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【ギター攻略ガイド】ピックの使い分け

2022-03-17

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

こんにちはコンセルバリオです。
皆さんはどんなピックを使っていますか?
ティアドロップ?トライアングル?それとも小さくて厚い速弾き用のピックでしょうか?
もちろん好みのピックを使えばいいのですが使い分けて練習した事はありますか?
実はテクニックによってピックを使い分けて練習すると上手くなるんです。
かなりマニアックな内容になりますがぜひお読み下さい。


結論から言います。
”形はティアドロップ。そしてリードとカッティングは違うピックを使う”
これが一番オススメのやり方です。
私だけの考えではなく超一流と呼ばれるギタリストや音大や専門学校の先生方の意見です。
細かく解説します。
ピックは様々な形がありますがティアドロップが一番ギターという楽器に向いています。
トライアングル(おにぎり)型のピックは大き過ぎます。
初心者には持ちやすく弾きやすい気がして使っている方が多いのですが、出来たら最初からティアドロップに慣れておいた方がいいと思います。
トライアングルはその形の性質上、3つある先端の弦に当たる部分の角度が甘いというか大きい作りになっています。
なので弦に対して深く当たりやすくピッキングが遅くなりがちです。
コードをジャカジャカ弾く以外のテクニックは一切やらない!という方はそのままトライアングルを使って下さい。
しかし、ロックのリフやギターソロやカッティングも弾いてみたいという方はティアドロップに慣れて下さい。
速弾き用の小さくて厚いピックもあまりオススメしません。
このタイプのピックは本当に速弾きの時しか使えません。
私も昔は使っていましたが簡単なストロークすら上手く弾けないので使うのを辞めました。
もちろんこういうピックで器用にどんなプレイをこなす方もいますが(エリック・ジョンソンなど)彼等はあらゆるピックをあらゆるジャンルで試して行き着いた結果そのピックを選んだだけです。
最初から特殊な彼等の真似だけをすると変な弾き方の癖が付くので注意して下さい。

形はティアドロップがオススメという事は伝わったと思います。
ではティアドロップをリードとカッティングで使い分けるのは何故でしょうか?
それはカッティングがリードの時とは違う弾き方にならざるを得ないテクニックだからです。
色々なフォームがありますがリードの演奏の時は小指や薬指をボディーに付けて弾く場合が多いです。

もちろんボディーに一切指を付けずに弾く方もいますが安定性の事を考えると付けた方がいいと思います。
このフォームだと右手も安定しますし高音弦のノイズをミュートするのも楽です。
リードの演奏はこのフォームでいいのですがカッティングは違います。
指をボディーに付けずに手首も使い大きく速くストロークをしないといけません。

ピックは固く握り過ぎず手首を使って振るので指を付けていたら弾けません。
そして使うピック自体も硬すぎるものだと音が固く弦が切れやすいのでリードとは違うピックにします。
なのでリードとカッティングではピックもフォームも違うものになります。
同じピックで出来ない事もないですが変えた方が音もフォームもプレイも良くなります。
例外も沢山ありますがリードの速弾きとカッティングが交互に出てくる曲は普通ありません(私が知らないだけであったならすみません)。
じゃあリードとカッティングが両方出てくる曲の場合どっちのピックを使うの?という質問が生まれます。
上手く持ち替えて弾くか、リードのピックでカッティングをします。
これは実際やってみると分かるのですがリード用のピックでカッティングは出来ますが、カッティング用のピックでリードは弾きづらいです。
私や先輩方や師匠はこのやり方です。
もちろん逆にカッティング用のピックでリードを弾いてもOKですが変な弾き方の癖が付いていないか注意しながら弾いて下さい。


■ まとめ

ピックの使い分けについて紹介しました。
メジャーなアーティストでしたらあらゆるピックをスタッフさんが即座に渡してくれるので使い分けの事など考えなくていいかもしれません。
しかしそうでない場合にはどのピックをどんな時に使うかを考える必要があります。
私がこのコラムで紹介したやり方や情報は一個人の意見です。
世界中のミュージシャンが正しいと認めた方法などではありません。
あくまで私や周りのプロ意見のみです。
読者の方が目指す方向によっては全く逆の意見が正しくなる場合もあります。
色々書きましたが音楽に正解はありません。
だからこそ自由で楽しいのですが、全く向かう方向が決まらない方はぜひ参考にして下さい。
そしてオススメのピックや使い方を見つけたら教えて下さい。
私は今でも模索している最中です。
一緒に練習を頑張りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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Conservario(コンセルバリオ)

音楽学校卒業後、多数のプロ・ミュージシャンに師事。数多くのバンドを掛け持ちし、演奏会、ライブ、オーディションで高い評価を得ている。東京藝術大学での聴音実験にギタリストとして参加、自身のソロ・プロジェクト、バンド・マスター、サポート、アドバイザー、ギター講師と多方面で精力的に活動中。
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC-kJGlSW2KVYFeisAhvENPQ
Instagram https://www.instagram.com/conservario115/

 
 
 
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