みなさん、こんにちは!営業の手塚です。
今回は、「ウクレレ用ピックアップ」についてご案内します。
1. ウクレレ用ピックアップとは?
ウクレレ用ピックアップは、クラシックギター用ピックアップと同様に、ナイロン弦の振動を電気信号へ変換し、音を増幅させます。音を電気信号へ変換させることによって、レコーディングはもちろん、ステージでは固定マイクで音を拾わなくても、スピーカーから大音量で出力することができるようになります。
※クラシックギターやウクレレの弦は、ナイロン弦、フロロカーボン弦、ガット弦、ナイルガット弦といった磁石に反応しない素材から作られているため、アコースティックギターやエレキギターに使われる、マグネティック・ピックアップは使用できません。お気をつけください。
それでは、ウクレレにおすすめのピックアップを早速見ていきましょう。
2. ウクレレ用ピックアップの種類
ウクレレ用ピックアップには、ピエゾ・ピックアップ、コンタクト・ピックアップの2種類があります。
【ピエゾ・ピックアップ】
ピエゾ素子または圧電素子と呼ばれるセンサーを使用して、外部からの振動を圧電効果により電圧に変換するピックアップです。マグネティック・ピックアップが磁石の力を利用するのに対し、ピエゾ・ピックアップは弦の振動をダイレクトに電気信号へ変換できるため、ハウリングに比較的強く、音の立ち上がりが速いという特徴があります。
■FISHMAN ( フィッシュマン ) / AG-UKE Narrow (2.3mm) ukulele PRO-AG0-UKE
棒状のピエゾ素子をサドルの下に設置する定番のピックアップ。シャリーンとしたピエゾらしい歯切れの良いサウンドが特徴です。電池を必要としないパッシブ・ピックアップのため、外部プリアンプとの組み合わせをおすすめします。
■SHADOW「SH NFX-UK」
ピエゾ・ピックアップ、プリアンプ、ジャックが一体型となった、とても軽量なシステム。ウクレレ本体に穴あけ加工などをせずに簡単に設置できます!
ブリッジ・サドルの下に棒状のピエゾ素子を設置する一般的なタイプとは異なる、L.R.BAGGSが開発した「Element(エレメント)」というピックアップもあります。少し特殊な構造なので、どんなピックアップなのかご紹介しましょう!
■L.R.BAGGS「Five.O Ukulele Pickup」
「Element(エレメント)」と呼ばれる、厚さ約0.01mmのとても薄くて柔軟なフィルム・センサーをメッシュ構造のピックアップに内蔵。サドルの底面とピエゾ素子を均一に接触させることにより、低音域から高音域までバランスのとれた、心地良いサウンドを得られます。
【コンタクト・ピックアップ (トランスデューサー)】
ボディに貼り付けるタイプのピックアップです。主にボディ・トップ材の表側、裏側に設置します。弦の振動のほかにトップ材の振動も拾うため、アタック感や空気感を表現しやすいことが特徴。
セットアップを慎重に行えば、マイク録りに近いサウンドを出力できます。アコースティック楽器を熟知したハイエンド・ユーザー向け。
■FISHMAN「SBT-C for Classical Guitar」
クラシックギター以外にもウクレレやアコースティックギターに装着可能。自然でクリアなトーンが特徴です。また、ジャック部をボディに固定して、ウクレレ本体を加工せずに簡単に取り付けを行えます。
3. ピックアップの取り付け方法
通常、エンド・ピン・ジャックやピエゾ・ピックアップを取り付ける場合、穴あけ加工などの木工加工が必要です。
経験があればそれ程難しい作業ではありませんが、ある程度の専門知識が必要になるため、楽器店やリペアショップの専門スタッフにご依頼されることをおすすめします。
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