プロのミュージシャンやオーディオファンから高く評価されるドイツ生まれのオーディオブランドSENNHEISERより、満を持して開放型タイプのスタジオモニターヘッドホンHD490PROが登場しました!
2024年1月にアメリカ・カリフォルニア州で開催された世界最大級の楽器展示会NAMM 2024でも発表されたので、すでにご存じの方もいらっしゃるかと思います。
HD490PROは、SENNHEISERの長年築き上げた音響技術を取り入れた、リファレンスモデルともいえるモニターヘッドホン。
本製品は、スタンダードなHD490に加えて、専用ケース、ヘッドバンドクッション、3.0mのストレートケーブルが追加されたHD490PRO PLUSをラインナップ。
今回は、HD490PRO PLUSを試聴・レビューしたいと思います。
外観と専用ケース


パッケージのデザインはこんな感じ。専用ケースが大きいこともあり作りも大きめです。専用ケースもかなりしっかりした作りになっています。保管はもちろん、これだけ頑丈そうなケースなら持ち運びも安心ですね。
専用ケースの中には、ヘッドホンとケーブル、イヤーパッド、ヘッドバンドクッションが同梱されています。
音、装着感の異なる2種類のイヤーパッド


イヤーパッドはベロア調と布地の2種類が付属。付け替えてみるとわかりますが、音も装着感も選択するイヤーパッドによって異なります。
ベロア調のタイプは、柔らかい着け心地で耳に隙間なくフィットする印象。ソフトな肌触りでフィット感もとても良いです。イヤーパッドの密閉感がしっかりしているためか、低音の量感もとてもしっかりしており、開放型とは思えない量感を感じられる低音が印象的。
一方の布地製イヤーパッドは、表面がさらっとした肌触りで、夏場なども蒸れにくそう。音もベロア調に比べると、低域から高域までフラットで、音の質感がライトな感じに聴こえました。どちらの方が良いというよりも使う用途や好みで選択するのが良さそうです。

イヤーパッドの内側には大きな「L」「R」のロゴが配置され、暗い場所でも手触りや目視で左右を認識できそうですね。
SENNHEISERらしいシンプルなデザイン


見た目はモニターヘッドホンらしく、シンプルで余計な装飾の無いデザイン。印象的だったのはヘッドホンの重さ。手に持つとわかりますがとても軽量です。装着していてもヘッドホンの重さが気にならず、長時間のレコーディング等でも疲れにくそうですね。ハウジングはハニカム構造のメッシュが採用され、ドライバーユニットが目視できます。
着脱式ケーブル

ケーブルはMINI XLR 4pinの着脱式。左右のハウジングどちらにも取り付けることができ、現場の環境に合わせて、ケーブルの接続を切り替えることができるのも嬉しいポイントです。
開放型ならではの自然な音場と高音質

気になる音質は、HD600シリーズを彷彿させつつ、より音質がフラットで解像度も非常にしっかりした印象のサウンド。SENNHEISERらしい音に包み込まれるような自然で豊かな中低音はもちろん、クリアな高音域、全体的なバランスの良さもすばらしいですね。開放型にもかかわらず低音の物足りなさも無く、上品で量感のある低音が印象的です。
オールマイティなサウンド

音の癖が無く、全体的で自然ですっきりとしたサウンドは、非常に聴きやすい音は何時間でも聴いていられる上品なサウンド。ロックにポップス、ジャズやダンスミュージックでも、しっかりと表現してくれるオールマイティなサウンドです。
まとめ
開放型モニターヘッドホンをお探しの方、SENNHEISERファンの方、次世代のモニターヘッドホンを手に入れたい方におすすめです。
ご注文はこちらから
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / HD490PRO 開放型スタジオモニターヘッドホン
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / HD490PRO PLUS 開放型スタジオモニターヘッドホン 3mケーブル付
製品情報
- 型式:ダイナミック、開放型
- ドライバー径:38mm
- 再生周波数:5~36,100Hz
- 感度:105 dB SPL (1 kHz/1 Vrms)、96 dB SPL (1 kHz/1 mW)
- 歪み率:<0.2%
- インピーダンス:130Ω
付属品:
- HD490PRO:1.8mケーブル、6.3mm変換アダプター、交換イヤーパッド
- HD490PRO PLUS:1.8mケーブル、3.0mケーブル、6.3mm変換アダプター、専用ケース、交換イヤーパッド、ヘッドバンド用クッション