手軽に動画、配信の音質を向上させることができる「スマホ/カメラ用ワイヤレスマイク」をPA機器に接続して使いたいという問い合わせをよくいただくため、実際に試してみました!
使用するPA機器は、 JBL / EON ONE Compact です!
マイク/ライン入力が2系統あり、接続、音出しもカンタン。電源不要のバッテリー、専用アプリJBL PRO CONNECTでのワイヤレス操作にも対応した万能モデルです。
JBL ( ジェービーエル ) / EON ONE Compact オールインワン・バッテリー内蔵PAシステム
スマホ/カメラ用ワイヤレスマイクは、下記4アイテムを選びました。
接続に使用したケーブルはこちらです。
TOMOCA / MST1.5 + CLASSIC PRO / APR221
では早速いってみましょう!
BOYA / BY-XM6-S2
Yケーブルを使用した場合
- OUTPUTレベル
- LINEのみ → 接続先のライン入力へ
- OUTPUTモード
- ステレオ:送信機Aが白フォン、送信機Bが赤フォンから出力されました。
- モノラル:送信機A+Bが赤フォンと白フォンの両方から出力されました。
送信機の Input Mode Setting 画面で Mic In → Line In に設定することができるので、試しにスマホ→変換ケーブル→ステレオミニケーブルで接続してみたところ、ステレオ信号を L+R のモノラル信号として飛ばすことができました。
XLRオス - TRSミニケーブルを使用した場合
- OUTPUTモード
- ステレオ:送信機A+Bが出力されました。
- モノラル:音が出なくなりました。
BOYA / BY-XM6-S1
Yケーブルを使用した場合
- OUTPUTレベル
- LINEのみ → 接続先のライン入力へ
- OUTPUTモード
- ステレオ:送信機Bが赤フォンから出力されました。
- モノラル:送信機Bが赤フォンと白フォンの両方から出力されました。
XLRオス - TRSミニケーブルを使用した場合
- OUTPUTモード
- ステレオ:送信機Bが出力されました。
- モノラル:音が出なくなりました。
BOYA / BY-W4
Yケーブルを使用した場合
- OUTPUTレベル
- LINEのみ→接続先のライン入力へ
- OUTPUTモード(なし)
- 送信機A+B+C+Dが赤フォンと白フォンの両方から出力されました。
XLRオス - TRSミニケーブルを使用した場合
- OUTPUTモード(なし)
- 音は出ませんでした。
CLASSIC PRO / CWC802
Yケーブルを使用した場合
- OUTPUTレベル
- MIC → 接続先のマイク入力へ
- LINE → 接続先のライン入力へ
- OUTPUTモード
- ステレオ:送信機Aが白フォン、送信機Bが赤フォンから出力されました。
- モノラル:送信機A+Bが赤フォンと白フォンの両方から出力されました。
XLRオス - TRSミニケーブルを使用した場合
- OUTPUTモード
- ステレオ:送信機A+Bが出力されました。
- モノラル:送信機A+Bが出力されましたが、レベルが小さく、こもってしまって使えませんでした。
こちらも送信機のInput Level画面で Mic in → Line in に設定することができるので、試しにスマホ→変換ケーブル→ステレオミニケーブルで接続してみたところ、ステレオ信号では送れず、音源のL(左)のみが再生されましたので注意が必要です。(モノラル受け)
さらに試しに、マイク → Notepad-8FX(メインのLのみのモノラル信号)→ CWC802(送信機は1つ)で試したところ、問題なくEON ONE Compactからマイクの音が出力されました。あくまで個人的な耳での話ですが、特に遅延は感じることはありませんでしたので、これはいざという時に使えると思いました。(現場で使用する時は事前に動作確認が必須です)
いかがでしたでしょうか?
今回の検証で使用したスマホ/カメラ用ワイヤレスマイクは、特に問題なくPA機器へも接続して使用することができることがわかりました。送信機、受信機ともにバッテリーを充電して使用できるタイプの場合、JBL EON ONE CompactやCLASSIC PRO PA-BOXなどバッテリーを内蔵したPAスピーカーと使用すれば、電源コンセントが無い場所でも使えるワイヤレスPAシステムとして使用することができます。スピーチ、プレゼンテーション、レッスン、学校行事などで使用するPA機器をご検討いただく際に1つの選択肢としてぜひチェックしていだければと思います。