皆さんLAメタルは好きですか?
ラット、ドッケン、モトリー・クルーやクワイエット・ライオット、ポイズン、ストライパー、挙げるとキリがありませんが、とてもクールなバンドが多く存在しますね!
今回は伝説的なLAメタルバンド、ライオン(Lion)に所属していたダグ・アルドリッチのシグネチャーピックアップを見ていきましょう。
まずは今回の記事のBGMをご紹介。
ダグのクールなギタープレイから生み出されるLAの風を全身に受け止めながらお聴きください。
このダグかっこよすぎますよね……
ダグの使用機材について
まずはダグの使用機材について軽く確認をしていきましょう。
ダグはシャーベル/ジャクソンのギターを愛用していましたが、ジャクソンがフェンダーの傘下に加わると、ストラトキャスターを使用し始め、後にリアがハムバッカーに交換されていきます。
ジャクソンを使用していた時期にはセイモアダンカンのSH-5 CustomやJBなども使用していましたね!現在では今回のテーマでもあるSUHRのシグネイチャーピックアップを搭載したレスポールを使用したりしています。

SUHR ダグ・アルドリッチ シグネチャー
さて、今回のメインテーマでもあるダグのシグネチャーを解説していきましょう。
「え、こんなに種類があるの……」
と思うかもしれませんが、大きく3種類に分けられます。
- Neck (50mm)
- Bridge (50mm)
- Bridge (53mm)
この3種類にカラーバリエーションが用意されているといった展開になります。
Bridgeが2種類用意されているのは、搭載するギターの弦ピッチに合わせるためで、レスポールなどギブソンピッチのギターには50mmを、フェンダー系のワイドピッチのものには53mmが適合します。Floyd Roseが搭載されてるギターに載せたい!という場合もブリッジのポジションには53mmをチョイスしていただければ!
Floyd Roseが搭載されているギターにあえてギブソンピッチ(50mm)のハムバッカーを載せたりしても"80年代感"が増してかっこよかったりしますね(各弦のバランスが悪くなったりするので、おすすめはしません)。
画像で見比べてみましょう。

- 写真1枚目
- Floyd Roseユニットに対してSUHRの53mm幅にあたるピックアップを搭載しています。
- 各弦が綺麗にポールピースの真上を通っていますので、全体的にバランスよく音を拾ってくれます。

- 写真2枚目
- Floyd Roseユニットに対してSUHRの50mm幅にあたるピックアップを搭載しています。
- 写真1枚目と比べると各弦がポールピースからずれてしまっています。
- ワイドピッチのハムバッカーが登場する以前はこのスタイルが一般的でした。
脱線してしまいましたが、肝心のサウンドについても触れていきましょう。
まず、BridgeとNeckの大きな違いは直流抵抗値です。
Neckが直流抵抗値9.0Kに対し、Bridgeは17.5K。
これはダグのシグネチャーPUに限った事では無いんですが、ポジションによる音量差などを理由にNeck側の抵抗値が低めに設定されていることが多くあります。
一概に抵抗値が高ければハイパワーで大きい音になる!といった訳ではないのですが、ここでは一旦触れずに行きます。
Bridge側のサウンドは中高音域の突き抜けるようなサウンドで、LAメタルに必須の音抜けの良さがあります。
それでいて嫌味のないサウンドに仕上がっているところにダグのこだわりを感じますね。
低音は厚みがあり、非常にバランスが取れているので、ダグ・アルドリッチのファン以外のギタリストにもぜひお試しいただきたいです!
Neckポジションは温かい音でこちらも非常にバランスがよく、コードの分離感が素晴らしいです。
ハイパワー系のピックアップを組み合わされる前提なので、歪ませてのリードサウンドなどにも非常に相性のいい音をしています。その他の定番ピックアップと組み合わせて、自分だけの組み合わせを見つけてみても楽しそうです。
まとめ
さて、今回はダグ・アルドリッチのシグネイチャーPUを特集してみました。
なかなか限定的なお題で、途中ちらほらと脱線したりもしましたが、ダグ・アルドリッチのこだわりが詰まった非常に素晴らしい製品。LAメタルファンの方以外にもぜひ試していただきたいピックアップとなっています!
気になった方はぜひサウンドハウスでチェックしてみてください!