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あのギターメーカーは誰がつくったの?海外のギターメーカーの創業者まとめてみた

2022-03-17

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」, 楽器

海外のギターメーカーは数々あります。FenderやGIBSONなどの超有名メーカーからCole Clarkなどの通好みのメーカーまで・・・個性あるギターメーカーの創業者がどんな人物なのかをまとめてみました。ギターを選ぶときのこだわりの一つとして参考にしてもらえると嬉しいです。

GIBSON(ギブソン)

レス・ポールで有名なGIBSONの創業者は「オーヴィル・ヘンリー・ギブソン」。オーヴィルは1856年に、ニューヨーク州の農家に生まれました。靴屋やレストランなどで働いていて楽器の製作は趣味で行っていました。GIBSON創業の1894年当初はマンドリンなどの製作をしていましたが、徐々にギターの製作も始めていったようです。

そして、1902年にはギブソン社を設立します。職人気質のオーヴィルはGIBSONの経営には深く関わっていたかったとも言われています。オーヴィルの作ったアーチトップ(湾曲デザインのボディトップ)のデザインは今のGIBSON製品にも受け継がれています。オーヴィルは1918年にニューヨークで亡くなりました。

Fender(フェンダー )

エレキギターの代名詞ともいえるストラトキャスターで有名なFenderの創始者は「レオ・フェンダー」。カリフォルニア州のメロンやオレンジを栽培する農家に生まれました。レオが最初に演奏したギターではなくピアノで、その後サックスも演奏しました。その後、レオはラジオや電子機器に興味を持つようになりますが、仕事はタイヤ会社などで経理として働いていました。

1938年にはラジオの修理会社の「フェンダーズラジオサービス」を立ち上げます。そこから事業を広げ、エレキギターやアンプの製造メーカーになっていき、ストラトキャスターやテレキャスターなどを生み出します。レオは患っていたパーキンソン病の影響により1991年に亡くなりました。

Martin(マーチン)

D-28などのアコースティックギターで有名なマーチンの創業者は「クリスチャン・フレデリック・マーティン」。
フレデリックは1796年に現在のドイツの前身であるザクセン王国で生まれました。フレデリックは、父親からギターの製作を学び、15歳から14年間ウィーンのギターメーカーで働いていました。

1833年にニューヨークに移住してギターの製作家を始めます。その後、現在までマーティン一族によるギター製造が続いています。ギターにスチール弦を初めて使用したのはマーチン、Xブレーシングによる表板の補強を初めて行ったのもマーチンといわれています。フレデリックは1873年に亡くなり、息子に事業が引き継がれました。

Taylor(テイラー)

814ceなどのエレアコで有名なTaylorの創始者は「ボブ・テイラー」と「カート・リスタグ」の2名によって1974年にカルフォルニア州に共同創設、ボブ・テイラーは働いていたアメリカン・ギターズという工房を買収して、カート・リスタグと共に工房をはじめました。TaylorはGIBSON、Fender、Martinなどと比べると後発ですが、エレアコでも生音が美しく、弦高が低く弾きやすいという特徴を生かし、広く一般に受け入れられるようになりました。

Cole Clark(コールクラーク)

FAT LADYシリーズのCCFL1EC-BMなどオール単板のアコギが人気のコールクラークの創始者は「ブラッドレー・クラーク」。オーストラリアの老舗ギターメーカー「メルトン」に勤めていたブラッドレーが2001年に仲間と共に立ち上げました。仲間の一人、「ダム・コール」のコールと自分のクラークをあわせてコールクラークという社名になりました。

Cole Clark材質はオーストラリア産木材のオール単板で、ナチュラルかサテンラッカー仕上げのみ、エレアコとしてもアコギとしても美しい音がでるのが特徴です。木目も美しいのでギターメーカーとしては後発ですが人気のあるメーカーです。

Gretsch(グレッチ)

G6136ホワイトファルコンなどのゴージャスなデザインで人気のあるGretschの創始者は「フレデリック・グレッチ」。1883年にニューヨークで創業されました。ゴージャスなルックスと図太い音が特徴で人気があるギターメーカーです。フレデリックは1895年に39歳の若さで亡くなり子供に後を引き継ぎました。2003年にギター部門がフェンダーの傘下に入りました。

Rickenbacker(リッケンバッカー)

セミアコースティックの300系などが有名なRickenbackerの創業者は「アドルフ・リッケンバッカー」。1925年にロサンゼルスに金属パーツ製造会社を設立したことからRickenbackerの歴史が始まります。フライパンの形に似ている1931年発売の「フライングパン」は世界で初めて作られたエレキギターと言われています。また、ローズ指板に大して塗装をしているのが特徴で、これによりメンテナンス性を高めています。1953年にフェンダーの販売代理店の傘下に入ります。

ギターには創業者の想いがこもっている

ルックスで選んだギターだとしても創業者の想いがこもって今に繋がる楽器です。創業者のことを知ることでより自分の持っているギターのことが好きになると思いますのでぜひ、自分のギターの創業者のことを気にしてみてくださいね。


コラム「sound&person」は、皆様からの投稿によって成り立っています。
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オカリナスナイパー

エレクトーンを10年習い、18歳のときにエレクトーンの教師かウエディングプレーヤーになろうとしたが、実力不足とさぼりぐせのため挫折。35歳ぐらいのときに植村花菜のトイレの神様を聞き、ギターに目覚める。その後子どもにギターをゆずり、自分はボーカルに専念(車の中で練習)。現在、子どもと一緒にyoutubeで弾き語りをアップしています。チャンネル登録者大募集中の、しがないグラフィックデザイナーです。たまにライターもやってます。サウンドハウスLOVE!!
youtube https://www.youtube.com/channel/UCdSDgzYLNQKnYUCGSJ0RUsA
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