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ペグ交換でベースの見た目はけっこう変わる

2025-02-28

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

ベースの見た目をカスタムしたい皆様、ペグの交換は検討してみましたか?ピックガードの交換などと比較すると、効果が低そうにも思えますが、ペグを交換すると見た目はけっこう変化します。論より証拠ということで、以下の写真を見てください。

Gibson Thunderbirdのペグを交換してみた(というか交換途中)の写真です。もともと付属していたのは黒いY型のモノで、メーカーはGROVER。そこからクロームのクローバー型に交換しました。Y型の方は洗練された雰囲気で、クローバー型の方は無骨な雰囲気といいましょうか(この辺は個人的な感覚なので、いろいろな意見があると思いますが…)。少なくとも、見た目が大きく変化しています。

交換前のペグに不具合があったワケではないのですが、クローバー型のペグにあこがれがあり(ヴィンテージのサンダーバードのイメージですね)、交換してみました。完全なる自己満足ではありますが、けっこう気に入っています。


交換用のペグを選ぶ際に改めて気づいたのが、「色や形のバリエーションが多い」ということ。今回選んだHIP SHOTのベース用ペグだけでも、カラーはニッケル・クローム・ブラック・ゴールドの4種類。形はY型、クローバー型、ロリポップ型がラインナップされています。さらに、クローバー型は大・小のバリエーション付きです。

HIP SHOTだけでもこれだけの種類なので、その他メーカーを加えれば色や形のバリエーションはさらに広がります。お気に入りの楽器を人とは違う見た目にしたいという方にとってはかなり楽しい状況。検討してみない理由はありません。

ペグとブリッジを両方ゴールドにするなんてことも楽しいはず。ステージ映えしそうです。


見た目以外のメリットがあることもペグ交換の魅力。その一つがチューニング安定性の向上です。

入門用のギターやベースには、「とりあえず使える」といったレベルのペグが取り付けられていることも多いモノ。それらをちょっとよいペグに交換すれば、チューニングが安定する可能性が大です。また、よいペグは動きもスムーズ。チューニングの快適さも大幅にアップします。

ペグによってはヘッド落ちの改善も期待できます。今回サンダーバードの交換用ペグとして選んだHIP SHOTのUltraliteというシリーズは名前の通り軽いことが売りです。家の測りでチェックしてみたところ、重さは47.9gでした。

もともと付属していたGROVERのペグは66.0g。4つ交換すると約72gヘッドが軽くなります。たかが72gですが、されど72g。ベースのバランスを考える上では大きな数字です。ヘッド落ちが完全に解消されたワケではありませんが、バランスはグッとよくなりました。


一方で、ペグ交換にはデメリットもあります。その1つが「音の変化」です。ペグは弦とネックをつなぐ大切なパーツです。交換することにより物理的な条件が変化するのですから、多かれ少なかれ音に影響を及ぼします。交換後の音に違和感を覚える方もいるかもしれません。なお、「音が微妙に変化する」ということであって、必ず音が悪くなるというワケではありません。まったく気にならないというケースや、交換後の音の方が好きというケースも考えられます。音の変化に対しどれだけシビアになるべきかは、「今の音にどれだけ満足しているのか」にかかってくるはずです。

取り付けに際し、穴あけが必要なケースがあることもデメリットといえるでしょう。私の場合はネジ穴の位置がしっかりとそろっていたため、ポン付けできましたが、必ずぴったり合うとは限りません。穴あけ作業が伴うと、ハードルは大きく上がります。ドリルなどを持っていない場合には、プロを頼る方が無難です。手軽に付け替えたい方は、ネジ穴の位置が重要ポイントです。

最後にベースの交換用ペグを選ぶ際の注意点について紹介しておきます。ネジ穴の位置をチェックするのは先に述べた通りですが、さらに重要なチェックポイントがあります。それは、ポストの径です。Gibson Thunderbirdのペグ取り付け穴の直径は約14mm。HIP SHOTの商品で言えば「3/8」と書かれているアイテムがフィットします。一方で、フェンダー系のベースにはより太いポスト径のペグが取り付けられています。HIP SHOTの商品で言えば「1/2」と書かれているアイテムです。

ポスト径を間違って購入してしまうと、「ユルユルで使えない…」もしくは「ペグが穴を通らない…」といった悲劇を招きます。そんなことのないよう、ポストの直系はしっかりとチェックしておきましょう。

クローバー型のペグを選びたい方は、ペグの間隔もチェックしておくべきポイントです。クローバー型のペグはボタン部分が大きいため、場合によっては隣のボタン部分と干渉してしまいます。それでは使い物になりません。Gibson Thunderbirdに関しても、通常サイズのクローバー型ではボタン同士がぶつかりそうだったため、小型タイプを選びました。大きい方が見た目的には好みなのですが、背に腹は代えられません。


以上、ベースのペグ交換した話です。見た目が好みに近づいて、ベースにさらなる愛着が生まれました。ベースのイメージを変えたい方は、ペグ交換もおすすめです。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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ベニテングタケ夫

昭和生まれ。中学生のときにエレキギターを手にし、数十年。まったくギターを弾かなかった時期も挟みつつ、最近再びギター・ベースにハマる日々を過ごしています。好きな音楽ジャンルはインディーロック・ヒップホップなど。人生で一番印象深いライブは2000年のフジロック最終日に見たSoul Flower Unionです。
blog https://www.benitengudake.com/

 
 
 

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