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蠱惑の楽器たち 46.GM音源07 オーケストラ・カテゴリー

2022-10-28

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 音楽全般

■これまでのGM音源シリーズ
GM音源01 いにしえのGM音源
GM音源02 ピアノカテゴリー
GM音源03 クロマチック・パーカッション・カテゴリー
GM音源04 オルガン・カテゴリー
GM音源05 ギター・カテゴリー
GM音源06 ベース・カテゴリー

オーケストラに不可欠なバイオリン属とティンパニーがあるカテゴリで、各弦楽器はソロ楽器として使えるように調整されています。

バイオリン

041 000 Violin 音域 G3-C7

ソロ向けの音になっています。本物のバイオリンのようないろいろな表情を出すのは厳しいですが、少し頑張ってエディットすると動画のような音にはなります。弓の強弱表現、滑らかなポジション移動、ビブラートなど、注意すべき部分が多すぎて、手軽に打ち込める音色ではありません。その目立ち度合からしても、打ち込みに適さない楽器の代表と言えるのではないでしょうか。

041 001 Slow Violin 音域 G3-C7

アタックの遅いバイオリン。上記と同じで、打ち込みが大変な音色です。繊細で微妙なコントロールを要求されます。

042 000 Viola 音域 C3-C6

ビオラはバイオリンよりも一回り大きく、1オクターブ低い音が出ます。ソロ楽器としては、あまり使われないので、バイオリンに比べると地味な存在ですが、深みのある魅力的な音がします。

043 000 Cello 音域 C2-C5

チェロ。TTSの音は重厚さが不足気味ですが、使い方によっては、十分かもしれません。

044 000 Contrabass 音域 E1-G3

コントラバス。ベースカテゴリーのアコースティックベースと楽器は同じですが、奏法が違って、こちらは弓で演奏します。ベロシティがある値以上になるとバチッというアタックノイズが入り、生っぽさを演出できます。

045 000 Tremolo Str 音域 E1-C7

弓で小刻みに弾くトレモロです。単体の楽器の音ではなく、バイオリンからコントラバスまでのアンサンブルとしての音になっています。ただし低い音はサンプリングの関係上、トレモロまで遅くなってしまうので使えません。試していくとチェロの音域までが許容範囲です。 動画ではホラー系フレーズを、より不気味にするために使ってみました。

046 000 Pizzicato Str 音域 E1-C7

ピッチカート。弓ではなく、指で弦を弾く奏法です。これもアンサンブルの音ですが、無理やりバイオリンのフレーズをやってみました。ベロシティを遅めにすると、それっぽくなりました。

047 000 Harp 音域 C1-G7

ハープ。オーケストラで使われているのはダブル・アクション・ペダル・ハープです。ハープらしく聴かせるには、演奏方法と構造を知る必要があります。 弦はダイアトニックスケールで張られ、ピアノで言うと白鍵が並んでいる状態です。流れるようなグリッサンドで演奏すると、オーケストラで使われるハープらしい音が得られます。 ポイントは7つのペダルがあり、白鍵の各音に対応し、それぞれプラスマイナス半音上下できます。同時にオクターブ違いの音も変更されます。このペダルワークを駆使することで、様々なスケールやコードをグリッサンドできるようになります。ただし自由自在というわけではないので、グリッサンドでは、濁らないような組み合わせで演奏されます。コードで示すと6(9)などでグリッサンドされることが多いようです。 図は、7つのペダルのうち、Bペダルを上げることにより、Bフラットにし、キーをFに変更した状態となります。

左写真 pedal harp - Own work, CC0 (Wikipediaより引用)

047 001 Yangqin 音域 E2~E6

なぜかオーケストラカテゴリに入っている中国の揚琴(ヤンチン)。ダルシマーに似た楽器で演奏方法も酷似しています。細いしなる棒で弦を叩いて音を出す楽器のため、繊細なドラムロールのような演奏が可能になります。 映画などで、よく聴かれる中国風のフレーズを演奏してみましたが、アメリカなどではオリエンタル ・リフと呼ばれていて、中国を連想させるフレーズとして世界中で有名です。しかし中国の伝統的な音楽というわけでもなく、1800年代半ばにオペレッタの中で作曲された一部のようです。ペンタトニックスケールを下降しているだけなのに、強く印象に残るのが不思議です。

048 000 Timpani 音域 D2~C4

音程のある膜鳴楽器ティンパニーです。ひとつのティンパニーで5度程度、調整範囲があります。打ち込みでは本来の音域からはみ出てしまうと、ティンパニーらしさが失われるため、音域に注意する必要があります。実際の演奏では、サイズ違いで2~4個セットで使われることが多いようです。つまりフレーズとして使える音程は4音ぐらいとなります。打ち込みでは簡単に多くの音を使えますが、実際の楽器をイメージして扱うとよいと思います。

写真は5つのサイズがありまずが、各サイズの音程の調整幅は以下のようになっています。現在のティンパニーは、ペダルで音程を迅速に変更することが可能で、曲中で変更したり、打った直後にピッチを上下するようなテクニックも使われるようです。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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あちゃぴー

楽器メーカーで楽器開発していました。楽器は不思議な道具で、人間が生きていく上で、必要不可欠でもないのに、いつの時代も、たいへんな魅力を放っています。音楽そのものが、実用性という意味では摩訶不思議な立ち位置ですが、その音楽を奏でる楽器も、道具としては一風変わった存在なのです。そんな掴み所のない楽器について、作り手視点で、あれこれ書いていきたいと思います。
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