彼女もキミを愛している!
1960年代後半、ロック・オペラという言葉が生まれた。主人公のセリフを歌詞のように使い楽曲もアルバム単位で物語を形成していく手法だ。この手法をいち早く取り入れたのはザ・フー。ロック・オペラという言葉も実は彼らの他愛もない会話から生まれたという記録がある。アルバム『トミー』はそんな彼らが初めて手がけたロック・オペラだ。このアルバムは、その後、映画化され1990年代には、ブロードウェイでミュージカルとして上演された。
ロック・オペラの手法は、さまざまなジャンルに派生し『ジーザス・クライスト・スーパースター』『四重人格(さらば青春の光)』『ピンク・フロイド/ザ・ウォール』と映画化された作品も数多い。映像化することによって音楽はより自由な表現を得た。一方で音楽からインスピレーションを得て、オペラ調にアレンジされた映画もある。元はミュージカルだが『マンマ・ミア!』はアバの楽曲群を新たなストーリーとして組み立て直した作品だ。そして今回、もっと評価してほしいのがアメリカ映画『アクロス・ザ・ユニバース』だ。タイトルの通り、ザ・ビートルズの楽曲により物語は構成されている。
リバプールから父親捜しにアメリカへやってきた主人公、名前はジュード。彼はアメリカで自由奔放に生きるマックスに出会い彼の妹ルーシーに恋をする。時代は激動する1960年代のアメリカ。マックスはベトナム戦争に駆り立てられ、ジュードとルーシーはすれ違い別れていく。リバプールへ戻った彼に「ヘイ・ジュード」と歌い掛けるマックス。そしてジュードは彼女に会うためアメリカに戻る決意をする。

この他にもたくさんの人物が登場する。彼らの名前はすべてザ・ビートルズの曲から採られ、それぞれにドラマがある。一度観ただけでは登場人物の多さから、彼らに感情移入できないのが残念。2回観ると、あぁそういう繋がりがあるのか。と理解できるはず。この映画の特筆すべき所は歌詞が淀むことなく会話のように展開される点だ。さらにザ・ビートルズが好きならば、あらゆる場面に散りばめられた小ネタにニヤリとするだろう。登場人物がバスルームの窓から入ってきたり、イラストレーターの主人公が取り組んでいるアートが実はジョン・レノンが行っていたアートに似ていたり、ビルの屋上でライブを行ったり(他にも、まだある)。とにかくザ・ビートルズを奥深いところまでよく研究している。一方で時代背景に合わせてか、ジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリクスもどきも登場する。カメオ出演としてジョー・コッカーやU2のボノもザ・ビートルズ・ナンバーを披露している点も見逃せない。ラスト・シーンは『オール・ユー・ニード・イズ・ラブ』が主演者全員で歌われる。ジュードが街のどこかにいるルーシーに向けてビルの屋上から語りかけるように歌いはじめる。オリジナル楽曲では、エンディング間際に「シー・ラブズ・ユー」の一節が歌われるが、ここでもそのヴァージョンが効果的に使われる。向かいのビルの屋上にルーシーが現れる。2人は見つめあい、笑顔をかわす。なんともオシャレなエンディングだ。監督はジュリー・テイモア。『ライオン・キング』でトニー賞を受賞した舞台演出家。この映画は4作目の作品となる。

















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