普段は技術部で修理などを受け持っている私ですが、ここ最近「ギターの商品動画を弾いてよ!!」と言われることがあり、いくつか弾いております。
せっかくなので感想をブログにしてもいいかなと思った次第であります。
私自身はそこまでJAZZが得意なわけでもなく、勉強中といった感じですがそれっぽい感じになるよう頑張ってみました。完成した動画を観ると「ここもっと違うフレーズにすればよかったな」と後になって色々思うこともありますので、その辺の裏側も書いてしまおうかなと(笑)
LOAR ( ロア ) / LH-650 Vintage Sunburst フルアコ
このギターの特徴としてはKent Armstrong のミニハムバッカーが載っています。

ミニハムバッカーはノーマルのハムバッカーより歯切れがよくパキっとしたサウンドです。ミニハムバッカーでジャズギタリストと言えばジョージベンソンを思い出すのですが、IbanezのGB10が22フレットなのに対し、LH-650は19フレットとフレット数が少なくなっています、その分ネック寄りにピックアップが配置され少しウォームなサウンドがします。
コントロールもボリュームのみというシンプル仕様のため、このギターのサウンドを理解すればセッティングに迷うことはなくなりますね。TONEはついていないのでモコモコなサウンドはあまり向かないです。
出荷時はラウンドワウンドの弦が張られていますが個人的にはフラットワウンドに張り替えたいなと思いました。
商品動画では『So What』をオマージュした感じで弾いてみましたが、モードジャズをそれっぽく弾くのはムズイですね……
もっと明るいサウンドセッティングにすればR&BやSOUL系のジャンルにも合うはずですよ!
LOAR ( ロア ) / LH-309 Vintage Sunburst フルアコ
ピックギターにピックアップを取り付けたようなギターでビンテージ感のある見た目ですね、実際かなり古い年代のギターを意識しておりネックが太い三角なネックです、その恩恵か太い音をしています。
このネックは慣れないと弾きづらいかもしれませんが、弾きこなしてやみつきになって欲しいですね。
ビンテージリスペクトなギターのため弦高も高めです。
『弦高はできるだけ低い方がいい』という考えが世のギターリストの中で蔓延しているなぁと感じる昨今、ギャンギャンに歪ませてしか弾かない場合はそれでも良いのですが、クリーンやクランチサウンドで太い音が欲しければある程度の高めの弦高でも弾けるように練習するべきではないかと個人的には思っています。
動画ではトーンを少し絞ってJAZZらしいサウンドを意識しました。ジャズブルースを即興で何回か弾いてフレーズを組み立てて撮りました。(何度も撮り直しました(;^ω^A)
最後の締めのコードは普通の7thではなくテンション入れたコードにすればよかったなぁ。。
LOAR ( ロア ) / LH-700 Vintage Sunburst ピックギター
こちらがピックギターですね。
ピックギターは、ジャズ界ではエレキギターが開発される以前のギターはビッグバンドなどで『ズンジャ、ズンジャ』とリズムを刻む役割だった、ということでそういった役割のギターです。
今はそれに限らず普通のアコギとは違うサウンドのアコースティックギターが欲しい方にもいいのではないでしょうか?!
とはいえ『来週辺りにこのギターの動画を撮りたいんで何か弾いてチョーダイ!!』と言われた時は何を弾きゃいいんじゃー!!と悩みました(笑)
そんなこんなで、商品動画ではジプシージャズの代表的な曲をオマージュしてそれっぽく弾いてみました。ジプシージャズはマカフェリギターと呼ばれるタイプのギターを使うのですが、このギターでもそれっぽくなっているんじゃないでしょうか?!もっとハーモニックマイナースケールのフレーズを入れるべきだったなと、完成した動画を観て思ったのはここだけの話。
どのギターもフラットワウンド弦を張るともっとジャズっぽくなると思います。
最近はジャズギタリストもラウンドワウンド弦を張っている方も多いのでこの辺は好みですね。
動画を観てジャズギターが弾きたくなった!!なんて方がいたら嬉しいかぎりです。僕もJAZZは勉強中の身なのでスタンダードを覚えたりたまにセッションに行ったり地道に練習しています、ロックギターだけじゃ物足りないそこのあなた!!ぜひフルアコを手にとって練習しようぜ!!