
沢山種類があるベース弦の中から、お気に入りを見つけるのは至難の業…一つずつ試していたら膨大な時間とお金がかかってしまいます。
そこで、今回はとっても簡単な選び方をご紹介!
それはずばり、好きなベーシストと同じ弦を張ることです。
インタビュー記事や、ネットで検索すると、どんなベース弦を使っているのかすぐに調べられます。
ちなみに、アマチュアをはじめ、プロベーシストからもリスペクトされるベーシスト亀田誠治はDADDARIO / EXL170を使用しているそうです。ベース弦の中でも定番中の定番モデルですね。多くのジャンルに使用できるナチュラルなサウンドはもちろん、サウンドハウスをはじめ、どこの楽器店にも必ずと言っていいほど置いてあるEXL170。万が一、ツアー中に弦が切れてしまってもすぐに手に入れられるというメリットもあります。
DADDARIOのような定番弦を使用するベーシストは他にも沢山います。しかし、中には専用に開発されたシグネチャーモデルを使っている人も!
今回は、そんなアーティスト専用に開発されたシグネチャー・ベース弦をご紹介します。リスペクトしているベーシストのサウンドに近づくために参考にしてみてください。
1. GHS / M3045F FLEA SIGNATURE BASS BOOMERS
最も人気のあるベーシストの一人であるFLEA(Red Hot Chili Peppers)モデル。GHSの人気シリーズBOOMERSです。通常モデルの特徴であるドンシャリサウンドに対し、FLEAモデルは高域を少し抑えたミッド寄りのサウンド。張りたてのキンキンした音が苦手な人にもおすすめ。個人的に、スライドやグリス時の指への負担が少なく、フィンガリングもしやすい、お気に入りのベース弦です。
レッチリのボトムを支えるタイトなベースサウンドは、この弦で生み出されているんですね。
2. ATELIER Z / KGN-3300 KenKen シグネチャーモデル
こちらはRIZEやDragon Ashのベーシスト KenKenモデルです。Atelier ZはKenKenのほか、神バンドのBOH、海外での評価も高いプロベーシスト日野"JINO"賢二など、第一線で活躍するベーシストが愛用する国産エレキベースブランドです。 ベースとベース弦が同じメーカーというのは結構珍しいですよね。このベース弦は、一般的な.045、.065、.085、.105ゲージではなく、2、3弦の六角芯線を太くした、.045、.067、.087、.105ゲージを採用し、絶妙なテンション感が得られるよう設計されています、あのタイトで音抜け抜群のKenKenサウンドは、こういったこだわりから生まれているんですね。ちなみに5弦用もあります!
3. JIM DUNLOP / DBMMS45105 Marcus Miller Super Bright Bass Strings Set
ベーシストとしてはもちろん、音楽プロデューサー、ソングライターとしても第一線で活躍する天才マーカス・ミラーのベース弦です。同社のレギュラーモデル「Super Bright」シリーズを基に設計され、よりクリアではっきりとしたサウンドが特徴。
マーカスのようにスラップを多用するベーシストに一度試してほしいベース弦。粒立ち、抜け感、レスポンスどれをとってもかなりハイレベルです。
4. ROTOSOUND / BS66 Billy Sheehan Signature Set
ビリー・シーン(MR.BIG)は、スリーフィンガー・ピッキングやライトハンド奏法、さらにはフォーフィンガー・ピッキングまでをも駆使した超絶技巧ベーシスト。彼のテクニカルなプレイを支えるベース弦は、1弦が少し細く、4弦が少し太い特殊仕様。1弦を細くすることにより押弦しやすく、ハイポジションのベースソロが演奏しやすくなります。少し太い4弦は、よりタイトなローエンドを生み出すし、ドロップDなど4弦のみダウンチューニングする時にもピッタリです。
5. JIM DUNLOP / HZBN45105 日向秀和 シグネチャー ベース弦
日向秀和(ストレイテナー、Nothing’s Carved In Stoneなど)シグネチャーモデルです。多くのアーティストモデルを作成しているJIM DUNLOPながら、日本人ベーシストのシグネチャーモデルは初。発売当時はかなりの話題を集めました。はっきりとしたブライトなサウンドは、低めの弦高にセッティングしても輪郭がぼやけずにベストなテンションが得られます。パッケージには、トレードマークでもある「極」マークが施され、サウンドもデザインもカッコいいベース弦です。
いかがでしたか?弾き手によって、素材から弦の太さまで色んなこだわりがあって面白いですよね。もし、自分の好きなベーシストのシグネチャー弦があれば、試してみる価値有りです。あれこれ試行錯誤しても、なかなか出せなかった音に近づけるかもしれません。
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