こんにちは。
HammondOrgan インストバンド「BANANA NEEDLE」のベース、三重野です。
今回は今更聞けない的な「弦の本数」と、「楽器の長さ」について書いていこうと思います。
まずは弦の本数ですね。
僕がベースを弾き始めたころは多弦という選択肢があまりなかったので、4弦からのスタートでした。
今の時代でも基本的に、最初は4弦からと言われることが多いと思いますが、僕的には何弦の楽器からでも良いとは思っています。
楽器の持ち始めは、何弦を持っていても弾けないですから。
ただ、5弦や6弦は、4弦に比べてネックも太いですし、重量も重い物が多いので、多弦から始める方は気合い入れて頑張ってください!
あと、弦の本数が多くなる分、替え弦の値段が高いです 笑
現在、主流で販売されているベースは、以下の弦の本数の楽器があります。
4弦
PLAYTECH ( プレイテック ) / JB420 Rose Black
5弦
PLAYTECH ( プレイテック ) / AB520 Sunburst
6弦
Ibanez ( アイバニーズ ) / BTB1836-NDL
上記の他にも、1弦ベースだったり、逆に7本だったり8本だったり色々とありますが、
エレキベースはコントラバスのエレキバージョンとしてできた歴史があるみたいなので、スタンダードは「4弦」になります。
ベースの日も11月11日で、4弦ですしね。
フェンダー社が1950~60年代にプレシジョンベースやジャズベースを発売し、エレキベースがスタンダードとなった後、鍵盤で作った曲などで4弦ベースで対応しきれない低い音階のベースラインが増えていき、5弦ベースが流通していったと聞いてます。
なので、5弦ベースは基本的には、4弦より低い弦が1本プラスされていることが多いです。
6弦ベースは、ソロやコードを弾く際に、高い音域がほしいプレイヤーが流行らせていたのではないかと思います。
基本的には、低い音階がプラスされた5弦ベースに、4弦ベースの1弦より高いチューニングの弦を1本足したものが6弦ベースのベーシックになります。
もちろん、5弦ベースに低い方の弦ではなく、高い方の弦をプラスして(ハイC仕様)演奏されている方など色々いらっしゃいますが、あくまで基本的な仕様の話となります。
同じベースなので、弦の本数が違うだけで、どれか弾けたらどれも弾けるでしょ?と思われる方も多いですが、4弦から5弦、5弦から6弦など、弦の数が変わると、移行(持ち替え)が大変だったりします。
ちなみに僕は6弦を持っていないので、6弦以上を持つと、ちゃんとフリーズします 笑
やりたいジャンルやバンドのベーシストが5弦や6弦を使っている場合は、タブ譜も5弦や6弦の表記で書いているものもあるようなので、どの楽器を買おうかと悩んでいる方は、憧れのベーシストの弦の本数を数えてみるのもよいかもしれませんね。
あと、弦の本数よりはわかりにくい部分になるかもしれませんが、楽器の長さ(スケール)も複数の種類が販売されています。
基本的に、フェンダーが最初に出したベースが34インチ(863.6ミリ ロングスケール)だったので、そこを基準とされている楽器が多いのですが、ショートスケールや、ミディアムスケールといった、楽器自体の長さが短い楽器もあります。
ASHDOWN ( アッシュダウン ) / The Capri Ice Blue
アッシュダウン、楽器も出してたんですね!
ショートスケールだし、カワイイ!!!
基本的にロングスケールより短い楽器は、弾きやすいです。
特に左手が楽ちん!
ギターを弾いていて、たまにベースをなんて方にもピッタリ。
ベーシスト的な話をすると、弦長が短くなると、弦の張り(テンション)がロングスケールの楽器とは異なるため、独特の低音感が感じられて僕は好きです。
ただ、ショートスケールになれてしまうと、ロングスケールの一般的な長さの楽器が大きく感じてしまう可能性があります。
ショートスケールの5弦も魅力的!
短い楽器とは逆に、スーパーロングスケール、エクストラロングスケールといって、34インチ以上の楽器もあります。
なぜ長くするかといいますと、弦の張り(テンション)はスケールを短くするとゆるくなり、長くすると張りが強くなるという傾向が1つあります。
張りが強くなると、発音が早くなり、出音がハッキリするイメージがあり、5弦が流行りだした頃、低音がぼやけるのを防止する1つとして長い楽器が発売されだしたような気がします。
36インチや、34.5インチなど、各メーカーによって1番良いと思う長さを提示している楽器がいろいろと発売されています。
明瞭なサウンドを求めるベーシストにオススメかもしれません。
ただ、インチが長くなると、最低音側の1フレットがとにかく遠く感じますので、頑張ってください。
そんな中で開発されたのがファンフレット、扇状にフレットが打たれた楽器です。
Ibanez ( アイバニーズ ) / BTB806MS-TGF
低音側と高音側の長さが違い、それぞれのインチを生かした出音が特徴です。
見た目より弾きやすいのですし、普通の楽器からスッと持ち替えが可能ですが、コードを弾くには少し慣れが必要なイメージです。
最近はテクニカルなジャンルで使われている方も多いですが、元々スタジオ系のベーシストだった方がポップスやブラックミュージックで使用しているのを、かつてよく見かけました。
もはやファンフレットも定番かもしれませんね。
そんなこんなで、「今更聞けないシリーズ」いかがだったでしょうか。
シリーズと言ってもまだ1回目ですが 笑
皆さんも自分に合った楽器を探して楽しい音楽ライフを過ごしてくださいねー
それではまたー

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