LEDパーライトの選び方

2021-02-17

テーマ：照明

みなさんこんにちは。サウンドハウス照明担当です。
今回は、お客様よりご質問をいただくことが多い「LEDパーライトの選び方」をご紹介したいと思います！

■ LEDパーライトとは

みなさんはステージ照明、コンサート照明で使われる大定番の照明機材「パーライト」をご存知でしょうか？

STAGE EVOLUTION （ステージエボリューション） / PAR64LBG/4

上記のようなライトですね。ライブやコンサートに行った際、一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
ステージ全体の明かりとり（地明り）、カラージェル（*1）を使用した色染め、簡易のスポットライトとして幅広く使用されます。まさにステージ照明の基本と言えるライトです。

(*1) STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / CG9　カラージェル

ちなみにパーライトの「PAR」とは、Parabolic Aluminized Reflectorの略。パラボラ状のアルミニウム製リフレクターを使用した電球やシールドビーム球などを指し、それらの電球を用いた灯具をパーライトと呼んでいます。

現在でも様々な現場で使用されるライトです。技術の進化とともにLEDが搭載されたパーライトが登場しました。それがLEDパーライトです！

LEDパーライトには下記のようなメリットがあります

寿命がとても長い（電球：100-2000時間程度　LED：10,000時間以上）
省電力
熱を持ちにくい

このところLEDパーライトの取扱台数が急増している理由がわかりますね。

■ LEDパーライトの役割

LEDパーライトが担う役割はパーライトと同じく以下の通りです。

ステージ全体の明かりとり（地明り）
色染め
簡易のスポットライト

赤、緑、青など有色のLEDを搭載したLEDパーライトは、カラージェルを使用せずにそのまま色染めができるというメリットがあります。

■ LEDパーライトの選び方（ポイント）

さて、それではいよいよLEDパーライトを選ぶ上で、どんな点を見ればよいのかご紹介してきます！

【１】LEDのタイプ

現在流通しているLEDパーライトには以下のLEDが搭載されている場合が多いです。
これがわかれば、それぞれのLEDが持つ特徴から用途、予算に合わせて選ぶことができますね。

□ 砲弾型LED

安価でコストパフォーマンスに優れる
輝度は他のLEDより控えめ
混色でカラーを発光する際、ライトの見た目は各色そのままです

STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / ePAR64 RGB LEDパーライト

STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / ePAR64 RGBA LEDパーライト

□ レンズ装着型LED

砲弾型よりも輝度が高い（明るい）
混色でカラーを作る際も、ライトの見た目を同一色にできる

STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / LEDPAR7IR 防滴LEDパーライト

AMERICAN DJ （アメリカンディージェイ） / 5P Hex

□ COB LED

COBはChip on Boardの略
輝度が高い
照射角度が広い（LEDでは困難だった照射角度60-80度を実現）
混色でカラーを作る際も、ライトの見た目を同一色にできる

STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / COB PAR LEDパーライト

AMERICAN DJ （アメリカンディージェイ） / Dotz Par

【２】色

続いてポイントとなるのが、搭載されているLEDカラーです。
一般的に多く使用されるカラーは下記のようなものになります。

R：Redの略。三原色の赤。
G：Greenの略。三原色の緑。
B：Blueの略。三原色の青。
A：Amberの略。琥珀色。三原色に混ぜることで柔らかく自然な色になる。
UV：Ultra Violetの略。ブラックライトを三原色に混ぜることにより、太陽の下で見たような自然な見え方になる。（これを照明用語で「演色性」が高いと呼びます）
W：Whiteの略。白。三原色に混ぜることでポップなパステルカラーの表現が可能。
WW：Warm Whiteの略。電球色のような温かみのある白。
CW：Cool Whiteの略。色温度の高い爽やかな白。