はじめに
こんにちは。
早速ですが、皆さんはパン派ですか?ご飯派ですか?筆者はご飯派です。
が!エフェクターの世界では断然パン派!ということで、今回は筆者が愛するEffects Bakeryの歪みエフェクターについての記事をお届けします。
Effects Bakeryとは
ネット上でもたびたび話題になるエフェクターブランド「Effects Bakery」。果たしてどんなペダルを世に送り出しているのでしょうか。
ここではEffects Bakeryのエフェクターの特徴を、3つ挙げて紹介しようと思います。
⇒ Effects Bakery / ギターエフェクター 一覧
● 特徴① 安い
なんと言っても値段が安い。5,000円前後で入手することができます。2024年7月現在、ほとんどのペダルが物価高の影響でかなり値上がりしましたが、お手頃価格であることに変わりはありません。
サウンドや耐久性において、最低限の品質は間違いなく担保されています。
クオリティを保ったまま低価格化できているのは、パーツを一括購入することでコストを削減しているから。このカラクリを知ると「安くするために音質を犠牲にしているのでは?」という不安が解消されますよね。
● 特徴② 小さくて可愛い
ペダルがミニサイズで統一されているため、ボードの場所を取らないのがEffects Bakeryのナイスなポイント。現在のボードに何か一つちょい足ししたい、というときにありがたい仕様です。
またEffects Bakeryといえば、可愛いパンのキャラクター。このデザインによって、他社の格安ペダルとの差別化を図っています。ペダルごとに異なるキャラクターが描かれているので、コレクション欲も刺激されてしまいます。
ちなみに、これらのイラストを描いているのは、バンド「ストレイテナー」のギタリストである、大山純氏です。
● 特徴③ つまみが大きい&軽い
ミニサイズのペダルには、同じくミニサイズのつまみがついていることが多いです。しかしEffects Bakeryには、一般的なエフェクターと同じサイズのつまみが使われています。この仕様により、操作もしやすく、立ち上がった状態でも目盛りを視認しやすくなっています。
このつまみですが、軽い力で回りやすいという点については、好みが分かれるかもしれません。というのも、スイッチを踏むときに足が当たったり、ギターから繋がるシールドケーブルが接触することによって、簡単に設定が変わってしまうことがあるからです。
筆者は宅録での使用が主なのであまり困りませんが、ライブで活用するひとは、テープなどでつまみを固定するなど、工夫が必要かもしれません。
エフェクターごとの特徴
エフェクターそれぞれの特徴を紹介するため、簡単な比較動画を制作したのでご覧ください。当然ながらエフェクターの音は、セッティングや他の機材との組み合わせによって大きく変わりますので、3機種の印象の違いをなんとなく感じ取っていただければ幸いです。
■ Effects Bakery 歪み比較!
Effects Bakery ( エフェクツベーカリー ) / Bagel OverDrive ギターエフェクター オーバードライブ
TS(チューブスクリーマー)系をもとに、より幅の広い音作りができるように設計されたオーバードライブ。TS系らしさはそれほど強くなく、単体で使いやすい歪みに仕上がっています。
そこそこ歪んでくれるので、バッキングはこれ一つあれば事足ります(当然ジャンルによりますが)。TS系の特徴として、ブースターとして使われやすいというものがありますが、筆者は単体で使うことが多いです。ソロやブリッジミュートを演奏するときに、ディストーションを足しています。
Effects Bakery ( エフェクツベーカリー ) / Croissant Distortion
マーシャル系のディストーションです。ドンシャリで、比較的ローゲインといえます。少しノイズが多い印象もありますが、ディストーションとしては妥当な範囲でしょうか。
正直、これは入手してからまだあまり時間が経っておらず、上手に使いこなせてはいません。具体的には、ソロ時にこもったような音になってしまい、音作りに苦戦しています。アンサンブルに混ざったら丁度よいのかもしれませんが……。とりあえずトーンつまみを操作したり、ベーグルと組み合わせてみたり、試行錯誤しています。
ネガティブな評価を先に書いてしまいましたが、バッキング用途では相当お気に入りです。前述のように、ディストーションにしては歪み量は少なめで(それが理由で思ったようなリードサウンドにならないのかもですが)、コードを弾いても潰れすぎずに伴奏の役割を果たしてくれます。
Effects Bakery ( エフェクツベーカリー ) / New Ginger Fuzz 『岩下の新生姜』 コラボレーションモデル
新生姜のジャキジャキ感をイメージして作られた、バッキングにも使えるファズです。
こちらはディストーションと比べてローノイズで、ファズにしてはおとなしいとすら感じるサウンドです。深く歪んで、前に出すぎないサウンドなので、ずっしりとした雰囲気づくりと、音の隙間を埋める目的で、作曲やアレンジの際によく使用しています。
このペダルのみ、イラストが2種類あり、購入後どちらが届くかは完全にランダムです。
これらの歪みを使った楽曲
■ oct -『SharkRock』
この楽曲では、ベーグル(OD)と新生姜(FUZZ)を使っています。冒頭からギターサウンドが聴けるので、拙い演奏ではありますが、ぜひEffects Bakeryの実力をチェックしてみてください。
ベーグルは、クランチにしてコードを弾いたり、ソロ時のブースターとして使用しています。一方の新生姜は、厚みのあるバッキングや、ソロのメイン歪みとして活躍しています。
終わりに
今回の記事では、Effects Bakeryの歪みエフェクターを3つ紹介しました。
様々な長所はあれど、やはり低価格であることが大きなセールスポイントになっているペダル。ブランドが目指しているのは、これでなければ出せない音、というものではないのでしょう。
その代わりに、初めてエフェクターを触る人にも分かりやすいようなサウンドデザインがなされています。ここから始めてみても良し、こだわりはないけど歪みが必要という時にも良しの、幅広いギタリストにおすすめできるエフェクターです。
ボードに入っているだけで華やかで可愛らしくなりますので、興味のある方はぜひとも使用してみてください!
筆者は食パンコンプやメロンパンコーラスに心を惹かれつつ、この記事を締めようと思います。
今回もありがとうございました。
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