ここから本文です

演奏力上達のためにも少し気をつけたい3つのメンタル要素とは

2019-06-18

テーマ:音楽ライターのコラム「sound&person」

ジャズドラムを習得するには、これまでのやり方を大きく変える必要があります。プロの元でレッスンを始めようものなら、まずジャズの基礎であるシンバルレガートからレッスンが始まり、ゼロからやり直しということを強く感じます。
実際私も練習していて、上達が見えなくて焦ったりすることがあります。そんなジャズドラムをやっていくために気をつけている、3つのメンタル要素について紹介しましょう。

ストイックさ

ストイックであることは、上手くなるためには必要不可欠な要素です。ドラムという楽器の大きな役割は、みんなのリズムを支えること。実際多くのプロドラマーはリズムに対してとてもストイックで、それがなければプロとして人の耳をリズムで気持ちよくさせることはできません。
しかしストイックさも行き過ぎると少々危険です。このタイプの人はとことん根を詰める傾向があり、一度のめり込んだ時の集中力は凄まじいものがあります。時には寝食忘れたり、寒暖に鈍くなったりして、突然体調を崩すこともあるくらいです。

ドラムスティック

私にもその傾向は少しあるようで、真夏の締め切った部屋で水も飲まずにストローク練習に集中し、食事を抜いていたことを忘れて突然立ちくらみが来た経験があります。
持続してリズムキープするためには安定した身体は不可欠です。体調管理もドラマーの仕事と考え、ほどほどのところで休みを入れましょう。

競争心

セッションに通ったりライブに行くようになると、同業者の仲間が必然的に増えていきます。彼らの存在は大いに刺激になるし、時には教えてもらったり、有益な情報交換の場にもなります。
そんなライバルの存在が気になり始めるのも事実。良い友達であるうちは問題ありませんが、アイツに負けたくないと要らぬ闘争心を燃やすようになると少し厄介です。

張り合う

スポーツのように勝ち負けがハッキリしているのとは違い、音楽は単純に実力だけで決まらない要素が圧倒的に多いものです。演奏が上手ければたくさんオファーが来るわけでもなく、むしろ自分より実力面で落ちるのにたくさん集客してる人も少なくありません。
またドラムはソロで動くことがほとんどなく、たいていの場合誰かと一緒に活動するものなのである程度の協調性も必要です。
そのためか?ドラマーには男女問わずリーダー気質があり、何かとまとめ役になりやすいようです。隠れバンマスなのもドラマーが多いかもしれません。

向上心

向上心があるというのは褒め言葉の1つですね。目標達成に向けてひたむきに努力を重ね、そのためには地味な練習も続けられます。
そんな向上心の落とし穴とは、自分を追い詰めてしまいやすい点にあります。もっと上手くなりたい、そのためにはあとこのくらいやらなければと必死で足りない部分を埋めようとします。もはや完璧主義に近いかもしれませんが、そうなる前に少し考えてみましょう。

ドラムスティック

あなたの努力は自分自身では気づきにくいですが、いつも支えてくれる人は大なり小なり気づいているものです。そんな時に何らかの褒め言葉を投げかけられているのに、向上心のある人は常に昨日の自分自身と闘っているから見落としがちになります。
自分の目標しか見えなくなると、苦しいと感じることがありますが、そんな罠にハマらないためにも、いつも支えてくれる人たちのことを思い、足元を見直していきたいものです。

いかがでしょうか。ここに挙げた3つの要素は適度に持っていたいものですが、過剰になるとメンタルをやられてしまいます。
いつになったら上手くなる?力が入りすぎてしまう、リズムが定まらない、はたまた、こんな自分はドラマーには向いてないのでは?!とか。

そうなる前に!がんばってきてちょっと疲れたら、この要素が出過ぎてないか見直しが必要。
自戒の意味も込めて、ドラマーが心がけたい3要素について紹介しました。もちろん、実生活にも多いに活用できる心がけですね。

ちぐさ

8歳で父のレコードでジャズと出会い、11歳でコルトレーンに衝撃を受けジャズフリークに。16歳で吹奏楽でパーカッションを始めドラムに目覚める。その後一般的な人生を送るが、41歳の時に一念発起しジャズドラマーを目指す。以後リーダーライブを年間4本ほどのペースで継続。現在はプロの元週一でレッスンに通う修行中の身。

 
 
 
サウンドマートスキル出品を探す サウンドナビアフィリエイト記事を書く

カテゴリーから探す

翻訳記事

ブログカレンダー

2025年4月

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30

ブランドから探す

ブランド一覧を見る
FACEBOOK LINE YouTube X Instagram TikTok