
お前らあああああ!!!!!
はんだ付けしたいかあああああ!!!!!
「「「うおおおおおお!!!!!」」」」
と、ややニッチな角度からのコール&レスポンスから始めさせていただきました、高校生ギタリストのSと申します。
今回からオリジナルのエフェクターを製作していきます!!作るエフェクターはMarshallのモデリングディストーションペダルです!!
エフェクターを自作するということで、今回作るエフェクターに名前をつけてみました。私がこのエフェクターに付ける名前は、「Astra(アストラ)」。ラテン語で星や星座を意味する言葉です。個人的に星が好きだということと、Marshallらしい煌めきを表現するためにこの名前にしました。
Part1の今回は基板作り編ということで、エフェクターの基板部分を作っていきます!!
中学校の技術の授業で聞き覚えのある「基板」という言葉。そもそも基板とは、どのようなものなのでしょうか?
基板とは
基板とは、「何らかの機能を実現するための部品を配置するための板、あるいは、その板と部品群をひとまとまりのものとして指すための呼称。(ウィキペディアより引用)」とされています。
噛み砕いて言うと、「機械の中核を担う板」です。エフェクターの場合、この基板に電気が通り、さまざまな回路を通った信号が出力され、「エフェクト」となって出ていくということです。
つまり、基板は言わば、エフェクターの心臓部といえます。ここが最も重要になるといっても過言ではありません。これは気が抜けませんね。
はんだ付けとは
そもそもはんだ付けってなんなんでしょうか?学校でやった“気がする“くらいのこの作業、忘れている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
はんだ付けは、「はんだ」と「はんだごて」で行われます。
はんだとは、錫(すず)という金属と鉛の合金で、一般に融点が450度以下のものを指します。英語では「solder(ソルダー)」といい、パッチケーブルにはソルダーレスケーブルというものもあります。
はんだごてとは、そのはんだを溶かすために用いる道具です。先端の素材は銅でできており、銅の融点は1,085度とされているため、はんだを溶かすのに適しています。
はんだごてではんだを溶かし、電流が流れる金属同士を溶接してくっつけることを、「はんだ付け」といいます。
はんだ付けはエフェクターに限らず、パッチケーブルやDCケーブルなどを自作する時にも用いられます。これらを自作しようとしている方は、ぜひはんだとはんだごてをご購入ください。
ちなみに、買っておくとなお良いものとして「はんだ吸い取り線」や「はんだ吸い取り器」というものがあります。これは、はんだを乗せ過ぎてしまったり、繋がってはいけないところに繋がってしまっていた時などに、そのはんだを取り除くことのできるものです。はんだ付けに慣れていない方は、こちらも併せて購入してください。
MONTREUX ( モントルー ) / ハンダ吸取り線 1 meter [1676]
基板製作の流れ
基板の製作は、以下のチャートに沿って進んでいきます。
今回の抵抗器やコンデンサーなどのパーツは24個。これらのパーツを総称して「回路素子」といいます。基板の全ての穴に特定の回路素子が埋まるまで、以下の操作を繰り返します。

回路素子には「足」と呼ばれる線がついています。これを基板の穴に通し、はんだを流し込んで固定します。

(左右に伸びている棒が"足")
実際にやってみよう
それでは、待ちに待ったはんだ付けの時間です。今回使用する基板はこちら。

これに、指定された回路素子を特定の位置にはんだ付けしていきます。
これがめっちゃ楽しいの。
昔から工作が好きだったので、この作業は楽しみながらできました。足を曲げ、穴に刺し、はんだ付けし、残った足をニッパーで切る。この単純作業の繰り返しがエフェクターづくりの醍醐味です。
使い慣れないはんだごてが基板にカタカタ当たる音を聞きながら、恐る恐るかつ心を躍らせながらはんだ付けしていきました。
この一工程一工程が全てエフェクトにつながると考えると、それはもう凄まじい感動を覚えます。
ちなみに、基板の真ん中より少し右うえの「本」のようなマークが4つある回路。ここが、歪みを作る部分になっています。歪みは、いわば人工的な音割れ。詳しい説明は省きますが、この部分がそれを担っているというわけです。
さて、しばらくこの作業を繰り返し、そしてやっと基板が完成しました!!


どうですか!!!
初めての基板作りにしてはうまくはんだ付けできたのではないでしょうか!!!
途中からコツを掴んで、そこからはスムーズに作業することができました!
今回のエフェクターは回路素子が少ないモデルなので、初心者の私にちょうど良かったのだと思います!
感想
初めて基板作りをしてみた率直な感想は、「細かい作業の中に味わい深い楽しさがある」です。
10回を超えたあたりから難しさよりも楽しさが勝り、そこからはずっと楽しい作業でした。
もし機材が好きで少しでもエフェクター製作に興味があるなら、是非挑戦してみてください!!
次回は折り返し地点、「筐体塗装編」。お楽しみに!!
それでは良いギターライフを!!
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