こんにちはConservario(コンセルバリオ)です。
ウクレレを演奏するというのは大きく2つの弾き方に分けられます。
弾き語りとソロ・ウクレレの2つです。
弾き語りよりソロ・ウクレレの方が難しい、いや弾き語りのほうが難しい、色々言われています。 好きな方から始めて構わないのですが迷っている方もいると思います。
どちらから始めたらいいのか?2つは違うものとして練習した方がいいのか?? そんな疑問をお持ちの方はぜひこの記事を参考にして下さい。
■ 弾き語り
弾きながら歌う事です。
なぜか知りませんが"弾き歌い"とは言わないようです。
弾き語りは歌がメインでウクレレは歌の伴奏という位置づけです。
なので弾くものは自然とシンプルになります。
複雑過ぎるものを弾きながら歌うのは難しいからです。
基本的に左手はコードを押さえるだけ、右手はストロークやアルペジオを弾くというのが最も一般的な弾き方です。
例をあげます。

あいみょん、というアーティストはご存知ですか?
弾き語りの話題になると必ず名前が挙がる大人気のアーティストです。 あいみょんの曲によく登場するコード進行とストロークが書いてあります。
コードはシンプルなC→G→Am→Emの4つです。
実は超初心者の方を除いて弾き語りで難しいのは"ストロークをしながら歌う事"です。
ストロークをよく見て下さい。
ダウン・ストローク、アップ・ストロークが色々な組み合わせで登場しています。
四角の下の線を無くしたマークがダウン、Vのようなマークがアップを表します。
マークの書いてある通りに弾いて下さい。
このダウンとアップを守らないで弾こうとするとリズムがグチャグチャになりやすいです。
上級者の方はどう弾いても大丈夫だと思いますが、弾き語りに慣れていない方は必ず守って弾いて下さい。
右手も左手も弾けるようになってから歌も入れるのですが、ここで一気に難易度が上がります。
音楽のジャンルにもよりますが歌詞とストロークは全く違うリズムで演奏する必要があるからです。
かえるのうた、はご存知ですか? かえるのうたは歌詞も右手も一緒の感じで演奏出来ます。
かーえーるーのーうーたーがーと歌って、ジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャンジャン(8回)と弾きます。
しかしこれはかなり特殊な例です。
ほとんどのJ-POPやハワイアン、ロックもジャズもこんなに簡単なリズムでは弾けません。
なのでコツとしてはウクレレも歌も完璧にしてから、同時に演奏出来るようにするのがいいと思います。
近道はないので地道に頑張りましょう。
■ ソロウクレレ
ウクレレだけで完成する音楽の事です。
メロディーとコードを同時に演奏します。 そんな事出来るの?と思うかもしれませんが出来るんです。
その代わり左手と右手の動きは弾き語りの時と比べて細かくなります。
例をあげます。

Twinkle Twinkle Little Star(きらきら星)を超簡単にしたものです。
ウクレレのチューニングの関係でキーGで書いてあるものが多いですが、この楽譜はキーCで書いてあります。
弾き語りの時はストロークで全ての弦を弾いていましたが、ソロ・ウクレレは弾く弦の本数が細かく指定されます。
例えば最初に2回弾く音は4弦と3弦の2本だけを弾きます。
3弦がメインのメロディーなので2弦や1弦の音が鳴ってしまうのは良くありません。
メロディーとコードを弾き分ける必要があるので、右手を適当にストロークで弾いてしまうと音楽になりません。
タブ譜に書いてあるフレットを押さえるのと同時に、右手は何弦と何弦を弾くのかよく見て弾いて下さい。
右手で2本又は3本弾く時にはいくつか弾き方があります。
4弦と3弦の開放弦を弾く場合を考えます。
①親指で2本弾く、②親指と人差し指で2本同時に弾く、この2つの方法が一般的です。
①の弾き方は、親指で4弦と3弦を下に向かって撫でるように弾き2弦で止めます。
②の弾き方は、親指は下に向かってダウン気味に、人差し指は上に向かってアップ気味に4弦と3弦を同時に弾きます。
弾き語りと違うコード・フォームや右手の弾き方をする必要があるので、慣れないと大変かもしれません。
しかし、ソロ・ウクレレの右手や左手の練習をすると弾き方のバリエーションが増えるのでぜひ練習してみて下さい。
まとめ
弾き語りとソロ・ウクレレそれぞれの特長と練習の仕方をご紹介しました。
この記事では一応別々に紹介しましたが、この2つは全くの別物という訳ではありません。
2つの共通点も沢山ありますし、2つの中間のような曲も珍しくありません。
弾き語りのコードの形をそのまま使うソロ・ウクレレの曲も多いです。
なのでどちらか一方を練習し過ぎるともう片方は下手になるという事は起こらないので安心して下さい。
興味があるものから練習して下さい。
2つの弾き方を知って出来るようにしておくのが一番いいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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