1997年にYAMAHAより初号機SV-100が発売されて以降マイナーチェンジを繰り返しながらも、その品質と完成度で高い需要と人気を誇り続けている「YAMAHA サイレントバイオリン」。
サイレントバイオリンがずっと人気なのはなぜ?そもそもサイレントバイオリンってどんな楽器?といった疑問を掘り下げつつ、その魅力をご紹介していきます!
「サイレントバイオリン」とは?
「サイレントバイオリン」とは、YAMAHAが商標登録しているエレクトリックバイオリンのこと。弦の振動をボディに共鳴させることで発音するアコースティック楽器に対して、エレクトリックバイオリンは弦の振動をピックアップより音を拾い、電気的に音を増幅して発音する仕組みとなっています。また、プリアンプを通さない生音はアコースティック楽器の約1/10の音量に低減しているため、家庭での練習など、場所を選ばずに静かに演奏できることが最大の特徴です。
サイレントバイオリンとエレクトリックバイオリンの違いについて、ジャズバイオリニスト北床宗太郎さんによる解説動画がYAMAHA公式YouTubeチャンネルにアップされています。ぜひご覧ください!
サイレントバイオリンのおすすめポイント
● 親しみやすく、演奏にも違和感がないフォルム!
駒、あご当て、テールピース、ネックなどのパーツがアコースティックバイオリンと同じ位置に配置されていることにより、アコースティックから持ち替えても違和感はありません!市販のブリッジタイプの肩当ても装着が可能です◎
● コントロールボックスにより練習と演奏をサポート!
サイレントシリーズは、実際に出る音量を抑えることができ自宅での練習に最適です。また、コントロールボックスには、はっきりとした音色と残響音が短めのリバーブを組み合わせた「ROOM」と、柔らかい音色と残響音が長めのリバーブを組み合わせた「HALL」の2種類のサウンドタイプを搭載。練習をしっかりサポートしてくれるだけでなく、サウンドタイプを使い分けることで演奏を楽しむこともできます!
サイレントバイオリンシリーズの紹介
サイレントバイオリンは、現在2シリーズが展開されています。それぞれの特徴とおすすめポイントをご紹介いたします!
● YSV104シリーズ
音が共鳴する部分のないソリッドタイプのボディでありながら、YAMAHA独自の「SRT POWEREDシステム※」で胴鳴り感を再現。練習に最適なベーシックモデルのサイレントバイオリンです。
※「SRT(Studio Response Technology :スタジオ・レスポンス・テクノロジー) POWEREDシステム」
…YAMAHAによる、録音したアコースティック楽器の音の分析結果をもとに、自然な音色と響きを付加する音響処理技術のこと。
どんな方におすすめ?
シンプルな機能で扱いやすさが魅力のこのモデルは、エレキバイオリン初心者の方のはじめての一本として、また自宅での練習用にもおすすめです!
カラーはブラック、ブラウン、レッドの全3色展開。好きな色を選ぶことができるのもうれしいポイントですね!
YAMAHA ( ヤマハ ) / YSV104BL サイレントバイオリン ブラック
YAMAHA ( ヤマハ ) / YSV104BR サイレントバイオリン ブラウン
YAMAHA ( ヤマハ ) / YSV104RD サイレントバイオリン レッド
● SVシリーズ
ステージ演奏の可能性を追い求めるプレイヤーのために生まれたモデルのサイレントバイオリンです。このシリーズは駒とボディの2種類のピックアップマイクで本格的な音作りができます。さらに、専用コントロールボックスでトレブルとバスの音質調整も簡単。バイオリン本来の自然な響きを損なうことなく、大規模なステージに響きわたるパワーと確かな表現力。あらゆる演奏スタイルに対応できる幅広いダイナミックレンジを持っています。扱いやすい4弦タイプと、幅広い音域をカバーする5弦タイプの2タイプとなります!
どんな方におすすめ?
本格的な音作りが可能なこのシリーズは、ステージでのパフォーマンスを楽しみたい方におすすめです!もちろん家庭での日々の練習にも向いているため、この一本を持つだけで練習もパフォーマンスも充実させることができそうですね!
YAMAHA ( ヤマハ ) / SV250 サイレントバイオリン
YAMAHA ( ヤマハ ) / SV255 サイレントバイオリン 5弦
以上、サイレントバイオリンのご紹介でした!いかがでしたでしょうか?
過去ブログにてサイレントチェロもご紹介していますのでぜひのぞいてみてください!