こんにちは。
HammondOrgan インストバンド「バナナニードル」のベース、三重野です。
今回は、ボディーのストラップピンの位置について書いていこうと思います。
基本の形として、フェンダージャズベースを見てみましょう。
FENDER ( フェンダー ) / American Professional II Jazz Bass Roasted Pine
ネック側の上部のカッタウェイの先っぽにポッチが1つ。
ボディーエンドの真ん中にポッチが1つ。
このポッチにストラップを引っかけて立奏する楽器、ベース。
では、このポッチの位置が、違ったらどうなると思いますか?
それは…なんと!そんな!!!
はい、立奏時の持った感じが変わります。
持った感じが変わると、咄嗟にフレーズが弾けなかったり、すごく疲れたり、、、僕にとってはとても大事な部分になります。
基本的にフェンダー系の楽器は、カッタウェイの先端が、12フレットと同じ位置にきているのがおわかりでしょうか。
カッタウェイの先端が12フレットなので、ストラップピンのセンターは11フレットと12フレットの間ぐらいですかね。
僕が持った感覚ですが、ストラップピンの位置が、12フレットよりボディー側だと、1フレットは遠くなりますが、ハイフレット側が弾きやすくなります。
逆にヘッド側だと、1フレットは近くなりますが、楽器が右にズレる(右利き用の場合)ので、ハイフレットは腕がお腹にあたって少し弾きにくくなります(自分のお腹比)。
KILLER GUITARS ( キラーギターズ ) / KB-FERVANCY 2 Sunset Purple
さて、わかりやすいところで、レスポールタイプのベースですね。
この楽器は、16フレットくらいに、ストラップピンがきています。
GRETSCH ( グレッチ ) / G6136B-TP Tom Petersson Signature Falcon
グレッチは18から19フレットくらいですね。
JACKSON ( ジャクソン ) / JS Series Concert Bass JS2 Snow White
ジャクソンのこの種類は、14から15フレットくらいですかね。
このヤマハは、12と13フレットの間くらいですね。
極端に違うものから、微妙に違う物まで、様々ですね。
さて、ここでなにが言いたいかと申しますと、「立って弾く時なんだか弾きにくい」問題です。
座って弾くと弾けるのに、立って弾くと全然感覚が違う。
もちろん太もも支点と、ストラップ支点なので、全く違うのですが、このストラップピンの位置も関係してくると思います。
僕的にはこの数センチがびっくりするほど影響します。
自分的には、ハイフレットが弾きやすいより、1フレットが近い方が嬉しいので、ストラップピンの位置は、ヘッド側が好きです。
リペアショップにお願いするとストラップピンの延長もしてもらえますが、ネジが折れる心配もあります。
そんな時にリペア屋さんに教わった便利アイテム。
FENDER ( フェンダー ) / FENDER INFINITY LOCKS, GOLD
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / SLS1034G Straplok Dual Design Gold
通称「ストラップロック」。
ストラップが外れて楽器を落下させるのを防止するアイテムとなります。
ストラップの位置は、普通のストラップピンだとボディのカットエンドにきますが、ストラップロックは、丸い部分にストラップを挟んでストラップピンのようなパーツの先っぽに装着するので、自然とストラップの位置がヘッド側に移動となります。
本当に1センチあるかないかなのですが、劇的に弾き心地が変わります。
ちょっと低音側が遠く感じてる場合など、是非試していただければと思います。
ちなみに僕は、ネック側だけロックピンにしてます。
FENDER ( フェンダー ) / FENDER INFINITY LOCKS, RED
フェンダーは色んな色があってカワイイな…
さて、ここまでは楽器の側面にあるストラップピンでしたが、前からストラップピンが見えない楽器は、ネックエンドの裏側に付いていたりします。
EPIPHONE ( エピフォン ) / SG Bass (EB-3; 2-Pickup) Cherry
EPIPHONE ( エピフォン ) / Rex Brown Thunderbird Ebony
SGベースや、サンダーバードタイプのベースですね。
こういった側面に取り付けができない場合など、ギブソン系の楽器に多い裏側ストラップピン。
立奏時のヘッド落ちなど、ある程度、理解して弾いてる方も多いと思いますが、案外ネック側ではなく、ボディエンドのストラップピンの位置を変更すると、「あれ?」って思うくらい楽になったりします。
以前、ヘッド落ちに関して検証したことがあるので、気になる方は下のYoutubeをチェックしてみてくださいね。
本当に数センチや、ちょっとしたことで演奏時のストレスが軽減されるので、「なんだかなー」と思う部分があれば色々試してみてくださいね。
それではまたー
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