
先日、KORGの新製品内覧会が行われました。今年のNAMMショーで発表された製品群の、国内初お披露目です!都内の音楽スタジオで開催され、120人以上もの入場者が参加しました。カテゴリー別に4つのスタジオ内に新製品が並び、KORGの担当者が丁寧に来場者の質問に答えているのが印象的でした。
1つ目のスタジオではvoxのアンプとギターを紹介。KORGのチューナーとメトロノームもここで紹介していました。驚いたことにデモ演奏を行っていたのは、偶然にも私の音楽仲間。「あら~、こんなところで、こんにちは!」から、アンプとギターについて、詳しい説明をしてもらいました。発売はまだ先(5月)なので、その話はまた追って。

KORG D1

KORG Prologue
隣は、人気のキーボード群を紹介するスタジオ。なんといっても、マニア垂涎のポリフォニック・シンセ「Prologue」、最新ステージピアノ「D1」のお披露目が今回の目玉だったように感じます。シルバー仕様の非売品「Prologue」も展示されていました。その他に、フルサイズの「Arp ODYSSEY」にステップ・シーケンサー「SQ-1」を付属した、「Arp ODYSSEY FSQ」が台数限定発売されます。

「リズムマシーンKR-55 Pro」など、コンパクトな楽器の紹介もあり、リアルなサウンドを追求しているのはさすがです。このリズムマシーン、従来のモノとは異なり、あらかじめ生録音されたリアルなドラム/パーカッションのフレーズを豊富に収録。フィルインやエンディングのパターンを組み合わせて、手頃に高品位なリズムセクションが作成できます。さらにマイク/ギター/ベース入力に加えて、SDカードへの録音機能付き。これ一台で、楽器練習から楽曲制作まで、さらにはドラムレスのステージまで幅広く活躍することでしょう。

別のスタジオでは、ARTURIAの音源ソフトを、「MINI BRUTE 2/2S」と共に紹介。デモストレーションではその豊富なヴィンテージサウンドの操作方法をスクリーンに映し、わかりやすく説明。こちらも多くの方がデモに集中していました。その音源ソフトにデモを行っている一般社団法人 日本シンセサイザープロフェッショナルアーツ理事「氏家克典」氏も興奮気味でした。
最後の部屋では、「KONNECTのPAシステム」を紹介。軽量かつ圧倒的高品質なPAシステム。デモやホールにおけるライブでも、このPAが活躍していて、とても良い音でした。さらにはこのPAシステム、専用のアプリからワイヤレスで操作できるということ。今後、注目を集めることでしょう。
ホールでは、全製品のプレゼンテーション、その合間に一流ミュージシャンによる演奏が行われました。バンド演奏と共に紹介されたのが、ステージピアノ「D1」。TVドラマ『カルテット』で音楽を担当した「fox capture plan」が「D1」の操作性を解説しながら、そのパフォーマンスを限りなく引き出した演奏を披露。ライブでも十分に威力を発揮することを証明してくれました。現代版ジャズロックの肩書きにふさわしい、テンションの高い熱いステージでした。


もうひとつの目玉製品となる「Prologue」の操作性を披露したのはKORGの社員の方。実に興味深い内容で、改めてこのシンセサイザーの持つバイタリティに圧倒されます。引き続き登場したのは日本ミュージック界の貴公子(昔はそう言われていた)「難波弘之」氏。自身が率いる数々のバンド音源からキーボード音源をマイナスし、演奏はソロながら、リアルなバンドサウンドを再現。そこで「Prologue」を大フューチャー!このアナログ・シンセの表現力の幅広さを魅せてくれました。


難波弘之 デビュー40周年を記念して発表されたアルバム『一生鍵命』