以前ギター、ベース本体について書いた記事の続編となります。
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すでにお察しの方もおられるかと思いますが、今回紹介するエフェクターブランドは『KarDiaN』です。
ボリュームペダルにはベース用もありますが、ほかはギター用として売られていますので、あまりベーシストの方には馴染みがないかもしれません。しかしながら、どの機種も守備範囲が広くベースでも十分使えるどころか進んで使用したくなるような魅力が詰まったエフェクターになっています。今回はKarDiaNを初めて知った方向けの内容(になる予定)です。
早速ですがまずはこちらをご覧ください。普段私が愛用しているペダルの1つですが…

はい錆ドーン!!!はいかっこいい!!!これを眺めているだけでも旨い酒が飲めますね!!!って感じの見た目ですね。取り乱しました。そして私はお酒に弱くて全然飲めません。調子に乗りました。
もちろん本当に錆びているわけではありません。錆塗装ですので、多少擦ろうが取れませんので安心してください。Ledaシグネイチャーのtitania以外はこの特徴的な塗装が施されており、機種により色が違うといった感じです。触り心地もざらざらとしていてかなりリアルです。
まず見た目から最高ですが、もちろんサウンドも最高ですので、私がベースで使用して個人的に気に入ったトップ2から順番に6機種紹介していきます。とはいえ私自身に細かくレビューできる知識も耳もないので感覚的な話が多くなりますので悪しからず…必要に応じてプロの方などのレビューを引用しつつ進めます。
まずはこちらのファズです。私が購入したのは4周年記念のarmy green ver.で、ロシアンマフを基に作られたものになり、私がKarDiaN沼にハマるきっかけとなったエフェクターです。 これを買うまでにいくつかファズを試したことはあったのですが、どうしてもノイズがうるさく苦手だったので使用していませんでした。が、このペダルは不快なノイズがほとんどなく、まずそこに驚きました。サウンドですが、過去使用したファズよりも明らかにクリアで、弾いていてめちゃくちゃ気持ちのいい音です。生きた音というか、前のが無機質でこれが有機質というか。なんかそんな感じです。EQがついているので音作りの幅も広いです。
ノイズが少ないために非常にクリアで聴き取りやすい音になっているんでしょう。
と思ったらTHE NOVEMBERSの高松浩史さんがレビュー動画でそう解説されていました。
このように詳しくレビューされている機種がいくつかありますので、その場合は高松さんの動画を紹介させて(端折らせて)いただきます。
続いてTS系のオーバードライブです。ベースでTS?と思った方もおられるかもしれません。私もそうでした。
これも以前TS系の歪みをベースで試した時の話ですが、通すだけでローがバサッとカットされて厚みのないスカスカな音になってしまったことがありました。その時の印象でこのペダルもどうだかな…と思っていたのですが、これはしっかりローが残り、さらにアタックに歪みが乗ってザラッと感がプラスされてとても心地よい音になります。
調べているとTS系のペダルを使用されているプロのベーシストの方もちらほらいらっしゃるようですね。こちらも高松さんのレビュー動画がありますので詳しくはそちらを。
まとめて紹介しますが、トランスペアレント系の歪みとして③ クロロホルム CHCL3という機種があります。冒頭の写真はこの機種で、ローゲインにモディファイされたものです。
つい先日までこの2機種のどちらをメインにするかずっと悩んでいたのですが、ベースだと(私の耳だと)それぐらいわずかな音色の違いかなと思います。どちらもベース用かと思うほどマッチしているので、ローゲインのオーバードライブをお探しの方にはおすすめのエフェクターです。例により高松さんの動画を…。
このオーバードライブは通すと丸く温かいサウンドになります。歪みの質感はブチブチと粒の荒い感じのものです。いわゆる真空管っぽいというやつになるのでしょうか(あまりわかっていません)。2大プリアンプでsansampとm80がありますが、これはsansamp寄りの歪みかと思います。Drive0でも若干歪む感じですが、例えばちょっと音を丸い感じにしたいときの色付けに使えますし、フルテンでは結構歪みますので飛び道具的な使い方もできると思います。こちらはレビュー動画が見つかりませんでしたので、私の動画を載せておきます。
KarDiaNの各種ペダルはあさぎさんがそれぞれレビューを書かれておりそちらも参考になりますので、あわせてご紹介させていただきます。
https://www.asagi-bass.com/entry/c3h5n3o9
こちらはディストーションです。また後ほど。
先に登場していますが、Ledaシグネイチャーのディストーション。ハイゲインディストーションと謳っているとおり強烈な歪みペダルです。ベースで通すと若干ローが薄くなります。キャラクタースイッチをHにしてイコライザーで調整はできる範囲ですが、正直ベースではその機能を十分に発揮できない印象です。歪み感はm80のようなギター的な歪みになりますので、ベースソロでの飛び道具であれば力を発揮できるかと思います。
こちらは私の動画を。
ひととおりの紹介は以上になります。お値段はけっこう張りますが、その値段に見合ったクオリティのエフェクターたちです。ギター用なのですが、ベースでもしっかり使用できる懐の深さはさすがです。
そして前回竿編で登場したAltero Custom GuitarsからもKarDiaNとの共作エフェクターが発売されています。
https://altero.jp/pedals/
- Wal(オーバードライブ)
- Mag(ディストーション)
- KAEDE(キダ モティフォ シグネイチャー)
上2機種は所有していますが、KAEDEは競馬にドハマりしていた時期でお金がなく…。どうやら再販の動きがあるようなので期待しています。
これらの機種はKarDiaN製品とは対照的にアルマイトのさわやかな見た目のペダルとなっています。見た目だけでなくサウンドも軽やかで明るい印象を受けました。WalもMagも音作りの幅が非常に広く万能ですので、これを持ってスタジオにいくといつまでもいじって遊んでいられるようなそんなペダルです。
Magについてはアドレナリンと聴き比べた動画を作成しましたので参考までに。
アドレナリンは乾いた感じ、Magはジューシーな歪みといった感じでしっかりキャラ分けされている印象を受けました。Magもm80系統の歪みですが、ほぼクリーンからディストーションまでいけますし、トーンとプレゼンスのつまみをうまく使えばベースでもしっかり厚みのあるサウンドが作れます。今はこんな感じでボードに組み入れていつも意味もなく遊んでいます。

ギター用だな、と避けていたベーシストの方もおられるかもしれませんが、ぜひ一度お試しいただけたらと思います。
それでは。
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