皆さんはイヤホンを選ぶとき、何を基準にしていますか?
価格やブランドはもちろん、有線やワイヤレスかなど、チェックするポイントはたくさんあると思います。。。
そのチェックするポイントとして加えていただきたいのが「ドライバーユニットの種類」です!!
と言われてもピンとこないですよね。ドライバーユニットとは、電気信号を音に変換する部分と思っていただければ大丈夫です。
イヤホンに採用されているドライバーユニットの種類には大きく分けて3種類あります。
1. ダイナミック型
2. バランスド・アーマチュア型(以下BA型)
3. ハイブリッド型
3種類とも音の傾向が異なるため、特性を知っておくと、イヤホンがどのような音質かを大まかに理解することができます。それぞれのドライバーユニットの特性を簡単にご紹介します。
1. ダイナミック型
多く出回っているのはこのタイプのイヤホンです。音の信号をダイヤフラム(振動板)に伝えて音を出力する方式。ヘッドホンや、スピーカーなどと同じ構造のものです。
音のレンジが広く、また低音域を出すのが得意なタイプです。低価格帯のイヤホンはダイナミック型を採用していることが多いです。
beyerdynamic (ベイヤーダイナミック) / Byron
2. バランスド・アーマチュア型(BA型)
あまり馴染みのない単語だと思いますが、高価格帯のイヤホンではこのタイプを採用していることが多いです。こちらは、アーマチュアと呼ばれる小さな鉄板に電流を流し振動させることによってダイヤフラムへ振動を伝え、音を出力する方式です。
高音域、中音域の音を得意とし、解像度が高く、音一つひとつの輪郭がハッキリとしている傾向があります。そのため、リスニング用のほか、モニター用として使うことができます。
また、ドライバーユニットがコンパクトなため、1つのイヤホンに複数のドライバーユニットを搭載できます。ダイナミック型と比べると音のレンジが狭い分、低域、中域、高域に対して専用のドライバーユニットを搭載し、音域の狭さをカバーしているのも特徴です。
Westone (ウエストン) / Westone W30
3. ハイブリッド型
ダイナミック型とBA型のドライバーユニットをどちらも搭載しているタイプです。多くは低音域にダイナミック型、中音域、高音域にBA型を採用していることが多いです。ダイナミック型のパワフルさとBA型の繊細さを兼ね備えたタイプ!

SONY (ソニー) / XBA-N3 ハイブリッドドライバ MMCX リケーブル対応
いかがでしたか?各ドライバーユニットの特徴をざっくりと説明しましたが、とにかく最初は、
・音の迫力が欲しい!低音が欲しい!→ダイナミック型がベター
・音を綺麗に聴きたい、、とにかく音の全てを堪能したい、、、→BA型がベター
というざっくりとした認識でも良いかもしれません。
イヤホンは制作側のチューニングによって同じドライバーユニットでも音の違いが千差万別です。ドライバーユニットの種類はイヤホン選びにおける1つのチェックポイントとして頭の片隅に入れていただければと思います。