ベース弦って結構いいお値段ですよね。
気になる弦があっても、なかなか試せずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、弊社ブランドPLAYTECHからコーティング弦「EBSC-45100」が発売されました!
すでに使ってくださった方、SNSなどに取り上げていただいたベーシストの皆さま、本当にありがとうございます!
今回はPLAYTECHコーティング弦発売にあたり、今一度、定番&話題のベース弦5種類を弾き比べてみました。皆さまの好みに合った弦を探してみてください!
目次
※音源について
弦の音色のキャラクターの違いがわかるように、弦のゲージはなるべく近いものを選びました。
録音はPJB(PHIL JONES BASS)/Bass CUB のダイレクトアウトからオーディオインターフェースへ入力して行いました。エフェクターやバッファーなどは通していません。
1. 弦弾き比べと感想
それでは、それぞれの弦を弾き比べて筆者自身の感想とともに特徴をご紹介していきます。音源データも聴いていただけますと幸いです!
① DADDARIO / EXL165 Nickel Wound Bass Light Top Medium Bottom 45-105
まずは定番中の定番!
久しぶりに張りましたが、長年定番として人気な理由を改めて実感しました。
各弦の鳴りの均一さ、全弦におけるバランスの良さ、程よいテンションによる快適な弾き心地、輪郭のはっきりとした明るい音色。
今さらながら、ジャンル問わず全てのベーシストにおすすめできる弦です。今回試奏した5種の中でも、特に高音域の明瞭さが際立ち、スラップ奏法との相性の良さを感じました。
② R COCCO / RC4GN BASS STRINGS NICKEL ROUND WOUND
特徴的な赤いパッケージ。初めて試奏しましたが、今回試した弦の中で最も好みのサウンドでした。言葉で表現するのが難しいのですが、シンプルに素晴らしいサウンドです。DADDARIOと比較すると、若干ダークな音色でありながらも、低音域が際立って響きます。また弦の全体的なバランスがよく、ストレスのない演奏体験ができました。普段DADDARIOを使用していて、もう少し低音域の存在感が欲しいと感じているベーシストの方に、ぜひ試していただきたい弦です。
③ PLAYTECH / EBSC-45100 コーティング弦
PLAYTECHから発売され、多くのベーシストやインフルエンサーから高い評価を得ているコーティング弦。コーティング弦でありながら、一般的なラウンドワウンド弦のようなザラッとした自然な触り心地です。ゲージの割にはテンションが緩めで、押弦しやすいのも特徴。音色は明るく、ミッドレンジと高音域が特にクリアで、音抜けの良さが抜群です。
④ DR / DBQ-45 DRAGON SKIN+ Medium 45-105
2024年に発売され、話題を呼んでいるDRのコーティング弦です。ニッケルとステンレスの2種類がラインナップされており、今回はニッケルを試奏しました。
この弦もコーティング弦特有の違和感がなく、自然な弾き心地です。DADDARIOと比較すると、全体的にダークな音色で、低音域が豊かに響きます。R COCCOに似た音の方向性ですが、高音弦側はR COCCOの方がよりブライトな印象です。この弦をパッシブベースに張って、シンプルなビートの曲を奏でたくなりました。
⑤ La Bella / Super Polished Bass Strings 4strings
2024年の夏頃にLa Bellaから発売された新作ステンレス弦。今回試奏した弦の中では、唯一無二の個性を放っていました。ラウンドワウンド弦を専用の機械で研磨することで、フラットワウンド弦のような滑らかなタッチを実現しながらも、音色はラウンドワウンド弦特有のエッジの効いたサウンドが得られます。フラットワウンド弦の心地よいタッチは好きだけれど、音色が柔らかすぎる、と感じているベーシストにぜひ試していただきたい弦です!DADDARIOと同様に、幅広い音楽ジャンルに対応できます。
2. 今回の検証から
今回は上記5種類を弾き比べてみました。
それぞれに特徴があるので、音源もあわせて皆さまの選択の参考になりましたら幸いです。
今回は録画(サウンドハウスベースチームのInstagramにUP予定)も行いました。
良ければ覗いてみてください!
Sound House Bass Team Official Instagram
楽器や機材との相性、アンサンブルの中でのサウンドの混ざり具合、普段演奏する環境などにも作用されるので、なかなか「これが正解!」というのが難しいのも楽しいポイントですよね。
私も上記で「R COCCO/ RC4GN BASS STRINGS NICKEL ROUND WOUND が最も好みのサウンド」と書いておきながら、実際に今張っているのは La Bella / Super Polished Bass Strings 4strings。使用しているベース Warwick / Streamaer LX Jazz Man になんとなくフィットする感じがしたこと、ニッケル弦よりステンレス弦のアタック感のほうが今は好みであることが、その理由です。
皆さまもぜひ、トライアンドエラーを繰り返して理想の弦を見つけてください!