10年くらい前に都内の某ライブハウスで一緒にセッションホストをやっていた友人が始めた飲食店で「音量は出せないけどセッションやりたいからセッションホストやってよ!!」と頼まれたので先日やってきました。 その時に、アンプどうしようかなぁと思っていたところ、全く使っていなくて持っているのも忘れていたVOX / PATHFINDER10があるのを思い出し引っ張り出してきました。
VOX ( ヴォックス ) / PATHFINDER10 ギターコンボアンプ
初めて買ったアンプがこれ!なんて方も多いかと思います。このアンプ、改めて弾いてみるとクリーンサウンドがいい感じ。自宅で弾くには確かに調度いいなぁと思いました。筆者の個体は少なくとも15年以上前にエフェクターやらを改造していた時に購入したような……。どこで買ったかも覚えていないのですが、回路をいじって改造したりしていました。
あくまでも自宅用なので音量を出すとスピーカーで音が割れてしまう感じがあります。6.5インチサイズのスピーカーなので仕方ないかと思いつつ、海外のサイトでPF10に無理やり8インチのスピーカーを載せる改造をしているのを昔見たなぁと思い出し、実際どうなのかと気になっていたのでやってみました。(自宅で行ったのでかなりアバウトな作業です)
注意!!この記事で行っているスピーカー交換は改造にあたります。メーカー保証などは受けられなくなりますので自己責任になることを予めご理解ください。
今回使用するスピーカーはこちら!!
CELESTION ( セレッション ) / Eight15 16Ω ギターアンプ用スピーカー
CELESTION のEight15です。JENSEN / C8Rと迷いましたがC8Rは割とドンシャリな印象だった気がしたのでEight15の方がPF10にはあっているのでは?という勘です。正直どっちでもよかったです。ちなみにJENSEN / P8Rのような高さのあるスピーカーは入りません。
では作業に取り掛かります。
裏パネルの4か所のネジを外します。

画像でノブを外してありますが特に外す必要はありません。掃除したので外しただけです。

アンプのシャーシごと外れます。

スピーカーケーブルがファストン端子でつながっているので引っ張って外します。間違ってもケーブルを引っ張らないでください。

端子の根元をゆすると折れてしまう場合もあるので、なるべく真っすぐ引っ張ってください。

下のパネルも外します。

スピーカーは4本のネジで止まっているのでネジを取れば外れます。

本来このスピーカーの穴も広げなくてはスピーカーの本領は発揮できない訳ですが、かなり大変な作業なのでやりません!

この状態でスピーカーを置いてみると上下とも枠に当たってしまうので削る必要があります。ひとまず下から。

カッターナイフでザクザク切っていきました。実際やってみるとMDF材ながら硬い木でできておりなかなか削れません。刃が何度も折れました。こういった作業に慣れない方は怪我しますので気をつけてください。手袋をして作業した方がよいですね。

実際にスピーカーを合わせながら下が着く程度まで削りました。

その状態で上にペンで削る部分に印をつけます。

この線に沿ってドリルで穴をあけます。

自分の物だからって我ながら適当だな。。(汗)

ラジオペンチでバキバキ割っていきました。
ここからまたカッターで地道に削っていきまして

こんな感じでスピーカーが入るまで合わせつつ削ります。ハンドルーターなども使用して削りました。

スピーカーが入ったらスピーカーを止めているネジ穴の下穴を開けてからネジを取り付けます。木ネジだからって下穴を開けずに無理に回すとネジが折れてしまうので下穴は大事です。
スピーカーの+-を確認しファストン端子を取り付けて取り付け完了!

シャーシにギリギリ当たらないしOK!完成だ~!!
と思ったのですが音量上げて低音を弾くとバキバキノイズが入ります。何だろ?と思い探ると、シャーシとスピーカーがバキバキ当たっていました。バッフル板って動くんですね~。
ホームセンターに行って薄くて柔らかいゴムシートを買ってきました。

これをカットしシャーシのスピーカーが当たる部分に貼り付けまして

これで音量を上げてもバキバキ鳴らなくなったので完成です!!
実際に弾いてみると前より低音も出るので音が太くなり音量も上がりました。最初に書いた音量の小さいセッションで使い、ジャズセッションでも使用できました。
とは言っても10インチ、12インチのスピーカーの載ったアンプよりは音は細いので太いジャズトーンを出したい方には厳しいとは思います。
ちなみにVOXから最近発売された「CLUBMAN 60」。
このアンプは8インチですが2wayになっており低音も余裕があります。こちらのほうが重量も軽いし出力にも余裕があるのでレンジの広いクリーンサウンドを出したい方にはオススメです。今回のような作業が大変だし面倒くさいしちゃんとできるか不安……なんて方は新しいアンプを買いましょう!!(笑)
何度も書きますが改造はあくまでも自己責任です!!作業に自信のない方はやらない方が賢明です。
なお上の画像で謎のスイッチとつまみがついていますが、今回とは別の改造をして遊んでいるので気にしないでください。