ここから本文です

YAMAHAシンセ”MX”がすごかった!

2020-01-14

テーマ:キーボード

こんにちは。シンセ担当の山内です。

すごく今更な内容になってしまいますが、YAMAHAのエントリーモデル「MXシリーズ」が、実はすごく優秀な機種だったのでブログにしてみました。

要約すると、

・エントリーモデルで唯一、ハイエンドと同じ構造で音作りが学べる機種
・DTMでシンセの扱いに慣れている人が、ハードシンセデビューするならコレがいい
・iPadがあるなら、ハイエンドシンセがいらないレベルまでカスタマイズ可能

という結果でした。
カタログスペックだけだと、この優秀さには気付けないんじゃないかと思います。

はなしのはじまり

「サウンドハウスの商品ページに掲載する情報を、できるだけ充実したものにしよう」と思い、ずっとカタログスペックしか把握できていなかった、エントリーモデルシンセサイザー(JUNO-DS、KROSS、MX)の説明書を読んでみました。

正直なところ、JUNO-DSやKROSSには解りやすい華やかな機能(パッドやボコーダーなど)があるのに対し、MXだけ地味な印象だったのですが、説明書を読んで「実はエントリーモデルの中でも、MXが一番ハイエンドに近い仕様なのではないか」ということに気付き、YAMAHAにお願いして実機をお借りし、検証してみました。

基本セッティング

一応、音が鳴る状態までも解説しておこうと思います。

まずは、電源アダプタを挿して、電源を入れます。

とりあえず、ヘッドホンで音を聴くため、PHONES端子(赤丸)へ繋ぎます。

アンプやPAに繋いで使う時は、OUTPUT端子(青丸)の方を使います。ケーブルは、このシリーズがおすすめです。

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / DPP050

AUX(緑丸)は、スマホや音楽プレイヤーのイヤホン端子からステレオミニケーブルで繋ぎ、音を入れることができます。ケーブルはCMM222が人気です。

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CMM222 オーディオケーブル ステレオミニ 2m

SUSTAIN端子(赤丸)には、フットペダルを繋げます。せっかくハーフダンパーに対応しているので、FC3Aを使いましょう。

YAMAHA ( ヤマハ ) / FC3A サスティンペダル

今回は使いませんが、FOOT CONTROLLER端子(青丸)には、エクスプレッションペダルも使えます。ストリングス、管楽器系など、持続音系の表現の幅が広がります。

YAMAHA ( ヤマハ ) / FC7 ボリュームペダル

これで音が鳴るようになります。

余談ですが、とりあえず鳴らすコードって、けっこう性格出ますよね。

マスターボリュームで音量を調整できます。

基本操作

さて続いて基本操作です。

ここで音色の検索ができます。 それぞれのボタンには音色のカテゴリが書かれています。

こればかりは「百見は一聞にしかず」で、音を聴いてみてください。

TRANSPOSE(赤丸)/OCTAVE(青丸)のボタンで音の高さを調整できます。

半音ずつ移調(キーチェンジ)できるトランスポーズボタン(赤丸)と、オクターブシフトボタン(青丸)がついています。

実は、シンセ3大メーカー(YAMAHA, Roland, KORG)のエントリーモデルのうち、トランスポーズボタンが完全に独立しているのはMXシリーズだけです。
これは、かなり要望が多い点なので、高評価の人も多いでしょう。
(※Rolandは2つのボタンを同時押し、KORGは設定画面から変更です)

KNOB FUNCTIONボタン(赤丸)で、操作したいツマミのパラメータを選びます。

特筆すべきは、ADSRパラメータ(青色)がついていること!
ADSRは、アタック、ディケイ、サスティン、リリースの頭文字をとった語で、エンベロープと呼んだりもします。
JUNO-DSやKROSSではパラメータが省略され、アタックとリリースのみになっていますが、これまたMXシリーズだけはADSRすべて操作可能です。
(※詳しくは、シンセ教室で解説していきます)

料理で例えるなら、エントリーモデルは「煮る、焼く」しかできないのが普通なのに、MXは「蒸す、揚げる」にも対応しているような感じです。
音作りの幅がグンと広がるのがわかりますね。

iPadを接続する

さてさて、iPadを繋いで使ってみましょう。
YAMAHAは、「FM Essential」というFM音源アプリを無料でリリースしています。音を鳴らすだけなら、MXを持っていなくても使うことができるので、音を聴いてみてください。4オペのFMですが、モジュレータが充実していて、かなりモダンな音が作れます。

https://jp.yamaha.com/products/music_production/apps/fm_essential/index.html

このアプリを使っていると、「MXシリーズを繋いだら、全機能開放!」的な表示が出てきます。そう、iPadがあれば、公式でFM音源が使えるようになっているのです。 が!実際試してみたところ、MIDI入力に対応しているシンセサイザーアプリは、他社製であっても一通り操作でき、どうやらiPad本体で鳴っている音をそのまま出力できるようです。代表的なものでは以下のようなアプリが鳴らせました。

・KORG / KORG Gadget 2, Module Pro, ODYSSEi,
・IK Multimedia / Sampletank, Syntronik
・他、DAW、DJ、リズムマシンアプリなど

さらに……この音、メインアウトから音を出すことができました!
つまり、DJプレイをしながら鍵盤でプレイ、それをPA卓やアンプに流す……というセッティングを、MXとiPadの2つだけで実現できてしまうってことです。
わかる人には本当にたまらないくらい欲しくなる機能ですよね。

というわけで、さっそく繋いでみます。
TO DEVICE端子にiPadのケーブルを挿してみましょう。

なぜ!

どうやら、使うのはTO HOST端子のようです。

  

iPadユーザーは持っている人も多いですが、こういう変換アダプタが必要です。
サウンドハウスでは扱っていないので、あまり多くは語れません。

自分が使っているiPadの型番にあったものを選びましょう。

MXとiPadを繋いだら、DAWリモートボタンを押します。
これで、MXからiPadを操作できるようになります。

続いて、音が出るように設定しましょう。
まずは、PART SELECTボタン(赤丸)を押し、1番(青丸)を選びます。

上にPIANOと書いてありますが、今は「PIANOボタン」とは言わずに右下に書かれている数字の「1」を読みます。
こういうのが、シンセを難しく感じてしまう理由なのかもしれませんねー。

横ボタン(赤丸)で、1(青丸)を選びます。

上下ボタン(赤丸)を使って、Volume(青丸)のパラメータを開きます。

   

ジョグホイール(赤丸)で、Volumeを0にします。

あとは、iPad側でシンセサイザーのアプリを立ち上げれば、音が鳴るようになります。

おわりに

iPadのアプリ画面を掲載してよいのか迷ったので、スクリーンショットは撮りませんでしたが、基本的には、USB-MIDI入力に対応したアプリであれば、一通り鳴ってくれました。
これなら、DAWアプリと繋いで、オーディオインターフェイスを別で用意しなくても、iPadで作った曲で、そのまま同期を流す事ができますね。ホント、これは便利。

余談ですが、私は「鍵盤は61鍵でも足りない時がある!49鍵なんて無理!派」だったのですが、初めて49鍵を弾いてみたら「あれ、意外と弾ける」というのも発見でした。

さてさて、みなさんもMXの魅力にハマってみてくださいね~。

サウンドハウススタッフ

サウンドハウススタッフによるブログです。 ここでしか聞けない、サウンドハウスのスタッフだからお届けできる、とっておき情報が満載です!本音トークもあるよ♪

YAMAHA / MX49 BK【純正ケース付】49鍵シンセサイザー

YAMAHA

MX49 BK【純正ケース付】49鍵シンセサイザー

¥66,000(税込)

シンセサイザー、49鍵、3.8kg、ブラック

評価00000

ブログ有り

在庫僅少

数量

YAMAHA / MX49BK 基本セット

YAMAHA

MX49BK 基本セット

¥71,800(税込)

MX49、ケース、スタンド、ペダル、クロス

ブログ有り

お取寄せ

数量

YAMAHA / MX49BK 入門セット

YAMAHA

MX49BK 入門セット

¥75,800(税込)

MX49、ケース、スタンド、ペダル、ヘッドフォン、ケーブル

ブログ有り

お取寄せ

数量

YAMAHA / MX61 BK【純正ケース付】61鍵シンセサイザー

YAMAHA

MX61 BK【純正ケース付】61鍵シンセサイザー

¥79,980(税込)

シンセサイザー、61鍵、4.8kg、ブラック

ブログ有り

在庫あり

数量

YAMAHA / MX88 88鍵キーボードシンセサイザー

YAMAHA

MX88 88鍵キーボードシンセサイザー

¥109,800(税込)

シンセサイザー、88鍵、13.9kg、ブラック

ブログ有り 動画有り

在庫あり

数量
 
 
 
サウンドマートスキル出品を探す サウンドナビアフィリエイト記事を書く

カテゴリーから探す

翻訳記事

ブログカレンダー

2025年5月

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31

ブランドから探す

ブランド一覧を見る
FACEBOOK LINE YouTube X Instagram TikTok