
みなさんどうもこんにちは!ギター講師をさせていただいていますきとうゆうきです。
今回は「ブルースギタリストには何が必要なのか」というお題でお話していきたいと思います。
この記事を見てくださっている方の中には、ブルースセッションで常連の方もいらっしゃればセッションはこれから行きたいかも!と考えている方もいらっしゃると思います。
一応僕もブルースギタリストの端くれとして、いざブルースギタリストになります!と目標を定めた場合に自分には何が必要なんだろう?というところを考えていきます。
もちろんブルースギターは数あるジャンルの中でも特に「出音」を重視する文化があったりするので機材面もカバー出来ればと思っています。それではいってみましょう!
ブルースギタリストに必要なもの①:ペンタトニックスケールの引き出し
やはり必要なものの上位に位置してくるのは「どれくらいペンタだけで弾き切れるか」という点が挙げられると思います。
コンディミやオルタードを巧みに使う方には適用されないかもしれませんが...
普段のレッスンではまずはペンタ全ポジションを網羅できるようになろうね、とか「ルートの位置からペンタのポジションを割り出す」といった方法でペンタを覚えていただくことが多いです。
では逆に、ある程度ペンタを覚えている方はどうすればいいか?というところです。
上手になっていくとやっぱり上達のハードルが少しずつ上がってしまいますよね。ありきたりかもしれませんが、僕が個人的におすすめするのは「自分で苦労して耳コピする」です。
どこまでいっても先生とか教則本で得た内容って半分くらいは受動的に覚えてるんですよね。逆に今の自分の能力より割とハードルが高いけど「これが弾きたい!!」や「上手になりたい!」という情熱がある方だったらやはり自分で耳コピするのが近道かな?と思います。
ブルースギタリストに必要なもの②:向こう数年間の方向性をある程度定める
これはバークリー音大で教鞭をとっているトモ藤田さんもおっしゃってたんですが、自分にないスタイルを自分のものにしようと思ったら、数年間はそのスタイルを研究して練習して初めて馴染んでくる。というお話を聞いたことがあります。
僕もそう思います。僕は結構移り気というか飽き性なのですぐに数ヶ月で飽きちゃったりするんですが(笑)
出来ればやりたいことが固まっているんだったら一旦冷静に必要なことを紙に書き出してみるのもいい方法だと思います。
例えば「マットスコフィールドみたいな洗練されたブルースが弾きたい!」と思ったらまず僕がやることは耳コピです。
その中でどうしても耳コピし切れない箇所とかはTAB譜を購入したり、YouTubeでレッスン動画とかを補足的に活用するといった方法が効率的じゃないかな?と思います。
耳コピしたり、譜面を仕入れて耳コピとの差分を無くしていく作業をしていくと徐々に耳が敏感になって今度はピッキングニュアンスをより拾えるようになるなど、耳コピして損することはあまりないのでおすすめです。(しんどいですけどね...)
ブルースギタリストに必要なもの③:ある程度ビンテージ気質のギターを手に入れる
こちらは当たり前の内容ではあるんですが、やっぱりブルースセッションやブルース系のライブに出る場合はある程度ビンテージ系のギターが欲しくなりますよね。
音の良さは一緒に演奏するメンバーや聴いている人はもちろん、弾いている自分自身にもいい影響を与えられるんじゃないかな?と思います。
1. ブルースギタリストおすすめギター1. ストラトキャスター
ブルースギターの定番ギターといえば、やっぱりストラト / テレキャス / 箱物 の三択なることが多いような気がしています。
もちろんSGやレスポールを使う方も居るには居るんですが、絶対数としては少なめな傾向にあります。
例えばFenderの中でも今やモダン系やビンテージ系など様々なタイプのストラトがあるので、無難にビンテージ系の音が欲しい方はAmerican Originalシリーズがいいと思います。
FENDER ( フェンダー ) / American Original ‘50s Stratocaster Maple White Blonde
2. ブルースギタリストおすすめギター2. テレキャスター
テレキャスターもブルースセッションに来る方の中で所持率が高いような気がします。
ストラトは5種類の多様な音が鳴らせるのが魅力の一つですが、テレキャスは真逆です。
あばらが痛くならないコンター加工も、肘が痛くならないエルボー加工もされていないとても原始的なギターとなっています。
そういった利便性が排除されることによって、ストラトとは一線を画す音を出すことが出来ます。リアピックアップはパッキパキの甲高いサウンドなのに対し、フロントピックアップはものによってはES-335みたいな甘い音を出すことが可能になっています。
これもごくごく個人的な好みの話なんですが、僕はシンラインの方が音的には好みだったりします。
FENDER ( フェンダー ) / MIJ Limited F-Hole Telecaster Thinline Penny
今回は「ブルースギタリストには何が必要なのか」についてお話させて頂きました!
やはりペンタの引き出しとギタリストとしての方向性は固まっていると演奏がとても捗ると思います。
また、どれだけブルース的なフレージングでもゴリゴリのメタルギターだとブルース的な音とはかけ離れてしまうので出来ればストラトやテレキャス、ES-335などをゲットできるとより理想に近づけるんじゃないでしょうか。
可能であれば良い真空管アンプもあわせてゲットできるとまー演奏がとっても楽しくなるのでおすすめです!
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