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温故知故 おぼろげライヴ日記 ― RUSH(1984年 伝説の日本公演)

2018-02-13

テーマ:おぼろげライヴ日記

一度きりの日本公演!RUSHの総合芸術を目撃!
 
1984年11月16日 愛知瀬戸市文化センター
1984年11月18日 福岡サンパレス
1984年11月20日 大阪府立体育館
1984年11月21日 日本武道館
 
Set list
The Spirit of Radio / Subdivisions / The Body Electric / The Enemy Within / The Weapon / Witch Hunt / New World Man / Between the Wheels / Red Barchetta / Distant Early Warning / Red Sector A / Closer to the Heart / Kid Gloves / YYZ (with Drum Solo) / 2112 Part II: The Temples of Syrinx / Tom Sawyer 【Encore】 Red Lenses / Vital Signs / Finding My Way / In the Mood
 
カナダのプログレッシヴ・ハード・ロック・バンド(長い!)RUSHが日本に来たのは1984年。アルバム『Grace Under Pressure』発売に伴うツアーだ。現時点で、たった一度きりの来日公演となっている。当時のRUSHの人気はどうだったかというと、まだマニアックなファンが好む音楽という印象があった。Led Zeppelinの影響を受けていたハード・ロック時代から、変拍子を多用したプログレッシヴ・ハード・ロックへと音楽性も進化していった。さらに効果音やキーボードパートも増え、楽曲はより複雑に。レコード会社から「こんな長くて小難しい曲、ラジオ局では掛けてもらえないぞ!」と言われれば、「わかりました!」とこれまでの要素を5分以内にまとめる荒業でレコード会社をねじ伏せる。そうして制作された『Permanent Waves』『Moving Pictures』とライヴアルバム『Exit …Stage Left』は彼らの人気を押し上げていった。日本で注目されたのもこの時代だったと思う。
 
密度の高い演奏をコンパクトにすることによって、演奏方法も凝縮されることになる。彼らの魅力は3人で演奏しているとは思えない演奏技術とアンサンブル。それだけでも世のバンド小僧たちを魅了するのには十分な存在感があった。とりわけベースとボーカルのゲディ・リーはキーボードも弾けば、足鍵盤も担当するという離れ業を披露。ドラムのニール・パートもスツールを中心に3台のドラム(1台はシンセ・ドラム)を自ら回転して叩くという派手なパフォーマンスで観客を魅了した。
 
当時の記憶は当然おぼろげながら、来日公演を振り返っていきたい。ステージが暗転すると、巨大スクリーンにアニメーションが映し出される。今の時代では当たり前となった映像表現だが、この映像効果は強烈なインパクトがあった。そしてRUSHによる神がかった演奏がはじまる。観客も映像に反応して盛り上がり、映像に現れたキャラクターが曲のカウントを取るというシンクロも。新譜はTHE POLICEなどが行っていたバックビートを大胆に取り入れたアプローチが増え、プログレッシヴ・サウンドを期待していたファンは困惑していたようだったが、次から次へと繰り広げられる楽曲に会場は熱くなった。後半は当然ながら、往年の代表曲が目白押しとなり、会場もさらにヒートアップ。フロントの2人はワイヤレスのため、ステージを縦横無尽に動き回る。何よりも他のバンドと異なっていた点はメンバーがMCを一切行わないという点だ。最後の最後に「サンキュー!」くらいは言ったかもしれないが記憶にない。映像と演奏、そして照明がひとつのショウとして完璧にシンクロしていた。緻密に計算された彼らの音楽そのものだった。

ギターのアレックス・ライフソンとゲディ・リーの使用していた楽器はスタインバーガー。今では懐かしい楽器となってしまったが、ヘッドレスでボディ側においてチューニングをする弦楽器。これに肩パッドの入ったジャケットを着れば80年代バンドマン・ファッションの出来上がりだ。
 
この来日以降、彼らが日本にやってくることはなかった。RUSHは、その後もアルバムの発表に合わせ、大規模なツアーを行っており、スタジアム級のバンドに成長した。海外までRUSHを観に行くという日本人も少なくないという。最近ではドラマーのニール・パートが引退をほのめかし、ギターのアレックス・ライフソンもバンド継続について消極的な発言をしている。RUSHが活動を止めてしまったら「RUSHの初来日を観た!」という経験は「Pink Floydの箱根アフロディーテを観た!」「Led Zeppelinの来日公演を観た!」と同じくらい貴重な体験になると思う。

MOOG社 Taurus Pedal Synthesizer
最後にちょっと音楽っぽい話を。ゲディ・リーがキーボードなどを弾くときに低音を担当していたのがムーグ社の足鍵盤「TAURUS」。ベースと併用すれば地鳴りのような低音を発信し、会場を震撼させるほどの威力を発揮する。昔から根強い人気があるアナログ・シンセサイザーだ。ただし、1981年(Taurus II)発表以降は、2009年のTaurus III発売までこの楽器を待つしかなかった。2009年にMoog Music社からTaurus IIIが発売される。Taurus IとIIの良さを兼ね備え、MIDIも対応となったが、大きさと重さも継承。すでに時代はよりコンパクトなアナログ・サウンドを奏でるベースペダルを求めていく。そして2013年「Minitaur」が発売。音はそのままに持ち運びの出来るペダル音源として注目された。もちろんペダル部分は別売り。
 
コンパクトながら、ビンテージ・サウンド「TAURUS」の低音を再現!
足鍵用のMIDIペダルとセットで!
Moog Minitaur  + KEITH MCMILLEN 12 STEP
 

なかじまやすお

自由気ままに雑多なことを書きなぐっていきます。根底にあるのは「愛と音楽」。世の愛すべき事象にスポットを当て、音楽好きに共感してもらえる記事を執筆していきます。サウンドハウスでは、メディア編集担当として活躍。プライベートでは、週末となればドラムを叩き、ライブや映画、展覧会などを楽しむアクティブ派。

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アナログ・シンセサイザー、モノ

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