皆さんこんにちは。パーカッショニストのサミーです。
アフターコロナ以降「ライブをする」という従来のスタイルが回復しつつある一方、まだまだオンラインでの配信ライブパフォーマンスの勢いは止まりません。筆者自身も某プラットホームでの配信ライブパフォーマンスをしています。配信ライブをするにも今までの活動で必要ではなかった機材が必要になります。そこで必要な機材の中から一つピックアップをして紹介していきたいと思います。今回は、パーカッショニストにはあまり縁のないデジタル機器をピックアップしていきます。
筆者が配信ライブをする際に悩んだのがMC用マイクでした。
Shure SM58マイクでも大丈夫なのですが、マイクスタンドを使用すると画面上に常にマイクとマイクスタンドが映り込んでしまうという問題が発生します。そこで考えたのがワイヤレスマイクです。
ワイヤレスマイクを使用する際に必要になる機材
- ピンマイク
- ミキサー
- ケーブル
- 送受信器
上記の機材が基本的に必要になります。
色々と必要な機材はあるのですが、今回はその中でも送受信器に焦点を当てて解説を進めたいと思います。
ワイヤレス送受信器
余計なケーブルやスタンド類を排除し、配信時orライブ時のパフォーマンスの自由度を上げてくれる画期的なシステム。選ぶポイントはトランスミッターの稼働持続時間や伝送距離や同時使用可能チャンネル数などが挙げられますが、実際にどのような環境で使うかで重要なポイントは変わってきます。それらを意識しつつ、各メーカーのワイヤレス送受信器を見ていきましょう。
Xvive ( エックスバイブ ) / XV-U3 ダイナミックマイク用ワイヤレスシステム
- ☆ 使用周波数帯域:2.4GHz ISMワールドワイド
- ☆ 同時使用可能チャンネル数:6
- ☆ 最大伝送距離:約27m
- ☆ 駆動時間:約5時間(※フル充電時)
- ・ お好みのマイクを手軽にワイヤレス化するオールインワンパッケージ
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / XSW-D LAVALIER SET
- ☆ 使用周波数帯域:2.4GHzデジタル伝送により世界中での運用が可能
- ☆ 同時使用可能チャンネル数:4
- ☆ 最大伝送距離:75m(最適な条件の場合) ☆駆動時間:約5時間(※フル充電時)
- ・ ワンタッチで小型・軽量・簡単
- ・ 様々コネクタータイプが異なっていても組み合わせて使用可能
- ・ 送受信機どちらからでもミュートが可能
Line 6 ( ライン6 ) / Relay G30 ギターワイヤレス
- ☆ 使用周波数帯域:2.4GHz
- ☆ 同時使用可能チャンネル数:6
- ☆ 最大伝送距離:30m(使用場所の状況により変動)
- ☆ 駆動時間:約8時間 (単3アルカリ電池x2)
- ・ 10Hz-20kHzの周波数特性によるフルレンジのサウンド
- ・ 24-bit A/D変換
< ポイント >
ハイエンドの美しいきらめきや轟くようなローエンドのパンチ、タッチ・レスポンス
独自のDCL (Digital Channel Lock) テクノロジーにより、2.4GHzWiFiネットワークやBluetoothデバイスによる干渉も問題ありません。
SHURE ( シュア ) / SVX14/PGA31 ワイヤレス/ヘッドセット
- ☆ 使用周波数帯域:B型(806-810MHz)
- ☆ 同時使用可能チャンネル数:8チャンネルのうちの任意の1チャンネルのみ
- ☆ 最大伝送距離:30m(見通し線上の配置にて)
- ☆ 駆動時間:約10時間
- ・ 周波数特性:50Hz-15kHz
いくつか違うメーカーの送受信器を簡単に紹介しました。
どの送受信器を購入してもパフォーマンス向上に繋がるかと思われます。
次は筆者自身が購入した送受信器を紹介します。
Line 6 ( ライン6 ) / Relay G50
筆者が重宝しているLINE 6のワイヤレス送受信器。
配信時、ライブ時の2つの環境下でストレスなく使用可能なワイヤレス送受信器を探してこちらのRelay G50を購入しました。
Line 6 ( ライン6 ) / Relay G50 ワイヤレスセット ギター/ベース
- ☆ 使用周波数帯域:2.4 GHz
- ☆ 同時使用可能チャンネル数:12
- ☆ 最大伝送距離:60m(使用場所の状況により変動)
- ☆ 駆動時間:約8時間 (アルカリ単3電池x2本)
- ・ 周波数特性:10Hz-20kHz
- ・ ダイナミック・レンジ120dB
TBP12 トランスミッター
- ・ 入力インピーダンス 1.3 M-Ohm
- ・ 端子 TA4f (ミニXLR タイプ4pin メス)
- ・ コントロール パワーOn/Off、チャンネル選択
RXS12 レシーバー
- ・ 端子:1/4インチ出力、チューナー用パススルー
- ・ 電源:DC-1g パワーサプライ (9VDC)


付属品
- ・ ギター接続ケーブル(TA4f-フォン ストレート 60cm)
- ・ ACアダプター(DC-1g)
- ・ 1/4ウェーブアンテナ(RDPED)
使用方法は至って簡単で、レシーバーとトランスミッターのシールドIn/Outを間違えずに接続、電源をOnにしてGo!です。
筆者は冒頭に述べたようにギターのワイヤレスとしてではなく配信時のMC用ヘッドセットをワイヤレスにする為に使っていますが、実際に使用してみて感じたメリットは
配信時
- ① ノイズが少ない
- ② 音が途切れる事がない
- ③ 駆動時間もあり配信等をする際、ストレス無く長時間使用できる
ライブ時 (ジャンベのマイクとして使用した場合)
- ① ノイズが少ない
- ② 音が途切れる事がない
- ③ 駆動時間もありライブの際、ストレス無く長時間使用できる
- ④ ステージ上でのソロのパフォーマンスをする時にはステージ前まで動く事ができる
④ のメリットがある場合、付随してパフォーマンス時の写真や動画などが手に入りソロ用の宣伝素材として今後活用できるメリットにもなります。
ワイヤレス送受信器の簡易比較
最大伝送距離 | 駆動時間 | 同時使用チャンネル | |
---|---|---|---|
XV-U3 | 27m | 5時間 | 6 |
XSW-D LAVALIER SET | 75m | 5時間 | 4 |
Relay G30 | 30m | 8時間 | 6 |
SVX14/PGA31 | 30m | 10時間 | 1 |
Relay G50 | 60m | 8時間 | 12 |
上記のように各々のワイヤレス送受信器にはメリットデメリットがあります。
音質は送受信器だけでなく、その先のマイク・楽器・ケーブルなど、すべての機材の組み合わせによって変わります。使用する本人の環境下と、どんな音質・音色を求めているか、どのような立ち位置で送受信器を使用するのかによって、自分に合ったワイヤレス送受信器を購入することをお勧めします。
筆者の場合、MC用マイクとしてだけではなく野外や広いステージ上で打楽器を担ぎながら動き回る(演奏をする)事も視野に入れ、他の電波の影響を受けない独自のシステムが組み込んであるLINE6「Relay G50」の商品購入に至りました。
送受信器は決して安い値段ではないですが1台自分用に購入しておくと、あらゆる場面で活用できるのでパフォーマンス向上は確実です。ステージ上のライブパフォーマンスだけでなく在宅配信でのパフォーマンスにも多大な影響を与えます。自身のパフォーマンスの可能性を広げるためにもワイヤレス送受信器の購入を視野に入れるのはどうでしょうか?
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