毎日暑い日々が続きますね。
節電意識も高くなっておりエアコンと併せて扇風機やサーキュレーターを使用している方も多いのではないでしょうか?
実はサウンドハウスでも扇風機を取り扱っていて、社内で使用している方も多いのです。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CPF20BK 首振りタイプ ポータブル扇風機 ブラック
私も節電意識高い系人間なのでデスクに小さな扇風機を置いています。

これです!
この画像を見て「もしかしてこれって…」と思った方は通ですね。
実はこれ、扇風機ではなく音響照明機器の内部に入っているファンなのです。
PC自作する方は見たことがあると思います。排熱や空冷する事を目的としたパーツです。
また、照明機器ではフォグマシンでスモークを飛ばす、バブルマシンではシャボン玉を飛ばすために使われることもあります。
扇風機と構造は大きく変わらないので技術者界隈では扇風機として使用している人が結構いたりします。
今回はこのファンについていろいろと検証してみたので書いていきます。
まず、検証するにあたって必要な道具が1つあります。

これです。
これは風速計といって風の強さを測る道具です。
今回はこの風速計を使って以下3機種の風速を計測します。
1. STAGE EVOLUTION ( ステージエボリューション ) / Bubble Stay
3. ELIMINATOR ( エリミネーター ) / Bubble Storm
最初はSTAGE EVOLUTIONのBubble Stayから計測していきます。
計測方法は空気の噴出口に近い箇所で風速が安定した状態を記録しています。

4.0mを記録しました。
次にANTARIのB100Xを計測します。

こちらは4.1mを記録しました。
最後にELIMINATORのBubble Stormを計測します。

こちらは3.8mでした。
全ての機種において誤差はありましたが、平均して3.7mから4.1mくらいの風速が出ていました。
これらの検証から分かることは、風速3.7m以上出ていればシャボンはバブルリングから間違いなく発生します。
ちなみに息をフーっと吹くと至近距離で7.0mの風速が出ていました。幼少期に遊んだストローの先端にシャボン液をつけて吹いて出すタイプのシャボン玉は結構な勢いで出ていたんだなぁと感じました。
これで検証は終わりではありません。今回はもう1つ検証を行います。
「入力する電圧によって動作に変化は起こるのか」ということを調べてみたいと思います。
まず、ファンには2種類あります。ACファンとDCファンです。
これは名前のとおりAC/DCどちらで動作するのかという違いです。
ACファンの方はパワーがあって大型の機器に使われていることがあり、DCファンは繊細なコントロールや電池駆動するのに適しています。
今回検証した3機種だとACファンはBubble StayとB100XでDCファンはBubble Stormでした。
Bubble StormはAC電源を入力し内部でDCに変換してファンに電圧を送る仕様でした。
このタイプは入力する交流電圧に変化があってもファンへ供給する直流電圧は安定しているという特徴があります。

Bubble Stormのファンのアップ。
よく見ると12Vの表記があります。ファンがACかDCか見分けるポイントです。
前置きが長くなりましたが、入力電圧の変化での計測を行っていきます。
今回の検証ではACファン単体で10Vずつ変化させて90V / 100V / 110V を比べます。
変化が分かりやすいようにファンの至近距離に風速計を設置しています。
まずは90Vから

3.8mを記録
次に100V

4.5mを記録
最後に110V

5.4mを記録
90Vと110Vでは1.6mも風速の差がありました。
ACファンを使っている機器は入力する電圧の影響を受けやすいということが分かりました。
お持ちのファンを使用している機器が調子悪いなと思ったら、一度電源環境を確認してみて下さい。
また、バブルマシンに関しては野外で使用した場合、風の影響を受けることもあります。屋内での使用も空調に影響を受けることもあるのでシャボン玉の出が悪いなと感じたら、風や空調は問題ないかご確認ください。
それでは今回はこの辺で。