見た目もカラフルで、デザインもさまざまなマレット。PLAYWOOD、YAMAHA、Malletech、Vic Firthなど、たくさんのメーカーからこだわりのマレットが販売されています。マレットにはどのような違いがあるのでしょうか。マレット選びの選択肢を広げるべく、選び方から定番品、おすすめまでご紹介します!
マレット、何で選ぶ?
1. ヘッドの素材

【毛糸巻き】
ゴム球に毛糸が巻かれたマレット。マイルドで深みのあるサウンドが特徴。よく響くものが多く、マリンバの演奏でよく使われる。

【綿糸巻き】
毛糸より硬く、輪郭のある粒立ちのはっきりしたサウンドが特徴。音は明るく、軽めな場合が多く、ビブラフォン演奏によく使われる。

【ゴム】
丸や楕円形など、形や硬さはさまざま。用途はグロッケン/シロフォン/ビブラフォン/マリンバと多岐に渡る。
2. 硬さ
マレットを選ぶ上で”硬さ”はかなり重要なポイントです!
曲中の音量表現や細やかなニュアンスまで、表現の幅を広げたり、音色の印象を大きく変える要因になります。
ソフト | ミディアム | ハード |
---|---|---|
【ソフト】 柔らかく、深みのある響き。コーラスなど継ぎ目の少ない演奏をしたいときに最適。低音域のサウンドを豊かにします。 |
【ミディアム】 全音域にわたり幅広く使える、あらゆる場面で応用が利きやすい。 |
【ハード】 力強い表現や、バンド内での埋もれないサウンドが必要なときに最適。高音域でも粒立ちのはっきりした音色。 |
他にもベリーソフト、エクストラソフト、ベリーハード、エクストラハード、ミディアムソフトや、ミディアムハードなど、細かな分類がある場合もありますので、ぜひ曲中の表現や自分にあった硬さのマレットを探してみて下さい。
3. 柄(シャフト)の素材
持ち手となる柄の素材は、演奏しやすさに直接かかわる重要なポイントです!
マレットには主に、ラタンとバーチ素材の柄が用いられます。

- ラタン(籐):しなりやすく、跳ねやすい。スナップの力が伝わりやすく、手への負担が少ない。折れにくいが、曲がりやすい。
- バーチ(木):音がぶれにくく、しならない分、音板へ狙いが定めやすい。安定感があるが、手に力が跳ね返りやすい。
初心者の方には特に、しなりがあり怪我のしづらい”ラタン柄”のマレットをおすすめします!
定番おすすめマレットはこれ!
種類も形状もさまざまで、好みの分かれるマレットですが、幅広く愛され定番と言える商品も多数存在します。迷ったらこれ!とも言える定番のおすすめマレットを紹介していきます。
PLAYWOOD ( プレイウッド ) / M-1001R キーボード・マレット(マリンバ)
PLAYWOODのマリンバマレットといえばこれ! M-1000 Seriesは、低音域は割れずに深い響きを、高音域は明瞭でクリアな音を実現でき、幅広く活躍できるのが魅力です。
YAMAHA ( ヤマハ ) / MV-4020
初心者からプロまで幅広く愛用されているYAMAHAのMVシリーズ。温かくまろやかな音色が特徴。
Malletech ( マレテック ) / ES12R Rattan
マリンバ奏者L.H.スティーブンスによって設立されたMalletechの定番マレット。タッチの強さで音色が変わるマルチトーンが特徴です。
VIC FIRTH ( ヴィックファース ) / M32 ヴィブラフォンマレット
ビブラフォンマレットとして非常に評判が良く、サスペンドシンバルともよくマッチするため、マルチに活躍します。
Malletech ( マレテック ) / NR13R
ゴム製で、シロフォンだけでなく、ウッドブロックなどのパーカッションとも相性が良く、万能なマレットです。
まとめ
マリンバ、ビブラフォンマレットの選び方
それぞれの特徴・ニーズに合わせて、
- ヘッドの素材(毛糸巻き・綿糸巻き・ゴム球)を選ぶ
- 硬さ(ソフト・ミディアム・ハードなど)を選ぶ
- 柄(ラタン・バーチ)を選ぶ
少しでもマレット選びの参考になれば幸いです!時間や音楽を共にして相棒となるようなマレットが見つかりますように……!