前回は、SagoのYouTubeやSNSで活躍されているくぼっちさんにSagoについて語っていただきました。今回もSagoについて掘り下げていこうと思います。
サウンドハウス 矢口(以下Y):今回はSagoの楽器ブランドの一つ、Stemについて詳しくお話を聞いていきたいと思います。くぼっちさん今回もよろしくお願いします
Sago くぼっちさん(以下K):よろしくお願いします!
Y:Stemについては前回も説明していただきましたが、Seedや初心者セットの次に購入するのにオススメのブランドでしたよね?
K:そうなんです!2年ほど前にできたばかりの新ブランドなのですが、コンセプトは【ステップアップブランド】!初めて買った初心者ギターから、メイン機となるちょっといいギターが欲しい、オリジナリティのある自分だけのモデルを安く欲しい、そんな方にぜひ持っていただきたいモデルです。
Y:少し弾けるようになって、自分のこだわりを持ち始めたくらいに最適なブランドですね!しかもStemにはモデルが2つあるとか。
K:はい、Stemには今Soniaというギターと、Ove4というベースの2モデルがあります。
どちらもSagoブランドでも展開しているモデルで、シェイプや見た目は同じです。Sagoの場合、基本スペックはありますが、ピックアップやパーツ・シェイプなど全てにおいて自由に仕様を変更することが可能です。対してStemの仕様は固定で、変更できるのはカラーとピックガードのみです。仕様を固定することで、一定数の量産を可能とし、大幅にコストを抑えています。実際にSagoとStemでは10万円ほど価格が違います。仕様においてもそれぞれ少し簡素化してコストダウンをしていますが、簡素化したからこそ扱いやすく生まれ変わっている部分もあります。
まず、Soniaは[Sagoの提案するストラトキャスター]をコンセプトに設計したSago最初のオリジナルモデルです。日本人の小柄な体型に合わせてボディ自体を少し小さめにデザインし、取り回しやすいです。ピックアップレイアウトにはSSH配列を採用しています。リアピックアップ単体ではなかなか用途がないという悩みを解消すべく、リアにハムバッカーを採用し、センターピックアップの位置をリアピックアップに近づけることで、リアシングルのようなチャキっと感も残しました。また、フロントピックアップとの距離が遠くなったことにより、サウンドに立体感が生まれ独特のキラキラしたサウンドを得ることができます。
Sagoブランドとの違いとしては、パーツを一部安価なモデルに変更している点と、ヒール部分の一段落とし加工を無くし、シンプルな仕様にしている点です。カッタウェイを深く設計しているので、一段落とし加工がなくてもハイポジションへのアクセスは容易です。
Y: ありがとうございます。Soniaについては、現在サウンドハウスではStem Sonia音羽Customを取り扱っています。TikTokのフォロワーや所属するグループのYouTubeチャンネルの登録者数は100万人以上の人気クリエイター音羽さんとのコラボですよね?
K:はい!ギターの腕前も凄まじく、作曲やボーカルもマルチにこなす新時代のギタリストとして注目を集めています。今回、アズライトという宝石の原石をイメージしたカラーリングをしてほしいとご依頼いただき、今回のラップ塗装を製作いたしました。綺麗に磨かれた宝石ではなく原石のゴツゴツした質感をラップの凹凸を残したネイキッド仕上げで表現した、見る角度によって表情を変える絶妙なカラーに仕上がっています。
Stem ( ステム ) / Sonia 音羽Custom
Y: 本当に宝石の表面のような綺麗なデザインですよね! 続いてOve4についても教えてください!
K:Ove4は[Sagoの提案するジャズベースタイプ]をコンセプトに設計したSagoのオリジナルモデルです。こちらもSonia同様、日本人の体格に合わせて少し小ぶりに設計しています。ベーシストの場合、ボディを小さくした際の懸念点にヘッド落ちが挙げられると思います。しかし、Oveではボディを小さくした分、軽量ペグを採用しヘッド形状もJBタイプより一回り小さくしています。そのため、立って弾いてもヘッド落ちの心配はなく、また全体的に軽量化しているので長時間のステージや女性の方にも持っていただきやすいモデルです。
Sagoブランドとの違いは、コントロールにあります。Sagoの場合、弊社オリジナルプリアンプが搭載されたアクティブのベースですが、Stemはコストを抑えるためパッシブの仕様となっております。1Vol+バランサー+1Toneのシンプルな構造でステージでも扱いやすく、 3つのコントロール以外に、シリーズパラレルSWを搭載しています。2つのシングルピックアップの配列を1タッチで変えることが可能です。擬似的にハムバッカーサウンドを表現し、ソロなど音圧がしっかり欲しい時に非常に活躍するSWとなっています。パッシブながらしっかりと出力感のあるサウンドもあり、またシンプルだからこそステージでも扱いやすいのが魅力です。
Y: ありがとうございます。サウンドハウスでは、現在アヤコノCustomとサウンドハウスCustomの2種類を取り扱っております。アヤコノcustomはTwitterで大注目の16歳ベーシストアヤコノさんのカスタムモデルです。そしてもう1つはサウンドハウスCustom!
K:こちらは王道にかっこいいブラック×鼈甲の1本です!サウンドハウスさんのベース担当の方と打ち合わせを重ね、完成いたしました。この組み合わせはサウンドハウスさん限定のモデルとなりますので、気になった方はぜひサウンドハウスさんで!
Stem ( ステム ) / Ove4 アヤコノ Custom
Stem ( ステム ) / Ove4 Black Thin Lacquer Tortoiseshell Pick Guard
Y: くぼっちさん今回もありがとうございました!また他の商品についてもお話を聞かせてください!
K:こちらこそよろしくお願いします!