られました。
それは、とても汚いということです。ホコリの蓄積やスモークマシンから出たフォグの付着、煙草のヤニ汚れ、舞台演出用の紙吹雪が混入など、使用環境によって汚れ方はさまざまです。
汚れは基盤やパーツにダメージを与え、電源部のショートに繋がり最悪の場合火災になるということも考えられます。機材を長持ちさせ安全に使用するには定期的なクリーニングが必要です。
今回はムービングヘッドのクリーニング例をご紹介します。
今回預かった機種はEK PRO E3SPOT。
一見キレイに見えますが…

冷却用ファンの取り付け部分にホコリが見えます。
中を開けてみると…

ベース側とヘッド側の吸気口周辺それぞれにホコリが溜まっています。
この箇所は冷却用ファンの風の通り道になっているため、ホコリが溜まりやすくなっています。
こういった汚れが動作不良の要因になったりもします。
では早速クリーニングしていきましょう!
掃除機、エアーダスター、ブラシでホコリ除去すると…

きれいになりましたね!
これでこのムービングの寿命も延びたはず!
ムービングヘッドに限らず、クリーニングは各種機材のメンテナンスの基本と言えるでしょう。
物によっては分解してしまうとメーカー保証が受けられない物もあるので、分解せずに可能な範囲でクリーニングをおすすめします。
吸気口が付いている個体だと、その口から掃除機でホコリを吸うだけでも結構きれいになります。
綿棒、ブラシ、エアーダスター等のクリーニンググッズは、ホームセンターや100均で簡単に揃うので、この機会にお手持ちの機材メンテナンスはいかがでしょうか?
